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英語の教材は質が低い [英語教育]

【2011年07月14日】-久しぶりに中学生に英語を教える教材を見たら、質が低いので驚いた。内容は不自然だし、急に難しくなったりしている。

 そこで教材を考えてみた。受動態を習ったばかりの生徒が、能動態の文を受動態に変える問題だ。

1. John loves Mary.
2. Our teachers praise us.
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5. We eat much beef and chicken every day.

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タグ:英語 受動態
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立教の英語教員は『英和活用大辞典』に頼りすぎだ [英語教育]

【2011年07月14日】-前々回のエントリーで「東進の模範解答は間違っている」と書いたが、自宅にある58年発行の『研究社英和活用大辞典』をもう1度引いてみたら、make proof を含む例文が二つも載っていた。(以下『活用辞典』と略す。)

 英語では動詞を名詞形にして、その前にmake を置き、動詞の意味を表すことがある。discover(発見する)を名詞形にして、discovery (発見)にし、前にmakeを置いて、make discovery と言って「発見する」を表すようなやり方だ。

 1958年の『活用辞典』にmake proof が出ていて、心配になり、また図書館に行って1995年の『活用辞典』を引いてみた。そうしたら驚いた。立教の問題文に似た例文が載っていたのだ。

 問題文は
The information in the report was not enough to (  ) proof. だが、『活用辞典』には

The information in the folder didn't constitute proof.

が載っていた。問題文にそっくりだ。訳として「書類ばさみの中の情報は証拠にはならなかった」と書いてある。立教の先生はこの設問も『活用辞典』を参考にして作ったのだろう。

 だが1995年の『活用辞典』にmake proof は一つも載っていない。旧編の用例は削除したわけだ。make ~はわざわざ載せなくても分かるから割愛したのかと思ったが、make discovery やmake progress(進歩する)は載っていた。

 1995年の『活用辞典』を根拠にして、make proof は間違いだと決めつけてしまったが、make でもいいかも知れない。だが出題者は1995年の『活用辞典』を参考にして問題文を作ったようだから、constituteの方がいいと思う。出題者はそれを正解にしているはずだ。

・意味内容
 なお、どの動詞を取るのかという連語(コロケーション)の観点からだけ考えるのは不充分だ。意味も考慮する必要がある。

 58年の旧編にはmake proof of a person's courage(skill, talent)という用例が載っていて、訳は「人の勇気(など)をためして見る」となっている。make proofは「証明する」を表すはずだから不思議だ。
 

(make proofを含む例文を削除したのは、旧編の用例は文全体でなく部分的だし、例文として信憑性が低いと判断したからだろう。訳文もよくない。)

 問題文では「その報告書の情報は証明するには不充分だった」とは考えにくい。何を証明するのか分からないからだ。「証拠を形成するには不充分だった」と考えた方が自然だと思う。これも何の証拠か分からないが。

 だから正解はやはりconstituteに違いない。

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