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インターナショナル・スクールの「キンダーキッズ」は意味不明な校名だ [英語教育]

【2014年01月09日】-最近インターナショナル・スクールのKinder Kids がウェブ・サイトに広告を頻繁に出している。「カインダーキッズ」と読むのなら「(他の子供に比べて)親切な子供達」という意味で、奇妙な校名だが、和製英語とは言えない。

 だが、この学校は「キンダーキッズ」と読んでいる。Kinderはドイツ語として書いているはずだ。KinderはKind(キント)の複数形で、「子供」の意だ。kid は英語で「子供」を表すから、「子供の子供」と言っていることになる。(ドイツ語ではどんな名詞も大文字で書き始める。)

 この学校がこんな校名をつけたのは、ドイツ語では「幼稚園」をKindergarten(キンダーガルテン)と言い、英語もこの語を取り入れているからだろう。英語で「幼稚園」と言いたい時には、なぜかこのドイツ語を使う。(英語のgardenをドイツ語ではGartenと言う。)

 英語で子供を教育しようとする連中が、意味の通らない和製洋語を作ったのだ。

・リンク
http://www.kinderkids.com/

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自民党の文教族だけが、愚かなのではない。 [英語教育]

【2013年08月18日】-大学入試にTOEFLを取り入れようとする自民党の案は何度も俎上に載せてきたが、まだ大事な点に触れていない。それは、日本の議論は全体的に質が低いから、自民党の文教族はこのような思いつきを言い出したに違いないことだ。

 センター試験の英語の代わりに受験生にTOEFLを受けさせる案は荒唐無稽だが、政治家やマスコミはこれほどひどくはなくても他のことについも見当外れなことを言う。

 自民党の文教族だけが考え違いをしているのではなく、他の政治家や学者も浅はかだ。似たり寄ったりだ。日本の議論は全体的に質が低いから自民党の連中も思考力が落ちて、見当外れなことを言い出したのだろう。

 それを踏まえないで自民党の文教族にだけ怒っている人は、視野が狭いし責任感が薄い。日本の議論全体の質を高めないと、政治家はまたおかしな案を言い出すだろう。

 何か言いたい人は、調べ尽くして考え抜いてから意見を言うべきだ。そうしないと議論の質は高まらない。国家と民族に対する責任を果たせない。

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タグ:TOEFL 自民党
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韓国と中国では小3から英語の授業 [英語教育]

【2013年07月14日】-昨日は「英語教育、迫り来る破綻」という講演に行った。鳥飼玖美子女史らがTOEFLの入試利用に反対し、大津由紀雄氏は小学英語に反論した。

 おもしろく為になる講演会だったが、議論は深まらなかった。TOEFL利用などに反対する根拠が不充分だったのだ。

 これについて書いてもいいが、今日は中国と韓国の英語教育を取り上げる。今日調べたら、おもしろいと思ったからだ。今頃こんなことを調べるのは遅いのだが。

 韓国では1997年から、小3以上が英語の授業を受けている。中国でも小3以上が週に4時間も、英語を学んでいる。2001年に始めた制度だ。

 このようなことを聞くと、自民党や文科省が小学生に英語を教えたくなる気持ちも分かるが、教えてはいけない。国語力などが落ちてしまう。

・参考資料
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000486.000000888.html
http://www.junior-ryugaku.net/info/000541.html 
 

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TOEFL反対集会はとうとう明日 [英語教育]

【2013年07月13日】-TOEFLを大学入試に活用する案に反対する講演は、明日に迫ってきた。大津由紀雄も江利川春雄も、ブログで意気込みを語っている。

 最近、大津らが英語教育に関して書いてきた本を読んでみたが、そこでもマスコミの悪影響には触れていなかった。

 『小学校でなぜ英語?』(2002年)は大津と鳥飼玖美子の共著で、いいことも書いているが、マスコミの影響と文法の無理解には言及していない。

 最後には「小学校では、ことばの不思議さや異文化間コミュニケーションを教えよう」などと論じていて、失笑してしまった。そのようなことは両人の専門だからだ。対案として自分の専門を推奨する人は、英語の勉強を数年早くすると上手くなると思い込んでいる人に、似ている。視野が狭くて、浅はかなのだ。

 『「英語が使える日本人」は育つのか?』(2009年)は、大津と斎藤、山田雄一郎の鼎談だ。的確な指摘もあるが、全体としては焦点の定まらない話しだ。これでは改革をもたらさない。両方とも岩波ブックレットだが、後者はもう絶版だ。

 明日講演に出る4人は、ひつじ書房から『英語教育、迫り来る破綻』を緊急出版した。5日発売されたが、その日のうちに売り切れてしまい、私は今日になってやっと手にした。やはり核心は書いていないようだ。

 このように専門家が原因を正しく分析し、対策を提示できなかったので、政治家が見当外れなことを言いだした訳だ。専門家も猛省すべきだ。

・リンク
http://oyukio.blogspot.jp/?view=classic

http://blogs.yahoo.co.jp/gibson_erich_man

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タグ:TOEFL 講演
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マスコミが英語教育を混乱させた [英語教育]

【2013年07月11日】-英語教育を混乱させてきたのはマスコミの誤報なのに、これを考慮に入れる人は少ない。というより私以外誰もいない。

 TOEFLを大学入試などに活用することには、以前も書いたように大津由紀雄や江利川春雄が反対していて、両教授はブログでも批判しているが、報道の悪影響には全く触れていない。

 大津に至っては、東京新聞が載せた悪質記事を誉める始末だ。破壊を狙う意図的誤報に讃辞を送るのだから、手がつけられない。敵を応援しているのだ。知能程度が知れる。

 このような連中が論じている限り、日本の英語教育が大きくよくなることはないだろう。

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英文が読めないから、英会話ができないのだ [英語教育]

