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『デフレの正体』の著者、暴言を書いて敗訴 [*経済]

【2011年09月23日に掲載、25日に訂正】-角川書店の出した『デフレの正体』という本は、経済書にしては異例の売れ行きを記録している。書いたのは日本政策投資銀行の藻谷浩介氏(もたに・こうすけ)で、同書によって急に有名になった。

 帯では池上彰氏や小飼弾氏が推薦している。私は数ヶ月前、ある章だけ立ち読みしたが、露骨なすり替えをしていたのでびっくりした。

 初めに「女性はもっと働くべきだ」と聞き飽きた文句を並べていたが、途中から急に「日本の女性は昔から働いている。家事をしている。」と書いて、「働く」の意味を急に変えた。

 初めは「働く」ことを、「勤めて賃金をもらう」の意味で使っていたのに、途中から「家事」の意味にしたのだ。とんでもないすり替えだ。

 そして章の最後には「家事は女性がやらなくてもいい。退職した男がいるから。」とメチャクチャなことを書いた。家事がちゃんとできるオジさんは少ない。現実を無視した暴論だ。きっと何か企んでいる。働く女を増やしたいのだろう。

 「ですます調」で書いてあって、とても分かりやすい文章だから、すり替えに気づかずに納得してしまう人もいるだろうと思った。池上氏などもそのため気に入ったのかも知れない。ごく一部を読んだだけだから、そう言い切れないが。

・裁判
 昨日、藻谷氏のニュースが流れた。ブログのコメント欄に暴言を書いたので民事訴訟を起こされ、10万円の支払いを言い渡されたというのだ。

 原告は北海道の高校教諭であり、『高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門』などを書いた菅原晃氏(46歳)だ。菅原氏が去年の7月15日ブログで『デフレの正体』を批判したら、藻谷氏に翌日次のようなことを書かれたので、民事訴訟を起こした。

「わかってますよ。問題は内需が減少する一方のために、対外債権が幾ら積みあがろうと国内投資も増えないということですよね。その原因は、コンベンショナルなマクロ経済学で解けるのですか?

 三面等価なんて資産が腐る世界では意味がない。「自分は経済学を知っている、こいつは勉強していない」という矮小なプライドでモノをいうなってんですよ。対外資産が積みあがるだけで何の役にも立たない、なんて老人の繰言を言うな!自分の実践を少しでも語ってみろ。対外資産の増加を国内に少しでも還元する努力をしてみろ。そうでなければ外国に引っ越せ。あるいは早く死んで子供に財産でも残せ。

 言い直します。それだけ理解力があるのであれば、実践力もあるはずだ。早く正道に戻ってください。」(抜粋)

 原告の文章はしつこい批判の仕方だが、「ですます調」で書いていて、怒り狂うほどの内容ではない。それなのにこのように逆上した。痛いところを突かれたのだろう。元々企みがあるから歪んだことを書くし、それがバレて逆上したのだと思う。

・参考資料
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/320160.html
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-401.html 

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