3.11の復興がままならない時に4.14 [東日本大震災とその影響]
【2016年06月18日】-9ヶ月もこのブログに書かなかったので、皆さんにはご無沙汰してしまいました。体調が悪かったわけではなく、他のことで忙しかっただけです。
4月14日、熊本県を中心にして大地震が起きました。5年前に起きた東日本大震災からの復興をまだ成し遂げていないのに、今度は九州で大きな地震が起きてしまいました。
これから政府は復興費用を賄うために5年前のように増税するかも知れません。アベノミクスは失敗してしまったようなので、増税したら景気がもっと冷え込んでしまうでしょう。日本はまた大きな問題を抱えてしまったのです。
東北や九州の復興を早めるためにも、景気をよくする必要があります。
細川・小泉コンビが反原発法人を作る [東日本大震災とその影響]
【2014年05月07日】-最近メディアが大きく取り上げた出来事は韓国の旅客船の沈没だが、今日は小さいがおもしろい報道があった。
小泉純一郎と細川護煕が原発の再稼働を阻止するために、「自然エネルギー推進会議」という名の社団法人を作ったというのだ。これから集会を開いたり、提言をしたりするらしい。この組織が再稼働を本当の阻止できるか分からないが、応援したい気持ちだ。
・参考資料
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2014050700649
http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/kanaloco-20140507-79324/1.htm
震災と原発事故は別だ=高市発言について [東日本大震災とその影響]
【2013年06月20日】-高市早苗・政調会長の発言はとんでもない。原発事故によって死者は出ている。原発を稼働させることばかり考えているから、こんなデタラメを言うのだろう。
だが自民党の福島県連が自民党本部に抗議した時、「震災関連死は1415人もいるし、15万人が避難生活を送っている。この発言は取り消してほしい。」などと言った。これは筋違いだ。
高市女史は「原発事故によって死んだ人はいない」と言ったのであって、「地震で死んだ人はいない」とは言っていない。だから高市発言を批判する時に、震災関連死を根拠にするのは間違いだ。地震と原発事故に関係はあるが、別だ。
政治家が勘違いしたのだからメディアが指摘すべきなのに、昨日の『情報ステーション』は指摘するどころか、福島県連の誤解を利用して高市女史を叩いた。
原発事故によって避難している人でなく、地震のために避難生活を強いられている人にインタビューした。見当違いだから、インタビューされた人も曖昧なことばかり言って、高市女史をはっきりとは批判しなかった。
政治家は頭が悪いが、マスコミは性格が悪い。
・参考資料
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS18047_Y3A610C1PP8000/
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013061900433
政治家は福島の復興を本気で考えているのか [東日本大震災とその影響]
【2012年12月04日】-今日から衆議院選挙が始まった。16日の投票まで2週間ほど政党は選挙運動をする。
自民、民主、社民、未来の各党の党首は、福島県で選挙運動を始めた。被災地を重視している訳だ。4人とも「復興が必要だ」と訴えた。だが福島の復興を本気で考えているのだろうか。
民主党は口だけだろう。菅内閣も今の野田内閣も、復興には熱心でなかった。「福島を何としても復興させたい」と言っても、空しい響くだけだ。
日本未来の党のウェブ・サイトを見たが、政策のページは復興に全く触れていない。結党したばかりだから、まだ手が回らないのかも知れないが、口だけかも知れない。
言葉遣いは悪くて、「未来への約束」「断行へ」と書いた。「への」という語形は本来ないし、未来は「へ」で表せない。
嘉田代表は党首討論会で、集団的自衛権の行使に反対した。左翼のようだ。この党が大きくなると困る。
菅直人が東電社員を怒鳴ったことは明白だ [東日本大震災とその影響]
【2012年03月15日】-2月28日や29日、テレビ局は民間団体の事故報告書を報じたが、その時去年の3月13日頃、当時の菅首相が官邸に入ってきた時の様子を映した。頬は紅潮していて、機嫌は悪そうだった。怒りを押し殺しているような表情だった。
