これから都政も滞る [政治家]
【2011年04月10日に掲載、11日に訂正】-都知事にはやはり石原慎太郎が当選した。
3期目新しいことは殆どしなかったし、1度引退を表明したのだから、4期目は目立つことは何もしないだろう。自分の不正を覆い隠すために知事を続けるのかも知れない。
国政と同じように、都政は滞ると思う。4年間時間を無駄にしたが、これからの4年間も無駄にする。
解決すべき問題は増えているのに、政治家の熱意は落ちている。国難は深くなるばかりだ。
石原慎太郎が4選を目指すのは、不正を隠したいからではないか [政治家]
【2011年04月10日】-今日は統一地方選挙の投票日で、東京では知事を選ぶ。石原慎太郎・現知事や東国原英夫・前宮崎県知事が出馬している。きっと石原が当選するだろう。
石原は3期で辞めるつもりだった。猪瀬直樹を自分の後任にする予定で、副知事に任命していた。だが猪瀬は人気が出ないから外されてしまったようで、2月末から神奈川県知事の松沢成文(52歳)が後任として都知事選に出馬するようだと言われ出した。
松沢は本当に出馬するつもりだったが、世論調査で東国原に負けそうなことが分かったので、3月上旬やはり石原が出馬することになり、松沢は出馬を取りやめた。驚くほどのゴタゴタだ。
知事が自分の後任を指名することはそれほど多くない。石原は「自分の都政を継承して欲しいから」と言うが、そんなことを言う知事は珍しい。後任を二人も決めておきながら、その人達に諦めさせて結局自分が出馬する政治家は聞いたことさえない。
石原が後任を決めたり4選を目指したりするのは、自分の都政の問題を隠蔽したいからではないか。海外出張で豪遊したことがバレたが、他にも不正があるから、それを隠してくれる人を後釜に据えようとしたのではないか。
そう考えれば、78歳でありながら4選を目指すのも理解できる。これは私の推測だが、石原はいくら何でも次期で引退するだろうから、引退後数年で4選を目指した理由がはっきりするだろう。石原が本当の愛国者なのかどうかも、はっきりするはずだ。(敬称略)
・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110222/lcl11022216030003-n1.htm
http://www.asahi.com/politics/update/0310/TKY201103090757.html
http://gendai.net/articles/view/syakai/129400
前原誠司よ、お前もか! [政治家]
【2011年03月06日】-外務大臣の前原誠司にはちょっと期待していたが、駄目なようだ。在日韓国人の女性経営者から政治献金をもらっていたことが発覚した。
政治資金規正法が外国人から献金を受け取ることを禁じているのは、日本の政治家が外国に左右されないようにするためだろう。アメリカではクリントン元大統領が、中国系の組織から数千万円の献金を受けていて、批判されたことがあった。
前原外相は日米安保体制の重要性を充分に悟っているが、靖国神社には批判的だから保守派とは言えない。
また産経の「主張」によると、外国人参政権に賛成している。在日韓国人から金をもらって参政権に賛成するのだから、明らかに利益誘導政治だ。
外国人から献金を受けたことについては、違法性より姿勢が問題だと思う。違法であることを知りながら、受け取っていたはずだ。これでは公正な政治は期待できない。
前原は辞任する意向を固めたようだ。菅内閣の総退陣が近づいてきた。
野田や蓮舫など他の大臣にも資金疑惑が出ているが、『週刊文春』が報じたことが切っ掛けだ。情報の出所は「民主党関係者」だそうで、J-CASTは「民主党の内輪もめの可能性がある」と書いている。(敬称略)
・リンク
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110305/stt11030502540005-n1.htm
http://www.j-cast.com/2011/03/02089497.html?p=all
小沢一郎でも死にたくなっているらしい [政治家]
【2011年02月10日】-産経新聞の阿比留記者はブログに2月7日、同紙から小沢一郎氏の言葉を引用した。
<メディア攻撃1カ月 普通は死にたくなる 小沢氏弱音
強制起訴された民主党の小沢一郎元代表は5日、広島県尾道市で開かれた同党の会合で「普通だったら新聞、テレビに1カ月も攻撃されれば、大概の政治家は死にたくなる」と弱音を吐いた。>
阿比留さんは引用していないが、記事は次のように続いている。
<その上で「彼らの攻撃、誹謗(ひぼう)中傷に毅然(きぜん)と戦っていられるのは、地元の皆さんが支えてくれているからだ」と語った。>
小沢も死にたいくらい辛いのだろう。ずうずうしい性格だが、メディアの批判と強制起訴に弱っている訳だ。「毅然と戦っていられる」は強がりだと思う。
だが阿比留さんは「自分は大概の政治家ではないと。」というコメントをつけた。解釈を間違えているのではないか。小沢もほとほと参っているのだと思う。
・無内容の記者会見
官房長官が枝野幸男氏に代わってから、テレビでは記者会見の模様を殆ど見なくなった。実のあることを言わないのではないかと思っていたが、実際にそのようだ。阿比留記者は9日付のエントリーに、次のように書いた。
「放言癖があり、その発言が毎度毎度、物議を醸した前任者の仙谷由人氏の轍を踏むまいとしているようで、枝野氏は超慎重運転を心がけているので記者会見はいつも実につまらない内容です。まあ、この人も根は傲慢不遜な自信家なので、そのうちボロを出すだろうとは思いますが、今のところ、こんな感じなのです。」
「つまらない内容」とは、質問されても「詳しいことが分からないのでコメントは難しい」などと、お茶を濁すことを指しているのだろう。
仙谷氏のように放言暴言も困るが、実のない答弁も困る。内閣が何を考えているのか分からない。記者会見をする意味がない。
・リンク
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2145190/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110206-00000102-san-pol
菅首相「野党は質問を24時間前に渡してください」 [政治家]
【2011年02月01日】-産経の阿比留さんは1月30日付のブログに、「菅首相は最近何度も『野党は国会で行う質問の要旨を、24時間前には渡してください』と呼びかけている」と書いている。
1月4日の年頭記者会見、5日の新年互礼会、7日のインターネット番組で、そう言ったそうだ。27日の国会答弁、28日の閣議前と国会答弁では、「質問の到着が遅い」と愚痴ったという。
菅首相はヘトヘトで、国会審議を乗り越えるのに必死なのだろう。7日のネット番組では「24時間前に質問要旨をもらわないと、自分の頭が回る余地がなくなってしまう」と語った。疲れているのだ。
だが阿比留さんは「どの程度の覚悟で首相になろうとしたのか。質問通告が遅いと愚痴ることは首相に不適切だ。」などと非難した。
心身が疲れているのだから、「覚悟」を持ち出すのは的外れだろう。表面ばかり見ていて、深層を考えようとしないようだ。
・審議は演技?
