英語ができない英語学者 [英語学]
【2012年08月09日】-産経新聞社は『月刊正論』を出している。保守派の論文ばかり載せる雑誌だ。一応、保守論壇の一翼を担っている。
この雑誌は1年半くらい前「永田町ぜみなーる」という連載を始めた。これを英訳して添えたが、それが間違っているのだ。Domestic Political Reportと書いた。
この英単語の羅列は「国内的な政治的な報道」は表すが、「国内政治の報道」は表さない。英語の形容詞が次の形容詞を修飾して、全体で次の名詞を修飾することはないからだ。
産経新聞にも和製英語は作らないよう何度も申し入れたが、こんな異常な和製英語を作った。二言目には「愛国心」と言う連中だがが、この程度だ。本当に日本をよくする気はないのだ。そんな会社に入ったから、周りに釣られて言っているだけだろう。東大や早稲田を出たのに、英語理解がこの程度というのも深刻だ。
・英語学者も
数ヶ月前英語学の学会をインターネットで調べていたら、もっと驚いた。日本英語学会が英語の名称で同じ間違いをしていたからだ。The English Linguistic Society of Japan と訳した。これでもEnglish がLinguisticを修飾して、両語全体がSocietyを修飾している。
暗澹たる気持ちになった。英語学をやっている者が英文法の基本を身につけていない。「日本は馬鹿国家ではないか」と絶望的な気持ちになった。
「きっと戦前からある学会だから、市河三喜や中島文雄のような泰斗(たいと)もこの程度だったのか。中島先生は間違いだと知っていたが、直せなかったのか。」とも考えた。
・安井稔
だが今日この学会のサイトをよく見たら、設立は1983年で初代会長は安井稔とあったので、ショックが和らいだ。安井先生が中心になって作った学会なのだろう。安井先生も大御所だが、尊敬している訳ではないのであまり気にならない。
この会のサイトは分かりにくい。グーグルで検索すると初めに
http://wwwsoc.nii.ac.jp/elsj/
が出て来るが、このリンクをクリックすると文字などは現れない。真っ白いページが開くだけだ。
グーグルの2番目には
http://elsj.kaitakusha.co.jp/01.html
が出る。これをクリックすると、ちゃんとした内容が現れる。引っ越したが、前のドメインを消していないのだろう。
1番目のリンクでは間違った英語がブラウザーのタイトルにも現れる。だが、2番目では英語の名称はタイトルに出ないし、探さないと見つからない。トップ・ページには1回だけ出てくる。
間違いだと気づいたので、なるべく出さないようにしているのだと思う。どうせなら英語の名称は変えればいいが、そこまで決断できないのだろうか。
会報を発行しているが、『え~ごがく』という題なので、これにも驚いた。学会は変わったオジさんやオバさんでやっているのか。
消費税の引き上げを許すな [政策]
【2012年08月09日】-明日、消費税を引き上げる法案が成立するようだ。このまま消費税を上げることになったら、景気は悪化してひどいことになる。
先週久しぶりに中板橋の商店街を歩いたら、驚いた。一番人通りの多い箇所に、シャッターの下りた店が4軒ほどあったからだ。「写真屋さん45」などが潰れたのだ。
このような状況で消費税を上げたら、店の売り上げはもっと落ちて閉店する店が続出するはずだ。次の衆院選では増税に反対する政党を勝たせて、廃止させるべきだ。