産経の阿比留さんは、「菅は原発事故が起きてから、官邸スタッフや東電の幹部を怒鳴りつけていた」と何度も書いているが、その映像を見てそれは本当だろうと思った。それまでは半信半疑だった。
菅直人は首相になる前から周りの人間を怒鳴っていたはずで、どうしてマスコミはそれを知らせてくれなかったのか。10年くらい前から「イラ菅」とは言っていたが、怒鳴るとは聞いたことがなかった。
メディアが菅の普段の様子を伝えていれば、民主党の議員や党員は代表選挙の時、菅に投票せず小沢一郎を代表にしていただろう。小沢にも問題はあるが、原発の対応に関しては菅よりマシだったと思う。
阿比留さんも菅を怒鳴ったことで批判するが、代表選の前に菅の様子を日本人に伝えなかったことを反省していない。また同じ過ちを繰り返すだろう。
・「国有化」に抵抗
政府は東電の株を買って管理下に置こうとしているが、東電は3月に入ってもまだそれに抵抗していて、霞が関や永田町で工作をしているらしい。
とんでもないことをしたのだから、「国有化」くらい我慢すべきだ。本来なら歴代の社長は刑務所に入られても文句は言えない。警察や検察は捜査をして欲しい。
東電の幹部は反省せよ。(敬称略)
・参考資料
http://www.j-cast.com/2012/03/07124655.html
まだ海岸沿いに住もうとするのは無責任だ [東日本大震災とその影響]
【2012年03月13日】-前回は油断して津波から逃げなかった人達を取り上げたが、生き残った人達の中にも暢気な人がいる。津波が押し寄せた地域に住み続けようとするのだ。
去年津波が襲来した地域では大抵、集団移転を考えている。今までの近所付き合いが続くように、ある地区に住んでいた人達がまとまって標高の高い所に引っ越そうという計画を立てている。
だがそれに反対する人達がいる。高台の土地を買う資金がない人は仕方がないが、「今まで住んでいた所に愛着があるので、離れたくない」と言う人がいるのだ。
反対する人がいると、その地区では集団移転ができない。移転したい人も高台に家を建てられず、仮設住宅に住み続けることになる。
BS 朝日の『お昼のニュース・アクセス』は12月13日頃、「気仙沼市の小泉地区では集団移転が決まったが、仙台市の荒浜地区では反対者がいて移転できない」と言っていた。他の番組では、釜石市でも、同じ問題が生じていると伝えていた。
日本は地震の多い国だし、海岸沿いはまた津波が押し寄せるに違いないから、まだそこに住み続けようとするのは暢気だ。
引っ越したくない気持ちも分かるが、生死がかかっているのだから愛着などと言っていられない。集団移転に反対する人達は、自分のことも他人のことも考えていない。無責任だ。
津波警報を無視して逃げなかった人達=震災から1年 [東日本大震災とその影響]
【2012年03月11日】-今日で、東日本大震災から1年が経った。菅政権が復興に取り組まなかったこともあって、まだ東北3県では仮設住宅に暮らす人が数万人もいる。
今日の午後、在京のテレビ局はテレビ東京を除いて、震災特番を放送した。被害の大きさや復興の遅れを指摘するばかりの番組が多かったようだが、テレビ朝日は津波から逃げなかった人達に焦点を当てて、異彩を放っていた。
ある地区では、防災無線が逃げるよう呼びかけても逃げなかった人が、何十人もいたという。それまで何度も「数メートルの津波が来る」という津波警報が出たが、いつも10センチか20センチの津波だったので、今回もその程度だろうと高をくくって逃げなかったというのだ。
人によっては、誰かが「逃げよう」と言いながら手を引っ張っても逃げなかった。その手を引っ張った人がテレビに出て、悔やんでいた。
今回は揺れが特に大きかったから、今までとは違うことが分かったはずだ。逃げなかった人は迂闊すぎた。
また気象庁などの責任もある。それまで津波警報で津波の高さを大きく予想し過ぎていたから、「またあの程度だろう」と思う人が出てしまった。
テレビにも責任がある。地震が起きるたびに、画面の隅に日本地図を載せて津波の危険地域を示していたが、それも余計な心配をさせるだけで、本当に危ない時に油断させることになったはずだ。
逃げなかった人、気象庁、テレビ局の三者に責任があると思う。
原発事故の民間報告書は、朝日主筆だった船橋洋一の団体が作った [東日本大震災とその影響]
【2012年03月10日】-2月28日民間団体が、福島原発事故に関する報告書を発表したというから、民間団体とはどんな団体なのかと思っていた。産経の阿比留記者は、ブログに団体名を書いていた。