国会の質疑はいわばアドリブで、訊かれたことにその場で答えているのだと思っていたが、そうではないようだ。質問者がどんなことを訊くつもりか、質問の要旨を前もって政府側に伝えることになっていて、役人が答弁を書くこともあるそうだ。
本会議で行う代表質問では質問と答弁を次々に行うから、事前に打ち合わせをしているのは分かるが、普通の審議までそうとは知らなかった。
前もって質問が分かっているのに、どうしてちゃんと答えないのか。ごまかすことが多い。
・リンク
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2133177/
断章取義が政治を劣化させる=「疎い」発言について [政治家]
【2011年01月29日】-また政治家のたった一言で騒動が起きている。菅首相の「疎い」発言だ。
私が27日の夜この発言を始めて聞いた時、感じたことは「首相が『国債の格付けには疎い』などと言っていいのか」だった。知らないのに知ったか振りをして何か言うのは倫理的に悪いことだが、首相が記者の質問に無知を認めるのも行けない。
だがメディアや野党の反応は違って、「『格付けに疎い』とは何事か」と強く反発している。
・ねじ曲げ
首相のこの時の発言全体を聞いてみると、「国債の格付けに疎い」と言った訳ではない。「格付けが下がったことについて詳しく知らない」という意味だ。実際首相は翌日「そういうつもりだった」と釈明した。
格付けについては聞いていないし引き下げの意味合いがよく分からないので、当てずっぽうを言ってあとで問題になっても困るから、「疎い」と言ったのだろう。その姿勢は評価できるが、「疎い」という表現を使ったものだから、「国債の事情に疎い」と取られてしまった。
TBS は「世界が日本をどう評価しているかという点を軽視しているとも取られかねない発言」と批判したが、ねじ曲げている。たとえ「格付けに疎い」という意味で言ったとしても、世界が日本をどう見ているかに無関心と述べたことにはならない。
そもそもアメリカの格付け会社の判断を「世界」と言いくるめるのが問題だ。毎日新聞が就職についてねじ曲げたように、話しを誇張して問題を大きくしようと企んだ。
・断章取義
首相にも責任があるが、言葉尻を捉えて批判するのはどうだろうか。全体を見ずに一部分だけ取り出して解釈することを断章取義と言うが、この騒動も断章取義ではないか。菅首相は財政再建に取り組む意欲は示しているのだから、国債に無関心な訳ではない。
大した問題ではないのに、メディアと野党が騒いで内閣を追い詰めていく。政治家の失言パターンだ。これが政治劣化の一因のはずだが、野党に転落した自民党も業績が悪化しているメディアも、全く反省しない。狂っている。
なお私は、首相をかばうつもりはない。今回の発言について公平に見ようとしただけだ。菅首相を評価していない。早めに辞めてもらった方がいいと思っている。
仙谷官房長官が「専業主婦は病気」とまた暴言 [政治家]
【2011年01月04日】-仙谷は何度も失言騒動を起こしているが、今度は「専業主婦は病気」と発言していたことが分かった。
去年の4月26日、全国私立保育園連盟の主催した「子供・子育てシンポジウム」で講演し、次のように述べた。
「先進国、途上国を問わず、どこの国でも多くの女性が重要なポストに就いて活躍しています。それに比べて日本は、女性の管理職が非常に少ないのです。
なぜそうなってしまったのか。そこには専業主婦の存在があります。専業主婦というのは、日本の戦後の一時期、約50年ほどの間に現れた特異な現象です。工業化社会がうまくいって、働く人の多数をサラリーマンが占めるという一時的な社会構造が生み出したものです。
そのために働く女性が結婚し、働きながら子どもを産み、働きながら家庭を運営し子育てをするという、普通に行われてきた女性の環境が充実されないままになりました。もうそんな時代は終わったのに、それに気づかず専業主婦という病気を引きずっていることが大問題なのです。」
・仙谷こそ病人
他国に比べて日本は女性の管理職は確かに少ないだろうが、それは専業主婦が多いことが原因ではなく、企業や役所が女を出世させないからだろう。女を差別し、適材適所の人事をしないから、女性の管理職が少なくなるのだと思う。
また専業主婦は「戦後の一時期現れた特異な現象」などではない。外国にも専業主婦はいる。明治時代にも勤め人の妻は専業主婦だった。江戸時代では武士の妻はいわば専業主婦だった。
仙谷は頭が悪いので、農家の妻が家で農業をしたことと、現代社会で妻が会社に勤めることを同一視している。今でも農家や商店では妻が手伝っている。
「そんな時代は終わった」は独善的な言い方だ。専業主婦を「病気」と表現するのだから、仙谷こそ精神が病んでいる。認識が歪んでいる。
仙谷は左翼だから、専業主婦を敵視しているのだ。
・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012271319010-n1.htm
http://www.sanspo.com/shakai/news/101228/sha1012280503005-n1.htm
http://www.yochien-joho.com/headline/?date=20100501
http://www.yochien-joho.com/headline/photo/20100501/001.pdf
http://netouyonews.net/archives/3880601.html#
民主党はヤクザ議員の集まりか [政治家]
【2010年12月02日】-11月21日のエントリーで、松崎哲久・衆院議員が自衛官に暴言を吐いたことを取り上げたが、今日になって産経新聞が28日付でその問題を詳報していたことを知った。
松崎と秘書は止めるのも聞かず一方通行の道を逆送してしまったので、隊員は「二度と来ないでください」とつぶやいた。それが松崎の耳に入ってしまったら、松崎は「何だおまえは。司令官を呼んで来い。」とすごんだという。これではヤクザだ。
法規は守らなくてはならないし、無礼なことを言っては行けない。国会議員ということを笠に着て威張り散らすのでは、ヤクザのようだ。
松崎は9月上旬、小沢一郎の代理としてテレビに出て、どうして代表選挙に出馬するのか説明していた。小沢の側近のはずだ。側近が荒っぽいのなら親分も粗暴だと想像がつき、実際に小沢は荒っぽい。
・小沢は逃げた
小沢は国会が開会した時から、証人喚問などに応じるよう散々要請されてきたが、国会はもうすぐ閉会する。結局ごまかしてしまう訳だ。
それなのに、リーダー養成塾は開くという。小沢のウェブ・サイトに出ている。本当はリーダーでなく「政治家養成塾」だろう。側近が問題を起こしたのに、また駄目な政治家を養成するつもりなのか。全く反省していない。
私がこの養成塾を知ったのは、阿比留さんのブログに載っていた広告だ。小沢が大嫌いな阿比留さんのブログに、小沢の宣伝が出たのだから皮肉なものだ。
中井洽・前国家公安委員長は宮様に野次を飛ばすし、民主党は粗暴な議員が多いのだろうか。自民党にもいるはずだが、あまり大っぴらには威張らないのだろう。(敬称略)
・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101128/stt1011280131000-n1.htm
「小沢一郎登壇のリーダー養成塾。応募は今すぐ。12/3まで。」
http://www.ozawa-ichiro.jp/seijijuku/
中井洽は癖が出て、秋篠宮殿下に野次を飛ばしたのか [政治家]
【2010年12月02日】-おとといのエントリーで民主党の国会議員が秋篠宮殿下に野次を飛ばしたことを取り上げたが、それは中井洽・衆院予算委員長であることが分かった。昨日あちこちのメディアが取り上げた。一番早かったのは産経新聞のようで、おとといの午後9時にはウェブ・サイトに載せた。
