生き残ったことを苦にして自殺する人達 [東日本大震災とその影響]
【2011年06月21日】-先週17日、気仙沼市で被災した老夫婦が自殺したという報道があって「痛ましい」と思ったが、2ヶ月も前と聞いたら報道の遅さに驚いた。
今日は毎日新聞が「被災地では4月から自殺が急増している」と報じたので、また心を痛めると同時に報道の遅さに呆れた。
あんなに被災地から情報を送っておいて、自殺者が増えたことさえ、警察庁の発表がなければ把握できないのだから、信じられない。テレビや新聞の連中は玄人でなく素人だ。
・生き残って苦しむとは
家を失い暮らしが不自由なので自殺するのならまだ分かるが、相談に乗っている精神衛生学会によると、被災地から電話をかけてくる人達は「生きていても仕方ない」「自分だけ助かって後悔している」と言うそうだ。
テレビには家族を失い自分だけ助かった人が出てくるが、大抵「家族の分まで生きたい」と言う。意欲のない人はテレビに出ないだろうが、報道は一面的だ。
一人暮らしになってしまって、死にたくなる場合もあるだろう。体調を崩して生きる望みを失った人を助けるのは大変だが、心理的要因なのなら相談に乗れば自殺願望はなくなるはずだ。関係する機関はぜひ相談態勢を充実させて欲しい。
・参考資料
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110617dde041040044000c.html
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110621dde001040005000c.html