財団法人「日本再建イニシアティブ」という団体で、理事長は朝日新聞の主筆だった船橋洋一が務めている。
船橋がこんな団体を作っていたとは夢にも思わなかった。経済部出身だから憲法改正などには反対しなかったように思うが、左翼だったずだし、的外れなことを随分書いていた。
そんな人物の作った団体が公平な報告書を作ったのか疑問に思ったが、阿比留さんが抜き書きした部分に左翼がかったところはないし、内容も歪めていないようだ。
だが文章が不自然だ。表現がわざとらしいし、持って回った言い方をしている。菅政権を批判するには気が咎めたのだろうが、民間だからこそはっきり追及すべきだった。
またテレビも新聞も「民間団体」と言うだけで、組織の名称や責任者の名を挙げなかったのはおかしい。しつこく情報操作のようなことをする。
・リンク
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2611177/
『津波と桜』の予告編と「日本では放送できない震災の裏側」の映像 [東日本大震災とその影響]
【2012年03月02日】-前回は『津波と桜』という映画に触れたが、これの予告編が YouTube にある。初めの場面では、高台に逃げた人達が津波に巻き込まれそうな人に「速く逃げて」と叫んでいる。
年末に見つけたのだが、YouTubeには「日本では放送できない 報道できない 震災の裏側」という動画もある。日本のメディアは、震災の悲惨な場面は映さない。
テレビは津波が街を飲み込んでいく様子を何度も流すが、人の姿は映っていない。人が死んでいく様は出さない方針なのだ。
体育館に並んだ棺桶や墓場の様子も映さない。本当に悲惨な映像は出さないことにしているのだ。
外国の新聞も人が津波に巻き込まれる写真は掲載しないが、墓場の様子や体育館に並んだ棺桶は写す。日本のメディアより詳しく伝えている。
「日本では放送できない 報道できない 震災の裏側」という動画は、海外メディアの報じたそのような静止画を動画にまとめたものだ。
遺族が棺桶に向かって泣いている写真などを見ると、悲惨さがよく分かる。日本のメディアはしつこく震災を取り上げるが、自主規制をしている。
・リンク
『津波と桜』の予告編
http://www.youtube.com/watch?v=PGFvFn0Tj5s
「日本では放送できない 報道できない 震災の裏側」
http://www.youtube.com/watch?v=zrJje5pTZ0A&context=C33f4a65ADOEgsToPDskJE_vOmJmLbP_gjFxyOoF2J
東電社員、通行人を殴って逮捕 [東日本大震災とその影響]
【2012年02月10日】-もう1ヶ月も前のことだが、東京電力社員の藤野日出海(30歳)は1月12日の午後1時過ぎ、渋谷区広尾で通行人を殴って逮捕された。
藤野は酒に酔っていて、道にあったコーン標識を蹴っ飛ばしていた。通りかかった人(男)が注意したら、怒って顔を殴った。警官が駆けつけてからも殴り続けたから、ストレスが物凄く溜まっていたのだろう。
原発事故のために、東電内部は荒(すさ)んでいるのだろう。仕事は増えたが給料は減って、散々な日々を送っているに違いない。
だが値上げを考えているのだから、まだ反省していないのだ。
・参考資料
http://blog.livedoor.jp/nyussoku/archives/51986192.html#
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120113-888949.html
東電は昨日株主に「中間報告書」を郵送 [東日本大震災とその影響]
【2011年12月17日】-昨日野田首相が、福島第1原発は冷温停止したと発表したが、時期尚早だという批判が強い。
一方、東電は株主に対して「株主のみなさまへ TEPCO 2011 中間報告書」と題する、18ページの小冊子を送ってきた。昨日届いた。
福島原発の現況や今後の事業運営について書いている。決算の概要も載っている。低温停止宣言に合わせて郵送したのだろう。
原子炉の状況については表にまとめて書いてあり、断片的な報道より分かりやすい。
東電はこの報告書をウェブ・サイトに載せているかと思ったが、見つからない。だが原発の状況についてはもっと詳しい報告を、16日付で載せていた。次のリンクから読める。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11121609-j.html