立っているのが嫌なら、事務局などを通じて殿下に「お座りになったらどうですか」と伝えればよかった。そうなら問題にならなかった。
中井は国会でいつも野次を飛ばしているのだろう。だからいつもの癖が出て、つい皇族にまで野次ってしまったのだと思う。
産経や日刊ゲンダイによると、ご夫妻がお立ちになっていたのは5分くらいで、中井は1分半くらい経った時に文句を言った。
腰や足が悪くて立っているのが辛いのなら、それを断ってから座ればよかった。議場から出て行く手もあった。欠席した議員は350人もいたのだから、退席しても問題にはならなかっただろう。
欠席した議員に比べたら中井は義務を果たしたのだが、ちょっと口を滑らせて大問題を引き起こしてしまった。ふだんの癖がいざという時に出てしまうので、気をつけたいものだ。(敬称略)
・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101130/plc1011302110030-n1.htm
秋篠宮殿下にヤジを飛ばした民主党議員とは誰なのか [政治家]
【2010年11月30日】-国会は昨日で開設から120年経ったので、記念式典があった。帝国議会は1890年(明治23年)の11月29日に開院した。それまでは集議院や元老院が立法のための話し合いをしていたそうだ。
100年の式典ではないからそれほど重要ではないが、国会議員は半分くらいしか出席しなかった。721人のうち出席したのは370人ほどだ。
また秋篠宮ご夫婦が天皇皇后両陛下のご入場を、立ってお待ちになっていたところ、民主党の議員が「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか。」とヤジを飛ばしたという。
今のところこれを取り上げたのは産経新聞だけで、何分お立ちになっていたのか書いていない。民主党の議員とは誰なのかも書いていない。「ベテラン議員」とあるだけだ。
このヤジを暴露したのは参院議員の桜内文城で、30日付のブログに書いたのだが、そこでも議員の名を挙げていない。
桜内議員は「その発言を録音した訳ではなく、ここで実名を挙げると『言った』『言わない』の水掛け論になる恐れが強いので、公表はお許しください。」などと言い訳をしている。
勇気がないだけだろう。ヤジはひどいが、名を明かさないのも情けない。『週刊新潮』などがまた調べてくれるだろうか。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101129-OYT1T00978.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101130/plc1011301403020-n1.htm
http://ameblo.jp/sakurauchi/entry-10722419845.html
民主党は左翼だから、やっぱり自衛隊が嫌いか(下) [政治家]
【2010年11月21日】-3つ目の事件も入間基地で起きた。11月3日航空祭を開いたが、入間航友会の会長が民主政権を批判する挨拶をした。そうしたら北澤防衛相は怒って、政治的発言をしそうな来賓は呼ばないよう決めたのだ。
航友会は自衛隊を支援する民間団体だ。(ここで言う「民間」とは「官立でない」「政府など公的機関ではない」ということ。)
その荻野光男会長(88歳)が語ったことの一部を次に掲げる。
「入間基地航空祭、おめでとうございます。またふだん国防の任に当たられている自衛隊の皆さん、いつも大変ご苦労さまです。祝賀会の主催者として、一言ご挨拶申し上げます。
さて現在の日本は、大変な状況になっていると思います。尖閣諸島などの問題を思う時、私は非常に不安になる訳であります。自衛隊は遭難救難や災害救助が仕事だと思っている世代が、増えてきています。早く日本を何とかしないといけない。民主党には、もっとしっかりしてもらわないといけない。
領土問題がこじれたのは、民主党の責任である。菅政権は冷静だと言われているが、何もしないだけである。柳腰外交、中国になめられている等の現状に対する対応がなされていない。このままでは尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。まだ、自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは左翼ばかりである。みんなで一刻も早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。民主党政権では国がもたない。
まだ話したいことは沢山ありますが、あまり長くお話ししても、この後ブルーインパルスの飛行がありますので、これで終わります。ありがとうございました。」
・言論統制
この挨拶を伝え聞いた北澤防衛相は激怒したそうだ。「菅政権をぶっ潰して、昔の自民党政権に戻しましょう」と言われたのだから、怒るのは無理もないが、言論統制は駄目だ。
北澤は10日付で事務次官に通達を出させて、来賓に政治的な発言を控えてくれるよう各駐屯地に求めた。
その理由が奇妙で、「来賓が政治の話しをすると、それを聞いた自衛隊員が政治活動をしたことになり、政治的中立性を定めた自衛隊法に違反する」という屁理屈なのだ。
仙谷も国会で「自衛隊施設の中では制限しないと、(自衛隊員が政治に)関与したという誤解を与える恐れがある」と述べた。どうして自衛隊員が政治に関する話しを聞いただけで、政治に関与したことになるのか。
北澤らの本音は「自分達を批判しないでくれ」のはずだが、そうは言えないから自衛隊員の政治的中立性を持ち出して、来賓の発言を制限しようしているのだ。左翼だから、規制が好きなのだろう。
・参考資料
来賓挨拶:http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1895578/
事務次官通達:
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111601000941.html
仙谷答弁:
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101118/stt1011181239010-n1.htm
民主党は左翼だから、やっぱり自衛隊が嫌いか(上) [政治家]
【2010年11月21日】-民主党が自衛隊に攻撃を仕掛けている。
仙谷官房長官が国会審議で「暴力装置である自衛隊」と言ったことは、広く人の知るところとなった。だが民主党が自衛隊を攻撃する出来事が最近他にも2件も起きたことはあまり知れ渡っていない。
・駐車場で言い合い
自衛隊の入間基地(埼玉県狭山市)では7月27日納涼祭を行い、民主党の松崎哲久・衆議院議員(60歳・埼玉10区)も来賓として参加した。
トラブルは帰り際に起きた。片道通行なので駐車場まで歩かなければならないが、松崎議員は誘導係りの隊員に車を呼び寄せるよう求めた。隊員が断ったので、「俺を誰だと思っているのか」「お前では話にならない」などと暴言を吐き、胸を鷲づかみにした。
これは産経新聞が11月18日付で伝えた。以前から自衛隊に敬意を払っていれば、規則に反することを求めたり隊員に暴言を吐いたりしないだろう。
松崎は自分のウェブ・サイトで「民主党議員を悪者に仕立て上げようとする謀略だ」などと反論しているが、矛盾した箇所があるので、大筋では産経の記事が正しいのだろう。
松崎が左翼だから自衛隊が嫌いかというと、そうとは限らない。1982年から数年、自民党の研究員などをした。落選続きで、60歳だが、まだ2期目だ。