【2013年07月09日】-英語教育の話しに戻る。遠藤議員は朝日新聞の5月1日付にも登場したが、このインタビューを読んだ時も、マスコミの流した俗説を信じ込んでいて、この人の頭にこびりついていると思った。

 まず「学校で、英語が話せるようにしましょう」などと言っている。以前から学校の授業だけで英語が話せるようになった人はいたし、10年くらい前から外国人教師を雇って会話に重点を置いているので、英会話のうまい日本人は増えた。それなのにまだ「日本人は英会話ができない」と思い込んでいる。マスコミがそう言い続けてきたからだろう。

 また、読解と会話は別物だと思っている。両者は関係がある。ちゃんと読めれば簡単なことは言えるはずで、英会話の全くできない人は英文を読むことも苦手なはずだ。

 試験で何とか点が取れるのは、勘で意味を推測しているからだろう。ちゃんと分かって意味を取っているのではないと思う。

 マスコミが長い間デタラメを撒き散らしてきたので、英語教育について論理的に考えることができなくなっている。

・リンク
http://digital.asahi.com/articles/TKY201304300626.html?ref=comkiji_redirect&fb_action_ids=4840449689951%252C4840428129412&fb_action_types=og.recommends&fb_source=other_multiline&action_object_map=%257B%25224840449689951%2522%253A241189409353787%252C%25224840428129412%2522%253A158336117669378%257D&action_type_map=%257B%25224840449689951%2522%253A%2522og.recommends%2522%252C%25224840428129412%2522%253A%252Apr

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タグ:読解 英会話
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国会議員は左翼マスコミに騙されるな [英語教育]

【2013年07月06日】-どうして遠藤利明・議員はこんな見当外れなことばかり言うのか。たぶん左翼マスコミが長い間デタラメを言ってきたからだだろう。

 遠藤議員は6月24日毎日新聞のインタビューに応じた。「英語教育について。」と問われてから、次のように答えている。

・今まで何度も変えようとして変えられなかった。それはなぜか。これまでの教師の養成課程は「読み・書き」が中心だから先生もそれしか教えられない。これではいくら小学校から英語を始めても変わらない。必要なのは日本語を使わずに英語だけで授業ができる先生なんです。

 ここには思い込みが幾つかある。まず「日本語の英語教育は読み書き中心だ」ではない。中学ではかなり音読をするし、高校では読解が中心だが英語を書く時間は少ない。「読み書き中心」はマスコミが作り出した幻想だ。

 第2の思い込みは「英会話ができなくては意味がない」ということだ。仕事では英文読解ができれば充分という人もいる。だが、マスコミは「話せなくて意味がない」と言い続けて、日本人を洗脳してきた。

 第3の思い込みは「英語教師は話せない」ということだ。英会話のできる教師は40年前からいた。少ないが、いた。だが嘘つきマスコミは「英語教師は話せない」と言い続けてきた。

 「話せない」と言っても、「会話が苦手」という意味で「全く話せない」の意味ではないはずだが、遠藤のような単細胞な人間は「全く話せない」と受け取ってしまう。不正確な言い方をするから、誤解が生じるのだ。

 遠藤は「英語だけで授業をすれば英会話ができるようになる」と思っているが、これも根拠のない思い込みだ。英語だけで授業をしたら、会話も読解もできるようにならない。恐ろしい馬鹿だ。左翼マスコミはこんなこじつけは言わないはずだが、この男は勝手にそう思い込んでいる。

 たった数行の話しだが、誤解と思い込みが充満している。こんなのが国会議員とは呆れ果てる。

・参考資料
http://mainichi.jp/feature/news/20130624ddm013100003000c.html

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自民党の遠藤利明は教育破壊を止めろ。小学校の英語授業を英語でするな [英語教育]

【2013年07月04日】-自民党や安倍政権が教育改革と称しながら、破壊策を考えていることは何度も取り上げたが、遠藤利明・衆議院議員は6月中旬、小学校の英語の授業も英語で行う計画を言い出した。この男は頭がいかれている。

 この4月から施行した学習指導要領では、高校の英語の授業は英語だけですることになっていて、「破壊勢力」は中学でも英語で教える計画を立てているが、それを小学校にまで広げようというのだ。言語道断だ。

 小学生に英語で英語を教えたら全く授業にならない。学び始めたばかりだから、挨拶も分からずにチンプンカンプンだ。教師が説明しても説明も理解できず、英文をどう訳したらいいかも分からない。本当に狂っている。

 遠藤などは週に数時間英語だけで教えると、留学した時にように英語が自然に見つくと思っているのか。根底から誤解している。

 TOEFL信仰も止めない。小学校の教師を目指す学生には全員にTOEFLを受けさせるという。教員の採用は都庁や県庁が筆記や面接をして行う。そこで英語も出題すればいい。TOEFLを受けさせて余計な時間を取らせると、他の勉強ができなくなる。

 視野が狭くて思い込みが激しいから、誰にでもTOEFLを受けさせようとする。これでは何とかの一つ覚えだ。

 大学間でTOEFLの点数を競わせることも考えているが、ここでも競争させようとする。学生を人間でなく馬のように考えている。

 小学生に英語を教える者は、TOEFLのような難しい試験で点が取れる必要はない。TOEFLにはアメリカの歴史や法制度を知らないと読みこなせない文章も出る。遠藤はまだ実情を調べないまま、思いつきを言い立てている。

 小学校で英語を教えるのは、専任教師という案と担任教師という案の二通り出ているが、どっちなのか。

 そもそも試験で教育改革をしようとするのは邪道だし、今まで失敗してきた。過去も全く学ばない馬鹿者だ。批判しても反省しない。遠藤は猿のような人間だ。

・参考資料
http://mainichi.jp/select/news/20130614k0000e010163000c.html 

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NHKが英語を乱用し続けるので、お爺さんが提訴 [英語教育]

