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ビデオ流出で罪に問うのは無理 [中国と朝鮮]

【2010年11月16日】-尖閣ビデオについては守秘義務に違反したと言う専門家もいるが、私は秘密を漏らしたことにはならないと思う。

 検事だった若狭勝弁護士も同じ意見だ。テレビで「一部の国会議員はビデオを見ていたし、テレビは議員から聞いてコンピューター・グラフィックスを作っていた。本物のビデオをインターネットで公開しても秘密を漏らしたとは考えにくい。」などと述べた。

 中国の漁船が巡視船に衝突したのは、誰もが知っていた。CG も見ていた。日本人は皆何が起きたのか知っていた。だからビデオを YouTube に載せても秘密を漏らしたとは言い切れない。

・例え話
 こういう例えを使うと、守秘義務違反を問うことが難しいのがよく分かる。巡視船が火災を起こしたとする。海保長官などがその状況を国会でイラストを使いながら、説明する。野党や一般国民が「イラストでは分かりにくい。写真を出してほしい。」と要求したが、海保が拒む。だが職員が勝手に写真を公表してしまった。

 起きたことは誰でも知っている。イラストでも見た。だが写真では見ていない。その時勝手に写真を公表しただけで、守秘義務に違反したと言えるだろうか。

 今回のビデオ流出は例えるとこの程度のことだ。処罰するほどのことではない。関係者しか知らないことを公表したのではない。内容は誰もが知っていた。

 刑事責任は問えなくても、公務員として責任を負わなくてはならない。海保の内規によって処分を受けるのは当然だ。きっと首だ。懲戒免職だ。

 自民党には選挙に出ないかと誘う声もあるくらいだから、活路は開けるだろう。航空幕僚長だった田母神俊雄氏のように、保守派の言論人として活躍するかも知れない。この海上保安官には期待したい気がする。

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タグ:海上保安官

海上保安官を逮捕していたら、閉塞感が強まったろう [中国と朝鮮]

【2010年11月16日】-例の海上保安官は逮捕されずに、これからも任意の聴取を受けることになった。よかった。

 私は「逮捕したら菅内閣の支持率がもっと落ちるだろう」と書いたが、支持率など落ちても構わない。この内閣が終わるのはもう時間の問題だからだ。

 また逮捕されたらこの保安官がかわいそうだという気持ちも、逮捕反対の理由としては小さい。覚悟して YouTube に投稿したはずだから、逮捕くらい仕方がない。

 うまく書けなかったが、私が逮捕に反対した最大の理由は日本全体に悪い影響を与えることだ。本来政府が公開すべきビデオを義憤を感じて投稿した者が処罰されることになったら、ビデオ公開に賛成している8割くらいの人達は怒る。不正が罷り通り、正義が抑圧されたと感じてしまう。

 日本に蔓延している閉塞感も強まってしまう。犯罪や自殺もほんの少し増えたろう。保守派の人間は、「私利私欲からではなく国を思って中国に対抗しようとした人間を処罰するのか」と怒って、デモなどで抗議したかも知れない。

 保安官の身より、そのようなことの方が心配だった。そんな事態が避けられたので、本当によかった。

 私はてっきり菅や仙谷が支持率の低下を恐れて、逮捕見送りを指示したのかと思ったが、そうではないようだ。仙谷は逮捕見送りに異議を唱えた。警察や検察は法理に基づき、国民感情も考慮して、任意聴取を決めたのだろう。労をねぎらいたい。

・資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101116/plc1011161132008-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101115/crm1011152359030-n1.htm

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