1992年には日本新党から出馬したが落選した。その後、党事務局と対立して除名処分になったと言うから、元々気性が荒いのだと思う。
松崎は政治家一族の出で、三木武夫など3人が伯父で、森英介・元法相は従兄弟だ。血筋がいいから、自民党の研究員になれたのだろう。また出た大学は東大とハーバードだ。本を何冊も出していて、『名歌で読む日本の歴史』(文春新書)もあるが、粗暴では和歌の教養があっても何にもならない。
柳田法相も東大を出た。東大卒が問題を起こし続けている。
・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101118/crm1011180131004-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101118/plt1011181144000-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101118/plt1011181648008-n1.htm
http://matsuzakit.jp/
自民党の法務大臣はごまかし答弁をしていなかったのか [政治家]
【2010年11月18日】-法務大臣の柳田稔が面白いことを言った。
「『個別の事案についてはお答えを差し控えます』『法と証拠に基づいて適切にやっております』の二つで国会審議を切り抜けてきた」などと、ごまかす方法をはっきり認めてしまったのだ。
自民党など野党はこれに噛みついているが、自民党が政権を取っていた頃、法務大臣などはこのような答弁をして、質問をかわしていなかったか。そうしていたと思う。
調べてみたら、実際にあった。例えば麻生内閣で法相を務めた森英介は、去年の6月24日参議院の行政監視委員会で大体次のような答弁をした。
「検察当局は常に法と証拠に基づいて、厳正公平、不偏不党を旨として、刑事事件に適切に対処しております。それはもろもろの根拠に基づくことですので、私は全幅の信頼を置いております。」
森は柳田ほどひどくないが、具体的には何も答えずにごまかしている。他の法相もこんなことを何度も言ったと思う。他の大臣も役人もごまかし答弁はしてきた。
だが柳田はごまかしをはっきり認めてしまったので、自民党などは怒っている。しかし怒る資格はない。
なお読売新聞でこの発言の前の部分を読んだら、「自分は法務は全く知らないのに、法相を仰せつかった」と話している。つまり「知らないから、こんな言葉で逃げている」という訳だ。だから柳田の問題発言に関しては、任命した菅首相の責任が大きい。(敬称略)
・資料
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101118-OYT1T00325.htm
小沢一郎は民主党の金を使って派閥を大きくしたのか [政治家]
【2010年10月26日】-毎日新聞の25日付記事を読んで驚いた。小沢一郎は民主党の金を使って派閥を大きくしていたというのだ。
民主党には組織対策費という費用があるが、小沢一郎が代表に就任した2006年4月から、組織対策費が党本部から財務委員長宛に頻繁に出るようになった。今年の5月までの間に、約36億円も出た。受け取った財務委員長は山岡賢次と佐藤泰介前参院議員の二人だ。
山岡や佐藤から他の議員に渡ったようで、小沢派は30人から150人に大きくなった。菅直人は「党のカネで派閥を作るのは許せない」と漏らしたという。
小沢は派閥を大きくするのに、西松建設などからもらった裏献金を使ったのだと思っていたが、民主党の金を使っていたとは余りに図々しい。
調べてみたら、組織対策費の不明朗支出は、読売新聞が8月29日付や10月3日付で報じていた。時事通信も10月14日付と19日付で扱った。だが両紙とも、毎日のように「派閥拡大に使った」とは書いていない。
菅が怒っていたくらいだから、今では岡田幹事長は組織対策費を廃止すると明言した。だが、以前の不明朗な経理を調査するつもりはないそうで、毎日新聞は怒っている。押し紙新聞に、36億円くらいの不正支出を怒る資格はないのだが。
・リンク
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101026k0000m010081000c.html
http://ttensan.exblog.jp/11826226/
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101003-OYT1T00548.htm
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201010/2010101400819#font-large
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201010/2010101900881#font-large
小沢一郎の強制起訴=検察審査会の執念に驚く [政治家]
【2010年10月05日】-東京第5検察審査会が「起訴相当」という議決を2度出したため、小沢一郎は裁判にかけられることになった。果たして有罪になるか。
小沢は今まで起訴を逃れようと躍起に工作してきた。まず嘘の説明をして、ごまかそうとした。先月は民主党の代表選挙に出馬し、首相か閣僚になって訴追を逃れようとした。だがその抵抗は無駄に終わったのだ。
・検察に圧力か
東京地検特捜部はロッキードやリクルートなど冤罪を生んできたのだから、以前なら証拠が不十分でも小沢を起訴したはずだ。小沢については不起訴処分を何度も出しているのは、小沢が裏で手を回したからではないか。
二階堂ドット・コムは5月21日、「小沢は『検察はなんとでもなるが、検察審査会が面倒だ。手が回せない』という趣旨のことを側近に言ったという。」と書いた。検察庁の幹部を接待したりして懐柔したのだろう。
また同サイトは1月19日に、「現場は起訴したいが、大林宏東京高検検事長が反対している」と書いている。反対する理由は自分が検事総長になった時に、厄介な事件は抱えたくないからだという。二階堂氏は「どうせ、小沢との接点もあるのだろう。」と付け加えた。
KSD や宗男事件で有罪判決を引き出してきたのだから、特捜部が総力を挙げれば小沢は有罪になるだろう。だが、弁護士会の選んだ弁護士が検事役を担って、そんなに熱心にやるか分からない。小沢が有罪になるかどうかは、検事役を担う弁護士が法廷でどんな立証をするかに掛かっている。
・執念
それにしても、検審の執念には驚いた。民主党が代表選挙を行った9月14日に議決し、昨日10月3日発表した。何とか小沢に罪を償わせようとしているのだろう。
特に昨日発表したのは効果的だ。臨時国会が始まってすぐだから、野党はさっそく証人喚問を要求し始めた。先月末、中国人船長を釈放してから、国民も議員も意識が対中関係に向かっていて、小沢の資金疑惑は忘れかけていた。だが、思い出した。検審の執念を感じる。
・参考資料
http://www.nikaidou.com/old/2010/01/post_4200.php
http://www.nikaidou.com/archives/2123
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1828187/
朝鮮派左翼の岡崎トミ子が国家公安委員長とは [政治家]
【2010年09月19日】-先週の内閣改造で国家公安委員長になった岡崎トミ子は、保守派の間では有名だった。反日的な言動が多かったからだ。産経新聞の阿比留記者が9月18日付で書いた記事によると、2度大きな問題を起こした。
2001年、北朝鮮籍の朝鮮学校理事長と韓国籍のパチンコ店経営者から2万円ずつ寄附してもらった。政治資金規正法は外国人から寄附をもらうことを禁じている。