【2013年06月27日】-NHKが英語を使いすぎるので、お爺さんが怒った。岐阜県可児市に住む高橋鵬二(71歳)さんは「日本語を大切にする会」の世話人を務めているが、NHKが「ケア」「トラブル」「アスリート」など必要がないのに英語を使うので、一昨年公開質問状を出した。だが返事がないので、今回民事訴訟に踏み切った。慰藉料(いしゃりょう)は141万円だ。

 これは画期的だ。テレビや新聞は必要がないのに英語を多用するし、和製英語も作る。NHKは語学番組を放送しているから、特に罪が深い。

 和製英語は英語学習の足を引っ張るのだからなるべく避けるべきだし、新しいのを作るのは問題だ。語学番組を放送する局が和製英語をしつこく使うのは言語道断だ。

 私も抗議したが、NHKは全く反省しない。だからこの提訴は画期的なのだ。

・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130627/trl13062710070000-n1.htm

http://kichigay.ti-da.net/e4977497.html

http://www.japantoday.com/category/national/view/pensioner-sues-nhk-for-using-too-many-foreign-loanwords

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タグ:提訴 NHK
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楽天の三木谷はTOEFL利用を諦めよ [英語教育]

【2013年06月13日】-4月下旬、TOEFLを大学入試に組み入れる案に反対するエントリーを4本ほど書いた。

 他の人はあまり関心がないのかと思っていたが、斎藤兆史(東大)や鳥飼玖美子(立教大)など有名な英語教師もTOEFL利用に反対していることを、5月下旬知った。大津由紀雄(3月まで慶応大)と江利川春雄(和歌山大)も加わって4人で、7月14日にTOEFL利用に反対する集会を開くそうだ。

 これだけ抗議の声が上がっているのに、楽天市場の三木谷はまだTOEFL利用を諦めておらず、6月6日の産業競争力会議には「成長戦略(素案)は『TOEFL 等』と書いているが、TOEFLに統一した方がいい」という文書を提出した。江利川教授のブログで知った。

・江利川氏
 大津氏は心理言語学を専門にしているが、生成文法理論にも詳しく、言語学会では有名だ。

 江利川氏は英語教育が専門で、受験参考書の歴史を扱った本を出して売れた。

 言語学者に左翼は少ないが、江利川氏は左翼がかっていて、考え方が偏ることがある。だが専門家なので、よく調べている。

 三木谷は原発廃止に賛成だが、就職活動の開始時期を規制することには反対している。自分の利益を追求する姿勢が強い。問題だ。(敬称略)

・参考資料
http://kotobanokyouiku.blog.fc2.com/blog-entry-18.html

http://blogs.yahoo.co.jp/gibson_erich_man/archive/2013/06/08

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai11/siryou.html

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1年に何回も大学入試をしたら、高校は大混乱 [英語教育]

【2013年04月27日】-大学受験生がTOEFLを何度も受験して一番いい点を大学に提出する制度にも、賛成できない。受験生は1年中、試験に追い回されることになる。

 驚いたことに、自民党はTOEFLだけでなく入学試験も年に数回行わせることを目指している。

 こうすると生徒の負担が軽くなると思っているのだろうが、実際には重くなるはずだ。年に数回も入試を受けるのは大変だ。1年中、緊張し続けることになる。

 入試を高3の春から冬まで数回行うことにすると、高校生は2年の時から入試を意識して勉強しなければならない。生徒によっては高1の終わりで部活を引退するだろう。ゆっくり過ごせるのは1年間だけになる。

 子供を思いやって数回受けられる制度を考え出したのだろうが、実際には生徒を疲れさせる。中曽根康弘が国公立大の試験を2度行うようにしてから、子供はさらに受験に振り回されるようになったではないか。

 このような浅はかな「改革」をずっとして、教育を悪化させてきたのにまだ学ばない。保守派でなく「破壊派」だ。

 自民党はこんな愚策の極みを、夏の参院選の政権公約に盛り込むらしい。こんな制度を誰が喜ぶか。

 自民党の幹部は思考力が全くないし、一般の日本人の感覚を全く理解していない。

 安倍晋三もこの程度のようだ。

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英語ができないと大学を卒業させないのか [英語教育]

r【2013年04月25日】-TOEFLの点数を大学卒業の条件にするのも信じられない。英文科の学生にこのような要件を課すのならいいが、他の学科の学生にまで課すのはおかしい。

 英語が苦手な学生は英語の勉強に時間を割いて、専門をゆっくり勉強できなくなる。TOEFLで必要な点が取れなくて留年する者も出るだろう。

 英語さえできれば、いいのではない。英語は割とできるが専門知識が中途半端では、何のために大学に行ったのか分からない。

 自民党の一部の議員は「英語病」にかかっている。

 大阪にも英語病の患者がいて、今月大阪府教育長になった中原徹は高校生にTOEFLを受けさせるという。TOEFLの難しさを知らないのか。

・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130305/edc13030523250002-n1.htm

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TOEFLは高くて難しい [英語教育]

【2013年04月23日】-TOEFLを大学入試などに取り入れることには、他にも問題がある。

 まず受験料が高い。2万円くらいする。TOEICは5千円くらいだから、ずっと高い。TOEFLはライティングとスピーキングも出題するので、採点に人力がいるからだろう。

 経済的余裕がないと、何回も受けられない。何度も受けているうちに出題形式に慣れて点数が上がる。金持ちの子供の方が有利だ。何度か受けて一番高い点数を提出する制度にするのは親心からだろうが、貧乏には冷たいことになる。

 またTOEFLは難しい。センター試験の英語より難易度がずっと高い。英検1級くらいの難しさだ。

 勉強のできる受験生は解けるが、英語の苦手な受験生は歯が立たないだろう。記号で答える問題を勘で解くことになる。受験生の学力を正しく測ることができない。

 TOEFLの点は留学の時にも使えるので留学を促す効果も期待しているようだが、自民党の担当者は学力の高い子供しか見ていない。余りに視野が狭い。

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受験生にTOEFLを課して、教育を混乱させるな [英語教育]