ドイツは原発を諦めたのに、日本はベトナムに輸出するか [東日本大震災とその影響]
【2011年12月09日】-参議院では今日、原子力協定が可決した。これでベトナム、ヨルダン、ロシア、韓国に原発を輸出できるようになる。
3月11日の原発事故(というより原発事件)でひどい目に遭ったのに、原発を輸出するというのだから、信じられない。
ドイツ、イタリア、スイス、ベルギーでは原発を廃止すると決めた。それなのに日本では、経団連などが原発の再稼働を求め、国会では輸出に必要な協定を承認した。どうかしている。
http://mainichi.jp/select/world/news/20111206dde007030010000c.html
世田谷の放射能騒動はいいこと [東日本大震災とその影響]
【2011年11月02日】-東京都世田谷区でまた放射能を検出したので、掘り出して、瓶を取り出した。
近所に住む主婦は顔を歪めながらテレビ・インタビューに答えて、「子供を近づけたくない」などと話していた。今までは全く警戒せずにその辺を歩いていたはずだから、今更怯えても仕方がない。この辺で癌などが多発していないのなら、特に警戒しなくてもいいはずだ。
世田谷では民家の縁の下にも放射性物質があって、それも見つかった。福島原発が事故を起こしたから、都内の放射能物質を取り除くことができた。原発事故はとんでもないが、いい面もあったのだ。
それなのに、メディアはどうして悪いこととして報じるのか。危ない物が減ったのだから、よかったではないか。いいことでも悪いこととして報じる。病んでいる。
・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2011/11/02111999.html
テレビはアル中になった被災者も取り上げよ [東日本大震災とその影響]
【2011年10月31日】-震災に関する報道にはまだ問題がある。それはテレビは「被災地の復興が進んでいる」というニュースばかり流すことだ。
鉄道や空港が再開したことや被災者が頑張っているのを取り上げるのは当然だが、被災者の問題点などはめったに言わないのだ。避難所や仮設住宅で問題を起こしている人もいるだろう。
テレビは「被災地ではATMや金庫を壊して泥棒をした」というニュースは見たが、それ以外の問題は見たことがない。夕刊フジや河北新報は最近の記事で、「アルコール中毒になった被災者がいる」と伝えたが、テレビでは見ていない。他の新聞もあまり伝えない。
「被災者はかわいそうで善良な人達」という前提を勝手に作って、被災者の起こす問題は殆ど取り上げないのだ。
マスコミはいつもそうだ。「被害者はいい人で頑張っている」というイメージばかり振りまく。
6月頃までは復興が進んでいるというニュースを見ると、心が温かくなったが、8月には聞き飽きた。9月末からは被災者に同情するニュースばかりであることに気づき、疑問を感じ始めた。
駄目な被災者は取り上げず復興の進み具合ばかり取り上げるのも、日本人に特定のイメージだけ与えて、考える力を落とそうとする悪巧みだろう。
災害のように作為を施しにくいテーマでも、左翼マスコミは歪めているのだ。日本はある程度妄想空間になっている。
・引用記事
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111029/dms1110291439005-n1.htm
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111025t13010.htm
南相馬市の住民らは福島原発で働いていた! [東日本大震災とその影響]
【2011年10月27日】-マス・メディアが福島第1原発について撒き散らしてきたもう一つの嘘は、原発周辺に住む人達は一方的な被害者であると言ってきたことだ。
近隣の住民は自宅に住めなくなってひどい被害を受けたと言うが、そうとは限らない。住民の数分の1は原発で働いてきたからだ。
原発ができるまでこの地域に勤め先は少なく、殆どの人が農業や畜産業に従事していた。原発ができてからは、原発作業員として働くようになった人が多数いるようだ。
『週刊新潮』は9月29日号に、「大半の家で家族の誰かが原発で働いていた」と書いていた。