2003年には、韓国の慰安婦支援団体がソウルの日本大使館前で行ったデモに参加して、日本政府に謝罪と賠償を求めた。民主党の幹部も怒ったようで、役職停止処分を受けた。曰く付きの人物だ。
こういう人達は日本に生まれ育った日本人なのに、心は朝鮮人なのだと思う。日本より南北朝鮮の方が好きで、そっちのことばかり考えている。精神状態は歪んでいると思う。しっかり監視していく必要がある。
千葉景子・前法相も極左だった。どうして民主党の女性閣僚は極左が多いのか。
阿比留さんは「(岡崎の就任に)首相経験者の一人は『仰天した』」と書いたが、「首相経験者」は安倍晋三のことだろう。阿比留さんは安倍を高く評価しているし、「安倍が電話をしてくることもある」とブログに書いていたと思う。記者と政治家の間には個人的な付き合いもあるようだ。
「首相経験者」も異様な言い方なので、「元首相」と言うべきだ。産経も潰れても文句は言えない。(敬称略)
・参考資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100918/plc1009180136009-n1.htm
党三役からも外された小沢派は、自民党に嫌われて離党もできない [政治家]
【PJニュース 2010年09月19日】ご存じの通り、菅首相は内閣改造で小沢派を排除した。小沢派は誰も入閣せず、党三役でも外された。
代表選で小沢一郎に投票して入閣したのはたった3人で、経産相の大畠章宏(62歳)、文科相の高木義明(64歳)、経済財政担当相の海江田万里(61歳)だ。大畠は鳩山派のようだ。
これから副大臣と政務官が決まっていくが、テレビは殆ど扱わないし、新聞も名を載せるだけで代表選でどっちに投票したか書かないだろうから、菅首相が小沢派をどれほど排除したかはっきりとは分からない。政治はよくならないが、報道のレベルも低いままだ。
・党人事でも小沢派冷遇
マスコミはあまり言わないが、菅首相は党幹部でも小沢派を排除した。幹事長は反小沢の岡田克也(57歳)にした。幹事長代理は細野豪志(39歳)を解任して、幹事長だった枝野幸男(46歳)を据えた。国会対策委員長は樽床伸二(51歳)を辞めさせて、鉢呂吉雄(62歳)を任命した。
「小沢派をこんなに排除して大丈夫なのか」と心配になるほど、排除がはっきりしている。だが菅が小沢派を排除したとは言い切れない。小沢派の方で断ったのかも知れない。
小沢と輿石東(74歳)は代表代行就任を要請されたが断った。菅と距離を置きたいわけだ。小沢は派内の議員に、「大臣就任の要請があっても断るように」と指示したとも考えられる。
負けたから一緒にやりたくないという感情だけではないだろう。菅内閣が行き詰まった時に、追及しやすいように派内の議員は要職に就けないと決めたのではないか。
・分裂せず
代表選に負けた場合、小沢派は離党して自民党と連立を組むだろうと思っていたが、それはないようだ。自民党の新執行部には小沢アレルギーが強いからだ。15日付の産経新聞によると、政調会長の石破茂(53歳)と総務会長の小池百合子(58歳)は小沢が嫌いだし、幹事長になった石原伸晃(53歳)は官房長官の仙谷(64歳)と仲がいいという。
自民党と連立を組むことは望めないから、党内に留まって菅政権を追い詰める道を選んだと思われる。
小沢にとっては代表選に出ても何にもならなかった。だが小沢が立候補したため、菅が政策を真剣に考えるようになった。日本全体にとっては得るところがあったわけだ。(敬称略)
・参考資料
産経新聞【新民主党解剖】第9部癒えぬ傷跡(上)≪後≫ 「脱小沢」「挙党」…出口ない迷路
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100915/plc1009150104001-n4.htm
ノーサイドは嘘。原口一博は小沢を支持して解任される。 [政治家]
【2010年09月16日】-14日に民主党の代表選挙があったが、15日から政治報道の中心は内閣改造と党役員人事だ。誰が次の大臣になるか、幹事長になるかで騒いでいる。
政治報道で一番大事なことは政策だが、テレビでは殆ど出ない。新聞の社説は政策を論じているが、まだ普天間問題を取り上げていて、的外れだ。基地問題は複雑怪奇だから、他のことに取り組んだ方がいい。
総務大臣に片山善博の名が出て、幹事長には岡田外相が決まった。だがどうして原口と枝野が解任されるのか、メディアは殆ど説明しない。
原口は代表選で小沢氏を支持したから解任されるのかと思っていたが、実際にそのようだ。
朝日新聞は16日付の記事に「原口一博総務相は代表選で小沢一郎前幹事長の支持を表明した。原口氏は首相が代表選公約で掲げた国家公務員給与の思い切った削減に難色を示していることもあり、首相周辺から交代論が出ていた。」などと書いた。
毎日新聞も16日付で「原口一博総務相は15日に総務省内で開かれた政務三役会議の冒頭で、退任を覚悟したかのような挨拶をした。各省の政務三役には首相支持の議員が多く、首相が大幅な人事を行いにくいため、小沢氏を支持した政務三役は交代させやすいと見られているからだ。」などと書いた。
原口は菅の許で働くのが嫌になっているから、小沢を支持したのかも知れない。菅は「挙党一致」「ノーサイド」と強調していたが、どうも嘘だ。
・報道ごっこ
私が調べた限りでは、原口の解任理由に触れたのは朝日と毎日だけだ。だが両紙とも、小沢支持が解任理由とはっきり書いた訳ではない。他の新聞やテレビは解任理由に言及していないようだ。
テレビは人事にかなり時間を割いているのに、「次は誰がなるか」ばかりで「どうして辞めさせられるのか」は取り上げない。空疎な報道ごっこだ。大事なことを伝える気がない。
このような報道ごっこを見せられると、政界の動きが分からないだけではなく、考える力が落ちてしまうと思う。日本人は段々馬鹿になっていく。左翼マスコミはそれを狙っているのだろう。
片山は鳥取県の知事だったが、今は慶応大学の教授だ。テレビにも出ている。役所の改革については的確な指摘をするが、左翼だからそれ以外については時々とんでもないことを言う。
民主党は「地方主権」と言うが、地方分権とは違う。地方自治体に権限を大幅に委譲すると左翼が勝手放題なことをするので駄目だ。片山を総務相にしたら「地方主権」を押し進めるだろう。大問題だ。
枝野について毎日は「参院選大敗の責任を問う声の強い枝野幸男幹事長」と書いたが、今頃参院選の責任を取らせるのはおかしい。枝野は革マル派と関係があると『新潮45』や国民新聞が書いているので、そのためではないかと思う。
千葉法相、長妻厚労相、小沢環境相も解任されるようだが、長妻と小沢がなぜ解任されるのか分からない。(敬称略)
・参考資料
http://www.asahi.com/politics/update/0916/TKY201009160217.html
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100916ddm005010152000c.html
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2010/09/16/20100916ddm001010060000c.html
小沢一郎は座して起訴されるか。それとも離党するか。 [政治家]
【PJニュース 2010年09月15日】民主党の代表選挙では菅首相が大差で当選し、続投が決まった。国会議員と地方議員では菅首相の方が少し多い程度だが、党員とサポーターでは249対51で、菅首相が圧勝した。両者が獲得したポイントを表にして示すと、次のようになる。
候補者 菅直人 小沢一郎
国会議員 412 400
地方議員 60 40
党員とサポーター 249 51