【2013年04月21日】-また、大学入試と公務員試験にTOEFLを取り入れる案について書く。

 学生や公務員志望者にTOEFLを受けさせればそれだけで日本人の英語力が伸びるのならいいが、話しはそう簡単ではない。試験を受けただけでは学力は上がらない。

 試験を受けさせれば勉強するから、英語力が高まると思っているのだろうのだろう。学校の英語教育を見直さずに、試験を受けさせて学生に勉強を強いるのは無責任ではないか。

 子供を勉強させる対象としか見ていない。犬や馬を調教するな感覚で教育を考えている。発想が根本からおかしい。

 日本は15年くらい前から英語教育を改革してきた。まず中学の英語の授業は日本人と外国人教師が共同で行うようにした。高校には英会話の時間を設けた。2年前からは小学5・6年生が週に1回英語を学ぶようになった。センター試験も問題を改良してきた。

 そのような改革がどうだったのか。よかったのか、悪かったのか検証してから、次の対策を考えるべきだ。検証していない段階で、次の改革を検討するのはおかしい。

 学生は試験がないと勉強しないものだが、それを当然のこととして大人が試験を変えて勉強させようとするのも信じられない。子供の実態を是認して負けを認めるようなものだ。

 日本の教育行政では、入試を変えてその下の学校を改革しようとすることがあるが、根本的におかしい。学校教育を歪める。今でも受験科目ばかり勉強する子供が多いのに、その傾向を強めてしまう。

 TOEFLはスピーキングも課すから高く評価するのなら、国公立大の2次試験にスピーキングを加えればいい。

 受験制度を変えることは重大なことなのに、大して検討せずに思いつきを押し通そうしているのも問題だ。

 今までも英語教育の改革と称するものはひどかったが、今回は特に雑で乱暴だ。今までで一番ひどい。

・文法を体系的に
 日本人の英語力を高めるにはまず授業のやり方を考えるべきだが、自民党や政府は試験を受けさせることばかり考えている。

 このブログでは何度も書いたように、日本では英文法を体系的に教えていない。この点こそ改善すべきだ。文法が分かっていないから、会話ができないのだ。

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TOEFL利用を言い出したのは竹中平蔵と三木谷浩史 [英語教育]

【2013年04月20日】-前のエントリーではTOEFLについて一遍に扱ったが、公務員については政府の産業競争力会議で出て、大学については自民党の教育再生実行本部が言い出した。

 政府の産業競争力会議の3月15日の議事要旨を読むと、まず「6日のテーマ別会合で英語教育の抜本的な充実や、公務員試験や大学入試にTOEFLを活用することを話し合った」などとある。そのあと竹中平蔵というアメリカの御用学者が「公務員試験にTOEFLを導入することに前向きなご判断をいただいた」と感謝している。竹中が提案したのだろう。

 同会議にも大学入試が出てくるが、大学入試で活用することを強く打ち出したのは自民党の教育再生実行本部だ。4月4日に提言を発表した。この会議でTOEFL活用を言い出したのは楽天市場社長の三木谷浩史のようで、2月21日「英語ができないため日本企業が内向きになり、世界の流れに逆行している。大学入試にTOEFLを導入すべきだ。」などと主張した。

 竹中がTOEFL活用を言ったのは、日本人のカネをアメリカに貢がせるためだろう。それが竹中の懐にも流れる違いない。

 三木谷は、楽天社員の英語力が低くて困っているのだと思う。日本企業全体のことを心配しているような口振りだが、建前だろう。英語ができないために、海外との取り引きを減らした会社は聞いたことがない。トヨタやホンダは別に「内向き」にならず、外国で車を売っている。

 竹中は自分のカネのため、三木谷は会社のために、学生に英語を勉強させようとしているのだろう。

 TOEFLの入試活用については、国会議員の山谷えり子も強く主張している。ブログに2月22日「大学入試にTOEFLをスタンダードにすれば何度も受験しながら一番良い点を大学に申請でき、日常的に勉強し英語力の向上につながる。新規採用の英語の先生にTOEFL受験を義務づけるのも効果がある。」と書いている。

 教員採用試験の英語科では今でも当然英語を出題しているが、なぜTOEFLも受けさせるのか。TOEFL信仰に陥ったように見える。

 竹中と三木谷は私利私欲で発言しているが。山谷は浅はかなだけだろう。(敬称略)

・参考資料
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai4/gijiyousi.pdf

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130221/stt13022122450008-n1.htm

http://www.yamatani-eriko.com/blog/inf/inf.cgi?cm=1&mode=detail&year=2013&no=994

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TOEFLを大学入試と公務員試験に入れるな [英語教育]

【2013年04月18日】-4月上旬、自民党はとんでもない教育改革案を発表した。大学受験生には全員にTOEFLを受けさせて、ある点以上の者のみに受験を認める。また卒業の要件にもTOEFLの点数を入れるというのだ。

 調べているうちに、安倍政権は3月中旬、国家公務員1種の試験にもTOEFLの点を活用すると言い出していたことを知って、心底驚いた。

 一体どうして大学入試にも卒業にも公務員採用にもTOEFLの点数を使うのか。TOEFLはそんなにすぐれた英語テストなのか。

 TOEFLはTest of English as a Foreign Languageの頭文字で、アメリカのNPOが行っている。英語圏の大学は留学生が受験する際の要件としてTOEFLの点数を定めている。だから例えばアメリカに留学したい学生は、この試験を受けなくてはならない。

