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TOEFL反対集会はとうとう明日 [英語教育]

【2013年07月13日】-TOEFLを大学入試に活用する案に反対する講演は、明日に迫ってきた。大津由紀雄も江利川春雄も、ブログで意気込みを語っている。

 最近、大津らが英語教育に関して書いてきた本を読んでみたが、そこでもマスコミの悪影響には触れていなかった。

 『小学校でなぜ英語?』(2002年)は大津と鳥飼玖美子の共著で、いいことも書いているが、マスコミの影響と文法の無理解には言及していない。

 最後には「小学校では、ことばの不思議さや異文化間コミュニケーションを教えよう」などと論じていて、失笑してしまった。そのようなことは両人の専門だからだ。対案として自分の専門を推奨する人は、英語の勉強を数年早くすると上手くなると思い込んでいる人に、似ている。視野が狭くて、浅はかなのだ。

 『「英語が使える日本人」は育つのか?』(2009年)は、大津と斎藤、山田雄一郎の鼎談だ。的確な指摘もあるが、全体としては焦点の定まらない話しだ。これでは改革をもたらさない。両方とも岩波ブックレットだが、後者はもう絶版だ。

 明日講演に出る4人は、ひつじ書房から『英語教育、迫り来る破綻』を緊急出版した。5日発売されたが、その日のうちに売り切れてしまい、私は今日になってやっと手にした。やはり核心は書いていないようだ。

 このように専門家が原因を正しく分析し、対策を提示できなかったので、政治家が見当外れなことを言いだした訳だ。専門家も猛省すべきだ。

・リンク
http://oyukio.blogspot.jp/?view=classic

http://blogs.yahoo.co.jp/gibson_erich_man

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タグ:TOEFL 講演
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