合計 721 491
国会議員は2ポイント持っているいるので、投票した人数は206対200だ。党員とサポーターでは世論調査の結果と大体同じだ。国会議員では小沢・前幹事長の方が有利と言われていたのに、菅首相の方が6人も多かったので驚いた。
以前も書いたことだが、大手メディアが何度も世論調査をして、「国民は菅首相を支持している」と繰り返し言ったことが、国会議員にも影響したのではないか。
今日の投票の前午後2時頃、会場に座っている小沢氏をテレビで見たが、表情が暗かった。情勢が厳しいことが分かっていたのだろう。
・小沢氏の身の振り方
これから小沢氏はどうするだろうか。時事通信の田崎史郎解説委員長はおととい13日テレ朝系列の『情報ステーション』に出演して、「小沢さんは離党しない。菅政権は3月末、予算で行き詰まることが分かっているから、それまで待つはずだ。」と話していた。
小沢氏は陸山会事件で起訴されないように立候補したはずだが、田崎氏は知らないのだろうか。30年も政界を取材してきたのに、表面をなぞることしかできないのか。
起訴逃れが目的だったはずだから、小沢氏は何か行動を起こすと思う。首相の同意がないと大臣は起訴されないから、入閣を目指すか。それとも離党して自民党と連立する道を模索するか。今週中に次の行動を起こすだろう。
・参考資料
時事通信「菅首相を再選=小沢氏に大差、国会議員票も上回る-党内融和が焦点・民主代表選」http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&rel=j7&k=2010091400620
時事通信「憲法上の問題消え、起訴可能に=検察審、来月にも結論-陸山会事件」http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2010091400658
9月9日付のエントリー「世論調査で小沢首相を阻止したいマスコミ」http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/2010-09-09-2
「400人内閣を作りたい」と言う菅直人はもぐら叩きの政治家 [政治家]
【2010年09月13日】-民主党の代表選挙は明日に迫ってきた。今日の午前中、菅首相は議員会館を回って、小沢前幹事長は連合や歯科医師会を訪問して、支持を訴えた。その中で菅氏は議院に向かって「みんなが得意な分野で活躍できるように400人内閣を作りたい」などと話した。
民主党の議員が殆ど内閣に入ることは制度上できるのだろうか。議員が政務官などとして400人も入閣したら、省庁は混乱するだろう。また与党の議員が殆ど入閣してしまうと、内閣の方針を批判する与党の議員はいなくなってしまう。
あまりに非現実的なことを言ったので、驚いた。投票日が明日に近づいているので焦っているのだろうが、こんな出任せのようなことを口にしては行けない。
・もぐら叩き
産経新聞の阿比留記者は8月31日ブログに「菅直人首相はよく、『モグラたたきの政治家』と言われます。大局的な発想や大方針はなくて、ただ目の前の事象に反射的にモグラたたきゲームのように飛びつくというのです。」などと書いた。
菅首相には方針や見通しがあると思っていたので、この批評を読んだ時は意外に思った。だが、今日の発言を聞いて理解できたような気がした。
そう言えば菅首相は参議院選挙の間、消費税に関する発言が二転三転した。定見がないから、その時の思いつきを口にしてしまうのだろう。
政界では以前から「もぐら叩きの政治家」と言われているのだろうが、全く聞いたことがなかった。どうして産経新聞はこのような的確な批評を紙面に出さないのだろうか。
小沢一郎の出馬理由はやっぱり薄弱 [政治家]
【2010年09月12日】-前回と同じくちょっと古い話題だ。8月下旬小沢一郎が民主党の代表選挙に出ることが決まってから、9月5日頃まで小沢派の森裕子という参議院議員がテレビで小沢支持を訴えていた。小沢と相談した上で出演したはずだから、小沢の代理だ。
8月29日のテレ朝系列の『ワイド・スクランブル』で森女史は、小沢が出馬する理由として「参院選に負けたのに、菅政権は責任を取らない。ねじれ国会の対応がうまくない。消費税を上げると言った。」などと話していた。
どれも、2ヶ月前に辞任した人間がどうしても出馬しなけらばならない理由ではない。小沢氏はやはり起訴を逃れるために立候補したのだろう。
森議員は声がしゃがれているし、話し方もうまくないし、どうして小沢の代理としてテレビに出続けたのか分からない。
インターネットで調べてみたら、豪快なオバさんであることが分かった。英語塾を経営したり、ボランティア・グループを運営したりしていたそうだ。
2001年に当選してからは、国会では145回も質問した。同期の議員の中で最多だそうだ。また2004年6月4日には年金関連法案の成立を阻止するため3時間1分も演説を続けた。前後では最長らしい。
9月6日頃からはたしか松崎哲久という議員が小沢の代理としてテレビに出続けた。
代表選の投票は14日に迫ってきた。マスコミの菅応援が功を奏したのか、小沢の当選は危うくなってきたようだ。だが最後まで分からない。(敬称略)
・参考資料
http://www.mori-yuko.com/keireki/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E8%A3%95%E5%AD%90
必死の小沢一郎と空疎な菅直人 [政治家]
【2010年09月11日】-民主党代表選の投票日が近づいてきた。
1週間ほど前、9月4日と5日、菅と小沢は東京と大阪で街頭演説をした。小沢は6日高知にも出向いた。3日間の小沢の演説は力強かった。必死の形相で全身全霊を傾けていた。今まで国政選挙の時もあんなに真剣にはやっていなかったと思う。
朝日新聞の記事によると、6日東京に戻ってからは新人議員と懇談し、ねじれ国会について「人脈、知恵、経験を駆使して、やり抜ける自信がある」などと語った。 これも強烈な表現だ。小沢はどうしても起訴されたくないなら、必死なのだと思う。
一方、菅直人の演説は上滑りだ。腕を振り上げながら威勢よく話すが、空疎な感じがする。以前はもっと内容のある演説をしていたと思う。がなる話し方も行けない。
小沢は9日北海道で演説した時に「新幹線を整備する」などと言った。公共事業で党員の気を引こうと思ったのか。まだ利益誘導政治を続けるつもりなのか。
どっちもどっちの代表選だ。
・リンク
http://www.asahi.com/politics/update/0906/TKY201009060410.html
http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201009090117.html
板橋区でまた騒動、毎日新聞はまた不十分報道 [政治家]
【2010年09月11日】-民主党の党員やサポーターには水増しがあると言われているが、私の住む板橋区は特にそれが多いようなので、困惑している。水増しをしたようなのは当然民主党の国会議員で、渡辺浩一郎代議士だ。
水増しは行けないのだが、それはマスコミや民主党の本部が追及すればよい。私が取り上げたいのは、メディアがまた不十分な報道をしたことだ。
今日までに渡辺議員の名を出して水増し疑惑を報じたのは、毎日新聞と東京新聞だけだ。東京は20行くらいで短めだから不十分でも仕方がないが、毎日は43行もある長い記事なのに肝心なことを書いていない。
それは渡辺議員は何度も落選して、民主党で立場が弱かったと考えられることだ。同議員のウェブ・サイトによると、1993年に東京7区で日本新党から立候補して当選したが、その後は4回も落選して去年の8月やっと返り咲いた。