J-Cast は6月1日付の記事に「第1原発の作業員の大半が20キロ圏内に自宅があり、帰宅できない状態が続いている。その上、休日を過ごす避難所でも、東電社員であるため他の被災者から激しい非難を受けることもある。」などと書いた。
他地域に住んでいて東電に入社し、福島第1原発の担当になってから近くに引っ越した人もいるだろうが、元々この地域に住んでいて原発で働くようになった人の方が多いはずだ。
だから放射能のために避難している人達は決して単なる被害者ではない。加害者側もいる訳だ。ただ「かわいそう」とは言えない。ただし作業員だから原発の運営にあまり責任はない。
また市町村は政府から交付金をもらってきた。役所はそれで潤ってきた。被害だけを受けた訳ではないのだ。
・参考資料
http://www.j-cast.com/2011/06/01097249.html?p=all
メディアは安全な原発を探し出せ [東日本大震災とその影響]
【2011年10月25日】-原発を再稼働できないので、日本の電力事情は非常に厳しい。原発は13ヶ月運転したら1回検査をしなければならないが、自治体の長が再稼働に同意しないので、発電できる原発は減っている。このままでは来年の春には全原発が停まるので、来夏日本は今年以上の電力不足に見舞われる。
自治体の長が殆ど同意しないのは、事故を恐れているからだ。確かに福島の事故で原発の恐ろしさはよく分かったが、代替電源が確保できていない段階で原発を全て停止してしまったら、電力が不足し日本人の生活に支障を来す。
日本人がどの原発も同じように危険だと思っているのは、マス・メディアが原発の違いに全く触れず、原発事故の恐ろしさと放射能汚染を強調してきたからではないか。
・究極のない交ぜ報道
福島第1原発は15メートルの津波を受けて浸水したが、宮城県にある女川原発は地震の揺れに耐えた上で津波被害もなかった。13メートルの津波が襲いかかったが、海抜15メートルの地点に建設してあったので、原発本体が浸水することはなかった。女川原発は何とか地震と津波に耐えたのだ。
だから「大地震が起きたら、他の原発も事故を起こすに違いない」という考えは過剰な反応だ。一口に原発と言っても、標高や防潮堤など津波に対する強さが違うのだ。
それなのにメディアはそのような情報は全く流さない。まるで日本中のどの原発も、福島第1のように脆弱であるかのように言う。究極のない交ぜ報道だ。
原発は最終的に廃止した方がいいが、それは代わりの電力源が確保できてからにすべきだ。耐震性や立地条件を調べて安全な原発は稼働しないと、電力不足のために日本は大混乱に陥る。
経団連は政府でなく東電に要望すべし [東日本大震災とその影響]
【2011年10月25日】-東日本大震災が起きてから、企業が節電に協力するのが不思議だった。いつも金儲けばかり考え、問題表現も平然と使い続ける企業が被災者にお悔やみの言葉を述べながら、節電したのは意外だった。被害が余りに大きかったから、さすがに同情したのか。
だが企業の独善性が段々出て来た。報道各社は先週末、経団連が節電に関して会員企業に行ったアンケートの結果を報じたが、来夏土日操業をするつもりの企業は1社もないという。理由は従業員の生活が乱れることだ。土日働くことになっても、被災して仮設住宅に暮らしている人に比べたら恵まれているのだから、我が儘ではないか。
工場が平日休んで土日に操業することはなくても、照明やエレベーターの使用を控えて節電すると答えた企業は9割ほどある。節電に全く協力しない訳ではないが、来夏の電力不足は深刻だ。今「土日に工場は動かさない」と言っていても、やる企業も出るだろう。
日本がこんなに電気で困っているのは、経団連に加盟している東京電力のせいだ。15メートルの防潮堤さえ作っておけば福島第1原発は事故を起こさなかったし、他の原発も停止に追い込まれなかった。
経団連にも責任があるのに、罪を自覚していないようだ。アンケート結果の末尾では「企業が安心して活動できるよう、政府は電力の安定供給を確保すべきだ」などと宣った。電力不足は、自分達のせいじゃないか。政府に甘えてはいけない。
4代前の経団連会長は平岩外四といって、東電の会長だった。平岩のことはマスコミがなぜか褒めちぎったので、不愉快だった。
東電も無反省なので、昨日社長などが枝野大臣に呼び出されて、叱責された。九州電力も社長の辞任を拒否して、開き直っている。ひどい迷惑をかけたのに、大して反省していない。恐ろしい連中だ。
電力会社は猛省せよ。
・参考資料
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111023/t10013446391000.html
