(改題)常用漢字に「畝」も「丙」も要らない [*国語]
【2010年11月27日】-今回常用漢字が191字増えたのはよかった。やっと「岡」や「奈」が入った。今まで国語の時間に習う漢字で県名が書けなかったのは信じられない。国語の時間には習わないが、社会の教科書には書いてあるので覚えなくてはならなかった。
「萎」「苛」「踪」も入った。テレビや新聞は「委縮」「過酷」「失跡」の当て字や言い替えはやめて、「萎縮」「苛酷」「失踪」と書くようになるだろうか。改めないと、間違いなく赤字が増える。
削除したのは「勺」「匁」「錘」「銑」「脹」の5字だ。「膨張」が広まっているが、当て字だから「膨脹」と書くべきだ。
「諮」も要らなかった。使う熟語は「諮問」だけで、この語を使うのは役所だけだからだ。「璽」も普通の人は全く使わない。「畝」「蚕」「繭」「虞」「丙」も今では殆ど使わないから、削るべきだった。
新しく入った漢字にも問題がある。「刹那」は特別な語だ。詩的な言葉で日常語ではない。
「瑠璃」も全く要らない。「瑠璃子」など人名に使いから要望が強かったのだろうが、そうなら法務省が定める人名漢字に入れれば充分だった。
・学生の負担
だが1945字から5字減らして196字を足したから、全部で2136字にもなってしまい、子供は大変だ。
今までも小学校と中学校の9年間で1945字も覚えるのが、大変というより無理だったのに、191字も増えたら国語が得意な子供でも絶対に覚えられない。「破綻」「罷免」など元々知らない語は、覚えてもすぐ忘れてしまう。
受験を心配する人がいるが、受験だけ心配するのはおかしい。学校の勉強が大変になる。何かというと受験を持ち出すのは認識が歪んでいる。
「今回漢字を増やしたのは、パソコンで難しい漢字を使う人が増えたから」と言うが、理由にならない。戦前は難しい字を手で書いていた。今まで「埼玉」の「埼」や「岐阜」の「阜」が入っていなかったのはおかしい。
文化庁は今までの間違いを認めないために、パソコンを持ち出したのだろうが、一般国民までそれに釣られておかしなことを言う必要はない。
・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2010/11/25081676.html
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100925-OYT8T00283.htm?from=nwlb