1996年と2000年は東京19区で新進党と自由党から出馬したが、落選。2003年と2005年は東京11区(板橋区)で民主党から出馬したが、また勝利を逃した。去年は比例代表東京ブロックから立候補した。
・新聞は無責任
4回も落選したから気持ちは追い詰められていたろうし、民主党本部でも評価が低いから、無理して党員やサポーターを集めたと考えられる。
だから4度も落選したことはこの出来事を考える上で大事なことだが、毎日新聞は触れていない。
毎日の記事から関連する部分を引用する。
「板橋区議は『(渡辺氏側が)区内でサポーターを多く集めて、実績を党本部にアピールしたかったのではないか』と推測する。」「渡辺氏は93年の衆院選で日本新党から出馬し初当選。昨年の衆院選で民主党から比例代表東京ブロックに出馬、2回目の当選を果たした。事務所は板橋区内に置いている。」
毎日はこう書いただけで、落選には全く触れていない。一言付け足して「4回落選したあと去年の衆院選で~」と書けばずっと分かりやすくなる。無責任だ。
新聞も部数を水増しして広告料金を多めに取って詐欺をしているから、渡辺議員らを批判する資格はない。
・リンク
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100910ddm041010086000c.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010091102000028.html
http://www.d2.dion.ne.jp/~kw999/profile/profile.htm
小沢一郎と小泉純一郎は危険な独裁者 [政治家]
【2010年09月07日に掲載、11日に訂正】-前回のエントリーで、小沢一郎が幹事長の時に、自分を批判した民主党の幹部を二人解任したと述べた。
その後、小泉純一郎・元首相も東京地検に国会議員二人を逮捕させたことを思い出した。西村真悟と鈴木宗男だ。
西村が逮捕された容疑は、弁護士法違反だ。西村は元々弁護士だが、事務員に弁護士業務をさせた容疑で逮捕された。弁護士にしかできないと決まっていることがあるらしい。確かに西村議員らはそのよう違反をしたようだ。これは冤罪ではない。
小泉が西村に怒ったのは、西村が月刊誌で「小泉改革は間違っているので、小泉は暗殺されてもいい」などと語ったからと言われている。
鈴木宗男と佐藤優は斡旋収賄座で逮捕されたが、これは冤罪のようなのだ。なぜ狙われたのか分からない。
日本の総理大臣が権力を悪用して政敵を逮捕させた事例は、小泉以外に知らない。こんな独裁者にまだ人気があるのだから、信じられない。
・共通点
小沢一郎も自分に対する批判を許さない点で、小泉に似ている。小沢と小泉は名前も似ている。名字はありふれていて、「小」で始まる。名には「一郎」を含む。(「橋本龍太郎」も大体そうだから、大した特徴ではないかも知れない。)
小沢と小泉にはもう一つ大きな共通点がある。それはどちらも在日朝鮮人の子孫ということだ。二人とも今では日本に帰化しているから、在日朝鮮人でも在日韓国人でもないが、親や祖父母が朝鮮人だったらしいのだ。当人がそう言った訳ではないなら、断言はできないが、どうもそうらしい。
二人とも独裁者のようなところがある。北朝鮮は独裁国家だ。朝鮮族には批判を許さない特性があるのだろうか。
北朝鮮の人達があんな独裁を受け入れているのも不思議だ。もしかしたら、小沢や小泉を支持する日本人は大抵朝鮮人の血を引いていて、独裁を受け入れたいのかも知れない。そうでないことを祈るが、もしそうなら日本はまた帰化人に翻弄されそうになっている訳だ。
小沢が首相になったら、小泉のように大胆に色々やるが、改革にならないことが殆どかも知れない。「小泉改悪」の再来はご免こうむる。(敬称略)
(改題)小沢一郎が首相になったら、民主党は言論の自由を失う [政治家]
【2010年09月05日に掲載、20日に訂正】-民主党の代表選挙に立候補している小沢一郎氏は政治資金の疑惑などを抱え、世論調査では支持が低い。だが、一部の人には強い人気がある。剛腕だから、行き詰まった日本を変えてくれるという期待があるのだろう。だがそれは誤解だと思う。
まず小沢が政権を取ったら、野党やメディアから陸山会事件に関して追及を受けて、職務に専念できないと思う。
また小沢は自分の利益になることを相当するように思う。小選挙区を導入したのは小沢で、政権交代が目的と言っていたが、野党を不利にすることが真の目的だったと思う。
・なぜ左翼まで
また、左翼が小沢に期待しているが、不思議だ。JanJan には、いわゆる市民記者が小沢に期待を寄せる記事を投稿している。
夕刊紙の日刊ゲンダイは露骨に小沢に肩入れしている。「小沢で日本復活!」といった調子だ。携帯電話版では、9月1日と2日、関連する記事の見出しの初めに「民主党代表選 小沢が勝つ全真相」「小沢が圧倒!”挑発”連発見苦しい菅」と書いた。
小沢は親中派だが、社会主義はいいと思っていないだろう。それなのに、どうして左翼がそんなに気に入るのか不思議だ。日本を混乱させるだろうから、暴力革命に都合がいいと思っているのだろうか。まだ革命を起こしたいのは理解できないし、目的の達成には何でも利用する神経も信じられない。
産経新聞の阿比留記者によると、同紙の東京政治部には封書が二通届いて、「どうして産経は小沢をしつこく追及するのか。ゲンダイは応援しているのに。」といったことが書いてあったそうだ。よほど小沢に期待しているのだ。
・陰湿
小沢は去年の9月から今年の6月まで幹事長を務めたが、その間自分を批判した民主党の幹部を二人も首にした。一人は渡部恒三で、もう一人は生方幸夫だ。
渡部は9月1日テレビ・カメラの前で「国民から『悪代官を退治しろ。悪いことした政治家は許さない。』と言われている」と語った。小沢のことだろう。悪代官とは大胆な表現だ。自分が首にされたことも理由だろうが、小沢が陸山会事件の責任を取らないことが許せないのだと思う。
昨日4日は小沢と菅直人は新宿駅で立ち会い演説会をした。3500人の聴衆が取り囲んだというが、菅が演説を始めるとすぐ激しいヤジが飛んだ。スポーツ報知には「愛人のことを説明しろ!」「昔の話はするな」「政策の具体案がねえんだよ」「背広を着て出直してこい」という下品なヤジが飛んだと書いてある。
小沢の秘書が党員やサポーターを集めて、ヤジを飛ばさせたらしいのだ。余りに陰湿だ。この出来事は小沢政権を占う上でとても大事だが、他の新聞は下品なヤジに触れていない。
小沢が首相になったら、閣僚は小沢を批判できないし、議員も異論を挟めなくなるだろう。小沢独裁になってしまう。
人の意見を聞かなくても、良心に従って公正公平な政治を行うのならいいが、起訴逃れ疑惑隠しのために首相になるのだからそれは期待できない。蓄財のために政治をやっているのだから、自分が得することをかなりやるはずだ。
小沢の好みや気まぐれで政治が進むことになると思う。そうなることが目に見えていても、一部の人達は小沢を支持し続けるのだろうか。
・参考資料
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100905-OHT1T00048.htm
民主党の議員は小沢一郎のはったりに騙されるな [政治家]
【2010年09月04日】-民主党の代表選挙が9月1日に始まってから、両候補は毎日一緒に討論会などに出て、議論を戦わせている。小沢一郎の政策の方が思い切っていて、何かしてくれそうな気にさせるが、小沢は本当に次々に施策を実行してくれるだろうか。
答えは否だ。多分実行しない。元々ほらを吹く性格だし、起訴から逃れたい一心で、嘘でも何でも言う心境だと思う。小沢の政策はきっとはったりだ。