 日本人の英語力を高めようとするのはいい。だがどうしてTOEFLを使うのか分からない。今まで公務員試験では行政法や財政学のみで英語は課してこなかったが、これからは英語も出題すればいい。センター試験や私大の英語問題が不充分なら、それを改革すればいい。

 留学するための試験を、日本の学生や公務員志望者がこぞって受けるのは奇妙きてれつだ。

 また受験の要件にするのもおかしい。企業に職を求める者が履歴書にTOEFLやTOEICの点数を書くことは多いが、会社は参考にする程度で、点の低い求職者を門前払いをすることはないだろう。

 だが今回の案では、大学の学部ごとにTOEFLの点数を決めて、それに達した者にだけ受験を認めるのだ。以前は共通1次やセンター試験の「足切り」が不評を買ったが、TOEFLで「足切り」をするとはどういう訳か。

 大学入学、卒業、公務員就職の合否をTOEFLの点数で決める。国家主権を一部アメリカに譲り渡すようなものだ。大学の自主性も侵害する。

 日米同盟は大事でも、アメリカの属国を目指すことはない。安倍首相には愛国心があって、日本を大切に考えていると思っていたが、違うようだ。

・参考資料
http://www.j-cast.com/2013/04/07172550.html?p=all

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英語を読むときは品詞に注意すべし [英語教育]

【2013年02月09日】-英語では同じ語を様々な品詞で使うので、何詞として使っているか注意を払う必要がある。

 予備校などでは多義語に注意するよう教えるが、品詞についてはあまり言わないようだ。

 fatherやmother が名詞で、「父」「母」を表すことは誰でも知っているが、動詞としても使うと聞いたら殆どの人は驚くだろう。元々の意味は「父になる」「母になる」だが、motherを「生み出す」という意味で使った英文を時々見る。
 
This unexplored country has mothered many legends.
(この未開拓の地方が多くの伝説を生んできた。)

 大学を出たばかりの頃、次のような英文に出くわして、ちょっと戸惑った。

 The Japanese plant rice every year.

 The Japanese plantまで読んで、「日本の植物」と解釈したが、その次にrice が現れたので困った。「日本の植物、米、毎年」では意味をなさないからだ。またこう考えたら、この文には動詞がないことになるのも問題だ。

 plantには「植える」という意味もあることを思い出して、考え直したら「日本人は毎年米を植える」と訳せた。

 辞書でplantを引けばまず「植物」という訳語が見つかるが、このplantを「植物」と考えたら訳せない。辞書を下の方まで見て、動詞の欄に「植える」という訳語を見つけないといけない。

 after, before, sinceの3語には副詞、前置詞、接続詞の用法があるので、どの品詞で使っているのか常に考えないと、構文を正しく捉えられない。

 品詞を考えることは大事なことなのに、教師ははっきり言わない。「辞書をよく引きなさい」と言うだけだ。この点を改善すれば、日本人の英語力は伸びると思う。

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タグ:英語 品詞
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英語ができないのは勉強が足りないから [英語教育]

【2013年02月05日】-大阪市の橋下市長は先月末、市教委幹部に「英語を話せる教育をしてほしい」と要望した。こんなことを言うのは自分が英語で苦労しているからで、2年前インドを訪問した時から英語教育を批判している。

 政治家やマスコミは30年前から、「6年も学んで簡単な会話もできないのはおかしい」などと、見当外れことを言ってきた。

 今の学校教育でも、英語が話せるようになった日本人はいる。少ないが、いる。制度や教科書が原因なのではない。できない人は単に勉強が足りないのだ。単語を覚えていないし、話す練習が足りないのに、制度に原因があると思い込んで責任を転嫁していては、いつまでも改善しない。

 政治家やマスコミがこのようなことを言うので、高校では10年くらい前「コミュニカティブ英語」という科目を作って、英会話を教えているが、会話能力は高まっていないようだ。生徒が真剣に学ばないからだ。

 教師側の問題としては文法の説明が不充分なことが問題だが、そう思っている人は少ない。

 今まで橋下市長のような考え方で英語教育をいじってきたが、会話力は伸びていないだから、考え方が間違っていると思い当たって当然だが、橋下市長は思い当たっていない。

 そもそも30年前に中学で学んだ者が、自分の経験だけで英語教育を語るのがおかしい。橋下市長はよく調べよく考えてから、発言してほしい。中途半端なことをすると、もっと悪くなってしまう。

・参考資料
http://www.asahi.com/special/08002/OSK201102120006.html

http://www.j-cast.com/2013/02/01163713.html

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130201/edc13020112380003-n1.htm

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紀伊國屋書店が洋書を2割引で販売 [英語教育]

【2013年01月01日】-紀伊國屋書店では三が日、全国12の店舗で洋書と洋雑誌を2割引で販売する。

 英語がうまくなるためには、原書を読む必要がある。日本人が解説を書いた本を読んでいては、いつまで経っても英語は身につかない。

 本では敷居が高いと言う人は、雑誌や新聞から読み始めるといい。短い文章の方が楽だ。

 今回の割引は店舗によって開催日が若干違うので、詳しいことは次のリンクを見て頂きたい。

http://www.kinokuniya.co.jp/20121210131648.html

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酒井邦秀の英語多読法は間違い [英語教育]

