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とんでもない本が売れる国は、発展しない [他の評論]

【2011年09月25日】-前回は『デフレの正体』の著者が名誉棄損で敗訴したことを取り上げたが、それ自体は些細なことだ。本当の問題は、とんでもない本が売れることだ。売れただけでなく、有名な言論人が推薦しているのだから深刻だ。

 池上彰や小飼弾は経済学者でないから経済を理解していなくてもまだ救われるが、三橋貴明や山田真哉は専門家だから学問的に問題のある本を推薦するということは、経済学が分かっていないということだ。これでは景気はいつまでもよくならないだろう。エコノミストが適切な対策を示せないのだから。

 以前からベストセラーには駄目本が多い。『文明の生態史観』や『甘えの構造』など数十年前に売れた本を読んでみると、すり替えや論理の飛躍が多い。特に『甘えの構造』を読んでいた時には、「こんな支離滅裂な本がどうして売れたのか」と心底驚いた。

 日本人は知性が低いのだ。著者も編集者も読者も、考える力がないのだ。これでは国が衰退するのは仕方がない。議論がいい加減では、適切な政策は行えず学校教育はよくならない。

 学者や言論人がしっかりした議論をするまで、日本の衰退は続くだろう。(敬称略)

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