9月1日の記者会見で「普天間に関しては沖縄もアメリカも納得する案がある」などと言ったので、2日の討論会で記者に「それは何か」と問われた。そうしたら、「そういう案があるはずだと思って、そう言った」などと答えた。つまりはったりなのだ。
予算の無駄を省くというのも、「省けるはずだ」というだけで、実際に省ける保証はない。公益法人はひどい無駄遣いをしているようだが、それを一通りやめさせるには数年かかるだろう。
無利子国債の発行も、口だけのような気がする。政界に長くいるから大雑把には色々知っているが、理解は浅いと思う。
・菅も真剣
9月中旬以降も菅直人が首相を続けるとしても、代表選は無駄にならないだろう。菅は政策を真剣に考え始めたからだ。8月中旬まではやる気を失っていたように見える。小沢の出馬が明確になった26日頃、円高対策などを急いで始めた。9月1日の記者会見では財務省を批判したので、これも注目に値する。
3日、前原国交相がヘリ墜落の情報を隠蔽したかどで6管本部長を首にしたのも、「菅首相に頑張って欲しい」という気持ちの現れのように思う。
代表選に投票する民主党の議員やサポーターは、公約の実現可能性を見極めてから投票して欲しい。(敬称略)
・参考資料
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100903ddm001010034000c.html
自滅に向けてまっしぐらの民主党 [政治家]
【2010年09月03日】民主党の代表選は小沢氏と菅首相の一騎打ちとなり、激戦を繰り広げている。民主党の議員の間では小沢氏を支持する方が強い。
このまま行くと小沢氏が代表になり、総理にも就任する。代表になっても総理には就かないという説もある。その場合でも首相に就任するのは、小沢氏の息のかかった人物だろうから、広い意味で小沢内閣だ。
民主党議員の間では小沢氏の方が人気が高いが、世論調査では菅氏の方が支持を得ている。小沢氏が勝てば大多数の国民は失望し、民主党の支持率は急落するだろう。内閣支持率も低いところから出発することになる。
小沢氏を支持する議員は「強いリーダーシップを発揮してもらいたい」と言うが、国民の支持が低ければリーダーシップは発揮しにくい。
また小沢氏のリーダーシップはみんなを引っ張っていくというより、反対者をねじ伏せて何かを成し遂げるやり方だ。役人相手にそれが通じるのか。
子供手当を満額支給するには予算の組み替えが必要で、それは役人を相手にすることになる。今まで事業仕分けで節約できたのは1兆円にも満たない。仕分けで無駄を減らせれば国民の支持も高まるが、楽観できない。役人は狡猾なので、天下りを禁止するのも大変だ。
・不祥事
小沢氏は陸山会事件を抱えている。側近の輿石東や山岡賢次も不祥事を抱えているが、入閣するだろう。そうなると野党やマス・メディアは執拗に追及するので、支持率はどんどん落ちていく。
また分裂の噂もある。代表選で負けた方が側近議員を連れて離党するという噂だ。与党は参院で今でも過半数を割り込んでいるから、もっと減ることになる。衆院でも過半数を割るかも知れない。公明党などが連立政権に加わって半数を上回れば国会審議は進むが、その保証はどこにもない。
・下野
法案は全く成立せず、メディアに毎日スキャンダルを追及されたら、どうなるか。小沢内閣はボロボロになって退陣するだろう。解散総選挙の手もあるが、政党支持率が余りに低ければそれもできない。
自民党などが連立内閣の話し合いをつけば、政権はそっちに移ることになる。民主党は下野するのだ。菅首相のままなら当面下野の心配はない。この程度の予測は簡単なのに、民主党の議員は先のことを考えずに小沢氏を応援している。理解できない。
やはり民主党に政権担当能力はないのだろうか。話し合いで代表を決めるのは「談合」と言われて評判が悪いが、実力者同士が激突して下野してしまっては元も子もない。保身ばかり考える議員も困るが、保身も将来も考えずに突っ走る議員はもっと駄目だ。
小沢一郎も陸山会事件で苦しんでいたか [政治家]
【2010年09月01日に掲載、02日に訂正】-今日の午後、菅首相と小沢元幹事長は共同記者会見に臨んだ。政策は小沢氏の方が具体的で思い切っている。
だがこの代表選挙を政策で見てはいけないのだ。小沢氏は起訴を逃れるために立候補したのだから、代表に相応しい訳はない。
記者会見の要点をテレビで見た時、おやっと思ったことがある。それは小沢氏が政治資金について訊かれて、「検察の1年有余の捜査を受けてきて苦しかったが、実質的な不正は見つからなかった」などと述べた時だ。秘書が逮捕されたのだから苦しんで当然だが、本音を漏らしたなと思ったのだ。
だが、秘書だった大久保隆規と石川知裕の両被告人は起訴されて裁判が進んでいるのだから、疑惑はあるのだ。刑事裁判には無罪推定の原則があるが、「不正は見つかっていない」とは言い切れない。「実質的な不正」という曖昧な言い方で、まるで不正を全くしていないかのようなことを言ったのだ。平然とごまかす男だ。
・参考資料
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010090100948
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100902k0000m010060000c.html
菅と小沢が一騎打ち。自民党はどっちを選ぶか? [政治家]
【2010年08月31日】-菅首相と小沢元幹事長は今日の午後5時15分頃からやっと話し合ったが、調整はつかず決裂してしまった。やはり小沢は代表選に出馬することになった。
どっちが勝っても民主党はたぶん分裂する。ここまで対立してしまったら、同じ政党の中にいるのは無理だ。
だが選挙結果に大差がついた場合は分裂しないだろう。小沢でも大差で負けたら、「自分を支持する議員はこれだけか。離党しても弱小政党ではやって行けない。」と思って、民主党に留まるだろう。だが、たぶん大差はつかない。
小沢より菅の方がマシだから、菅が大差で勝って小沢の離党を食い止めてくれるといいが、そうは行かないと思う。小沢を支持する議員の方が多いようだからだ。
・次は自民党との連立政権
負けた方が党を去るという厳しい選挙だ。両陣営とも総力を挙げて戦うはずだ。
民主党が分裂した後は、自民党の選択が重要になる。負けた陣営の去った民主党も、負けた陣営の作った新党も、自民党に接近して連立政権を模索するはずだ。その時自民党がどっちを選ぶかで、政治は大きく変わる。自民党は目先のことや今までのいきさつではなく、問題を解決するにはどっちと組んだ方がいいか考えて決めてもらいたい。
離党した議員が一つの新党にまとまれば、そのあと自民党と連立政権を組みやすい。だがもし幾つかの小党になってしまったら、連立は難しくなる。民主党を出て行く議員は小党を乱立させないようにすべきだ。
自民党が新民主党か新党と連立してうまくやって行ければいいが、うまく行かない場合はもう衆院選挙をするかも知れない。
民主党政権に反対していた者にとって同党の瓦解は嬉しいが、混乱期に入るから手放しでは喜べない。
・混乱期
もし混乱が続いて今年度中に来年度予算案が成立しないと、役所は非常に困ることになる。
なるべく混乱せずに、景気対策や天下り禁止など必要なことをやってもらいたいが、これから1ヶ月はゴタゴタするだろう。場合によっては半年落ち着かない。だが、日本がよくなるための産みの苦しみと思って、成り行きを見守りたい。
政治をよくしたい人は声を上げることだ。政党や議員に自分の気持ちを伝えよう。私も時々意見を伝えている。声を上げずに怒っていても何にもならない。小さな声も集まれば大きな力になる。
政治を憂慮している人は、ぜひ政治家に気持ちを伝えてほしい。国民が声を上げるのは選挙の時だけではない。ふだんも意見を言っていいのだ。民主国家なのだから。(敬称略)