【2011年12月29日】-30年前から英語教師はしっかりした指導ができなかったが、9年前とんでもないことを言う駄目教師が出現した。電気通信大学の酒井邦秀だ。

 「英語力を伸ばすのに多読が必要だ。その際、辞書は引かずに、知らない語の意味は前後から推測しろ。」と言ってきた。

 確かに一人で英文を読んでいる時に、知らない語を辞書を引いていると、勉強が進まない。

 まず辞書を引くのに時間がかかる。

 引いても、よく分からないことがある。

 知らない単語が多いと、どれも記憶に残らない。

・見当がついてから辞書を引く
 だから一人で英文を読んでいる時に、辞書を頻繁に引くのはよくない。あまり引かない方がいい。

 だが全く引かなくていいのではない。何度も見て意味の見当がついたら、確かめるために引くべきだ。

 こうすると何度も出て来た語は覚える。1日に覚えられる単語は、一つか二つだと思う。

 基礎ができている人はこのように勉強して、名詞や動詞を覚えた方がいい。

・勘違いしたら大変
 多読はいいのだが、「辞書を引くな」というのはとんでもない。もし推測を間違えて、意味を勘違いして覚えてしまったらどうするのか。

 また辞書を引かないと、単語の発音(読み方)も分からない。発音を間違えて覚えると、あとで訂正するのが大変だ。

 酒井氏は無責任極まりない。本を6冊も出したのが不思議だ。

 だが著作は3年前で途切れている。3冊も出した筑摩書房にも見放されたと見える。

 「辞書を引くな」という妄言のために、学生は余計引かなくなってしまったのではないか。(敬称略)

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知らない英単語の意味を前後から推測する方法 [英語教育]

【2011年12月29日】-英語教師は「辞書を引け」と言う一方で、「知らない語の意味は前後から推測せよ」と言う。

 確かに推測することは必要だ。だが、初めて見た単語の意味を正しく推測するのは難しい。まずできない。

 ちゃんとできるのなら、この世に辞書はいらないくらいだ。辞書を引かなくても、誰もが英文を正しく訳せるはずだ。

 翻訳家が辞書を使いながら訳しても間違えるのだから、学生が正しく推測するのは難しい。

 初めて見た語でもその文章に何十回も出てくれば、「これはきっとこういう意味だろう」「動物の名前ではないか」などと見当がつく。

 だが、1回しか見ていない語の意味を無理して推測すると、大抵間違える。その語の意味を誤解して、そこから文章の意味を取り違えてしまい、全文を誤解することもある。英語教師はろくなことを教えない。

 「この語の意味は何だろう」と考えることは必要だ。だが「こういう意味だ」と決めつけてはいけない。「何だろう」と考えているうちに段々分かってくる。そしてその推測は大抵合っている。

 単語の意味を推測するにしてもこのようにすべきだが、教えてもらったことはない。授業のレベルが余りに低い。

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外国語学習において辞書を引くのは当たり前 [英語教育]

【2011年12月27日】-大人でも辞書を引かない人がいる。図書館で、30代の男が英文をじっと見つめている所を見たことがある。

 複雑な構文を読み解くには考えることが必要だが、その人が見ていたのは会話文で、Would you lend me a pencil? といった文だった。構文は複雑ではない。知らない単語があれば辞書を引くべきだ。lend は知らないかも知れないし、would の使い方も初級者には難しい。

 外国語を訳すには、構文を考えながら、知らない単語の意味を辞書で調べる。知っている語も知らない意味で出ているかも知れないから、うまく訳せない場合は調べる。

 構文を考えるとは、主語と動詞を押さえて他の修飾関係を見抜くということだ。構文をつかんだら、それをもとにして単語の意味をつなぎ合わせる。そうすれば、訳文ができあがる。

 このような手順を踏めば、理論上はどんな文でも意味が取れる。手順を踏まないと誰も訳せない。初歩の段階では、文章を見てパッと意味が取れることはない。

 それなのに手順を踏もうともしない人が多い。手順が必要なことさえ知らず、やみくもに訳そうとする。無謀だ。

 何十回も手順を踏んで訳しているうちに、考えなくても意味が取れるようになる。英文を読んだだけで、意味が頭に浮かぶようになるのだ。

 ともかく外国語を勉強する時には、辞書を引かなくては話しにならない。それなのに辞書を引かない人がかなりいる。

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タグ:外国語 辞書
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高校生はもっと英和辞典を引け [英語教育]

【2011年12月27日】-図書館で受験生を見ていると、英語を勉強している者が意外と少ない。英語をやらないのは、得意だからかそれとも苦手だからか。

 英語を勉強している少ない受験生を見ていると、辞書を殆ど引かない。机の上に出してもいない子供もいる。

 中学3年から大学2年の頃までは、英和辞典をしつこいほど引く必要がある。知らない単語は全て引き、知っている単語も時々引き、いやと言うほど辞書を引かないと英語は(他の外国語も)身につかない。

 子供によっては、参考書の単語欄を見たり、そこに出ていない単語については訳文から推測しているようだ。それで一応分かるけれども、辞書を引いて確かめないと、ちゃんと理解できない。「この語はこういう意味だ」と一つ一つ暗記しないと、外国語はできるようにならない。

 高校や予備校は一体どんな指導をしているのか。勉強の仕方を知らないのだから、幾ら時間をかけても上達しないのは当然だ。

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大学の教科書に専門用語の英語が書いてある訳 [英語教育]

【2011年08月13日】-9日付のエントリーで、「世界史の教科書では重要な語の下に英語が書いてある」と述べたが、大学の教科書では大抵専門用語の次に欧米語の何から訳したのか書いてある。

 経済学では例えば、「限界効用(marginal utility)」などと書いてある。法律ではまだドイツ語が多く、「権利(英語のright, ドイツ語のRecht, フランス語のdroit)」などと書いてある。

 専門用語の原語を書くのは、ちゃんとした理由がある。格好をつけたくて書くのではない。大学教師は説明しないから、誤解している人が多いだろう。

 原語を書くのは「この専門用語はこの原語を訳した語だ」と示すためだ。「翻訳だから原語のニュアンスをうまく伝えられない。正確に知りたい人は原語を参照してくれ。」ということだろう。

 ただ原語を教えてもらっても、ニュアンスまでは中々分からない。英語ならまだしも、殆どの人はドイツ語やフランス語の単語さえ知らない。

・役立つ
 だがこうやって専門用語の原語を知っておくと、世界史の教科書で覚えた単語が英語を読む時に役立つように、専門書を原語で読む時に非常に役立つ。

 まず専門用語を覚えておけば原書理解が楽になる。また専門用語の中には中辞典に載っていない語があるし、載っていても訳語は載せていない場合もある。だから原書を読まなくてはならない人は、日本語の本を読んでいる時になるべく専門用語の原語を覚えるといい。強く勧める。

 大学の教師が、この程度のこともちゃんと説明しないのは不思議だ。言わなくても分かると思っているのだろう。

 

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(改題)単語集で英単語を覚えるのは邪道 [英語教育]

【2011年08月11日に掲載、13日に訂正】-先週から「単語を覚える時は長文の中で」「英語は総合的に勉強すべし」と書いているが、昨日長文の載っている単語集があることを思い出した。Z会出版の出している『速読英単語』だ。

 1行の例文ならいいが、単語集に十数行の英文を載せるのは不思議で無駄だ。教科書などで文章を読んでいる時に単語を覚えればいいのだ。だが、そうしないでわざわざ単語集を買って覚える。金も紙もエネルギーも無駄にしている。長文を載せるのは、やはり文章の中でないと単語がしっかり覚えられないからだろう。

 単語集はいらないとは思っていない。教科書などで覚えた単語をまとめるのに必要だ。だが長文(といっても十数行だが)を載せるのはおかしい。高校生の勉強の仕方が歪んでいることを示している。

 また単語集は一冊あれば充分だ。『速読英単語』には「入門編」「必修編」「上級編」と3種類も出ている。「必修」は5回改訂しているのでこれが大元で、売れたから他のも出したのだろう。買う方も悪い。参考書をいくら買っても勉強しなければ学力は上がらない。

・他社も3種
 ICPもDuoシリーズで「基礎用」「セレクト」「復習用」を出している。出版社の良識を疑う。これには反意語まで書いてあるので、辞書が必要なくなってしまう。金のために高校生の英語学習を歪めている。

 DUO3.0の5ページを見たら、Equality is guaranteed by the Constitution.という例文が載っていて、「平等は憲法で守られている」と訳してあった。訳文は意味がはっきりしないし、guaranteeは「保証する」の意味だ。語釈にはそう書いてある。この訳文は不正確だ。

 単語集に限らず参考書は細かい所が間違っている。丸暗記するのは危険だ。(英和辞典も、入試には出ない高度な所は不正確だ。)

・学校と予備校で同じことを学ぶのは無駄
 最近は受験参考書が多すぎる。文法を詳しく調べるために文法書は必要だが、進学校では授業で長文を読むから、長文問題集を何冊も買ってやることはない。

 高校生の無駄は参考書だけではない。高校にいる間はあまり勉強しないで、浪人してから予備校で真剣に学ぶ人がいる。金も時間ももったいない。

 無駄は中学から始まっている。学校で英数国を習うのに、塾でも勉強する。学校で一生懸命勉強した上で、高度なことを塾で習うのならいい。また学校の授業に付いて行けないから、塾に通うのもいい。だが学校では不真面目で、塾で真剣に勉強するのは倒錯しているし無駄だ。電気も浪費する。

 大学を出てから仕事で英語が必要だと思って、会話学校に通う会社員もいる。学校でしっかり学んでおけば、会話学校で簡単な会話を習う必要はない。

 学校でちゃんと勉強しておけばいいのに、塾や会話学校で同じことを習う。壮大な無駄だ。こんな悪習が定着しているが、異常と思う人は少ない。日本がおかしくなるのは当然だ。

 菅直人はやっと辞任を表明したが、菅首相のように自分のおかしさに気づかない日本人が多すぎる。

 

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入試問題を解くために英文法を学ぶのではない [英語教育]

【2011年08月09日】-先週エントリーを書きながら、参考にするために「東大家庭教師友の会」のブログを読んでいたが、2009年4月28日付のエントリーに次のように書いてあったので驚いた。

「文法事項、基礎構文を覚える目的は、
1、文法問題を解けるようにするため 
2、文法を覚えて、英作文が出来るようにするための二つが主です。(長文を読むための文法に関しては、後述します。)」

 英文法は英語全般を理解するために勉強するのであって、文法問題を解くためや英作文をするために勉強するのではない。ましてや長文を読むための文法など存在しない。外国語の勉強を根本から誤解している。

 このエントリーは東大生が書いたのだろうが、東大に受かるほど勉強し、家庭教師の会で英語を担当するほど英語が得意であっても、分かっていないのだ。

・楽して損するパターン
 英文法をこのように捉えるのは、「文法問題のため」「作文のため」と分けて勉強した方が一時的には楽だからだろう。だが分けて勉強すると同じことを何度も学習することになって、全体としては手間がかかるはずだ。楽しようとして逆に損するパターンだ。

 英語をしっかり理解すればどんな問題でも解けるし、学校を出てから仕事でも使える。勉強の仕方や目的を誤解している。勉強を試験に合格するための対策としか考えていない。読解と単語を別々に勉強するのも間違っている。このような人は人生観も歪んでいるだろう。

 東大生がこんなに浅はかなのだから、愚かな日本人が多くても仕方がない。このブログはいいことも書いてあるが、文章は雑だし、他愛のないことの方が多い。この日は「過去型」「現在完了型」と書いた。「過去形」「現在完了形」が正しい。この程度でも、東大生というだけでありがたがる風潮を憂える。

・学習対象は一つ
 英語だけでなく、学校で習うことは全体として一つなのだと思う。英語、国語、歴史など様々な教科を習うが、英語とイギリス史は関係が深いし、国語には英単語が入っている。全く別々のものではない。

 教科に分けないと勉強できないから分けているが、学ぶべきことは人類が有史以来してきたことの中で大事なことだから、ある教科と他の教科が無関係だと思っていてはいけない。

 世界史の教科書では近現代に入ると、「権利の章典」や「アメリカ独立宣言」など大事な語の下に原語の英語が書いてある。両者はBill of Rights, The Declaration of Independence という。

 このような註記は英単語を覚えるのに役立つ。私は高校の世界史の時間、このような単語を覚えていた。政経の先生は「『イギリス議会』はparliamentの訳だ」と教えてくれた。

 世界史と政経も重なっている。別のものと思っては駄目だ。

・引用文献
http://toudai-tomonokai.blog.so-net.ne.jp/2009-04-28

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「左翼は破壊しないと気が済まない」=バークの名言 [英語教育]

【2011年08月07日】-昨日いつものように産経新聞の阿比留記者のブログを読んでいたら、エドマンド・バークの言葉を引用していた。

《かれらは、なにかを破壊しなければならない。そうでなければ、かれらにとっては、自分たちがなんの目的もなく存在しているようにおもわれるのである》

 バークの『フランス革命の省察』から引用したのだろうと思って、インターネットで原文に当たって、この箇所を探してみた。だが見つからなかった。

 同書はOxford World's Classics に入っている版で読んでいたが、難しいので途中でやめていた。今日以前やめた所から読み始めたら、これの原文と思われる箇所にぶつかった。57頁(1999年の版)に次のようにあった。

  Something they must destoy, or they seem to themselves to exist for no purpose.

 以前読むのをやめた所から読み直したら、探していた箇所がたまたま見つかるとは不思議だ。嬉しくなったので、ブログで取り上げた。

 『フランス革命の省察』の「省察」は分かりにくい言葉だが、Reflectionsの訳だ。「考察」と訳してもいいが、「省察」と訳している。題は全体でReflections On The Revolution In France という。1790年11月に出た本で、フランス革命を批判的に考察している。保守主義はこの本によって始まったと言われている。本として書き始めたのではなく、当時のフランス人に宛てた手紙を出版した。

 阿比留さんは上の箇所を、菅首相の言動が日本を混乱させているという文脈で引用した。

 菅首相は思いつきが更にひどくなっているが、伸子夫人に操られているそうだ。8月1日発売の『週刊現代』には「総理官邸 その中心に伸子夫人」という見出しが付いている。政治の停滞は根が深い。

・参考資料
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2387599/
http://img.zassi.net/mag/WGENDAI/20110813/n01/_SWF_Window.html

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英語を音読する時は体に取り入れる気持ちで [英語教育]

【2011年07月28日】-1年くらい前、英語が苦手な高校生が中学英語を復習するための教材を考えたので、載せることにする。これを数回音読すれば第3文型が身につくはずだし、人称代名詞の単数も復習できる。

 このような英文を訳してから音読すれば、基礎が段々身についていく。外国語の学習では音読がとても大事だ。音読しない人は決して上達しない。大きな声を出す必要はない。口をちゃんと動かして、はっきりした音を出した方が身につく。また英語を体の中に取り入れる気持ちで読むといい。

 「大きな声で読むべし」は俗説に近い。声の大小は関係ないからだ。声が大きすぎると逆効果なくらいだ。

 I love you.
 He loves you.
 She loved you.

 She loved him.
 Jane loved him.
 Jane loves Jack.

 I know you.
 He knows you.
 Jack knows you.

 Jack knows Jane.
 Jack knows her.
 Jack knew her.

 Jack knew me.
 He knew me.

 love. know は「愛する」「知る」ではなく、「愛している」「知っている」と訳すべきことが殆どだ。

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タグ:英語
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和製英語は日本人の英語力を落とす [英語教育]

【2011年07月27日】-そういえば「ニュー・オープン」も和製英語だった。

 英語の専門家は「和製英語は不愉快だ」と言うが、不愉快なだけでは済まない。和製英語は英語力を落とすのだ。

 まず英語を真剣に勉強していても、和製英語かどうか判定が難しい。文法的におかしいのならすぐ判断できるが、そうでないとすぐには分からない。調べても簡単には解決しない。新しい和製英語ができても、辞書や解説書が載せるまでには時間がかかる。

 そうなると、日本で目にする英語で正しいと判断できないものについてはいつも警戒しなくてはならなくなり、エネルギーを使う。(「エネルギー」はドイツ語の読み方だから、間違いではない。)

 和製英語かも知れないと思っていても、英語を話す時につい使ってしまって、通じないことや誤解を生むこともあるはずだ。

 和製英語だと分かったら、そのような英語を見るたびに「これは間違っている」と自分に言い聞かせないといけない。そうしないと、おかしな英語が頭に入ってしまうのだ。また和製英語に抵抗しないと、せっかく培った英語の感覚が崩壊してしまう。

 和製英語は不愉快なだけではない。日本人の英語力を落としている。全廃は無理だが、極力やめるべきだ。

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日本は他国より和製英語が多いだろう [英語教育]

【2011年07月26日】-和製英語は片仮名で書いても駄目だが、アルファベットで書くともっと問題だ。正しい英語のように見えてしまうからだ。一口に和製英語と言っても問題性は様々だ。

 他の言語でも、外国語を勝手な意味で使うことはある。英語でも、フランス語やラテン語を品詞まで変えて使っている。au pair というフランス語はon equal terms(「同じ条件で」)という意味なのに、英語では「住み込みの家庭教師」という名詞で使っている。とんでもない。

 今世界で一番勢力の強い言語は英語だから、世界中のあらゆる言語に英単語が入り込んでいるはずだ。フランス語やドイツ語にも入っている。だが今では日本のように勝手な意味で使うことは殆どない。以前は仏製英語や独製英語を生み出し今でも使っているが、新たに作ることはないようだ。弊害が分かっているし、みっともないから、メディアや企業は避けるのだろう。

 日本のように勝手な英語表現をまだ作り続けている国は、他の先進国にはないと思う。

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