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111022k0000m020066000c.html
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/101.pdf
津波から逃げなかったのは確かに馬鹿 [東日本大震災とその影響]
【2011年10月20日】-平野復興担当相が、「津波から逃げなかった馬鹿がいた」などと言ったので、批判されている。10月18日午後、民主党の研修会で次のように語った。一言だけで当否を判断するのはよくないので、前後も長く引用する。
「(津波被害を受けた)現地で何が起こったのか。これもさまざまな角度から検証が必要です(中略)。前の津波の経験から、ここの高さに逃げていれば大丈夫だと言って、みんなで20~30人そこに集まってそこに津波が来て、のみ込まれた方々もいます。
逆に私の高校の同級生みたいに、逃げなかったバカなやつがいます。彼は亡くなりましたけれども、バカなやつと今言ってもしようがないですけどね、そういったことも全部、一つ一つ検証して、次の震災に役立てることが、もう一つの大きな課題だと思っています。」
平野大臣は研修会のあと、記者団に対して次のように釈明と謝罪をした。これもなるべく長く引用する。
「同級生は陸前高田で歯医者をやっていた。高校時代から豪胆な男で、逃げる時間は十分にあったのに、『大丈夫だ』と言って逃げなかったと聞いている。
地元の同級会でも『あいつバカだ。何で逃げなかったんだ』とちょっと言ったんですが、そのときの思いが今日の中に出てしまいまして…。冷静に客観的に話さないとならないのに、個人的な感情が入った。不快に思われた方には心からおわびしたい。」
・逃げない人は無責任
私はこの発言を聞いた時、「やっぱりそうか。逃げずに津波に呑まれた人がそんなにいたのか。」と思った。3月から時々、そんな人がいると聞いた。逃げたことは逃げたが、逃げ出すのが遅くて死んだ人達もいた。
『サピオ』の7月下旬の号で、小林よしのり氏は宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)を見て歩いた時のことを描いていた。閖上は津波被害が大きくて、人口7千人のうち生き残ったのは数百人だと思う。
小林氏は助かった人に話しを聞いた。「地震が起きた直後、自分は一目散に高台を目指して車を飛ばしたのに、暢気に赤信号を待っている人や、高台から車で低地に降りていく人がいた。」とその時の状況を説明してくれたそうだ。当然そのような人達は津波に呑まれた。
逃げられるのに逃げなかった人に、同情する必要はないのではないか。不注意で死んだのは自業自得だからだ。特に津波のように危険性が明らかなことに防衛しなかったのは無責任だ。
周りの人が逃げるように勧めたのに断った人は、とんでもない。自分は大損するし、人にも迷惑をかける。馬鹿と言われても仕方がない。
同情を誘うばかりの報道は問題だ。平野復興相の言葉は露骨だが、逃げなかった人や報道のあり方に一石を投じたので、評価したいくらいだ。
大臣は特に「馬鹿」と言ってはいけないが、「馬鹿」と言わなければマス・メディアはこの研修会を取り上げず、問題の所在を知らしめなかったはずだ。メディアに批判する資格はない。
・参考資料
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111019/plt1110191148002-n1.htm
http://www.j-cast.com/2011/10/19110513.html?p=all
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111020/plc11102002520003-n1.htm
東京電力の幹部は逮捕すべし [東日本大震災とその影響]
「自分さえよければいい」と思っていると、不幸になる [東日本大震災とその影響]
【2011年09月10日】-産経新聞の阿比留記者も10日付のエントリーで鉢呂大臣の失言を取り上げているが、その中で福島市在住の読者からもらった手紙を紹介している。
その読者は東京の電車内で次のような会話を耳にして、「怒ることもできないほど打ちのめされた」そうだ。
「福島を東京のごみ置き場にしてしまえばいいのにね」「(そうしたら)年金も削られないかもね」
びっくりする発言だが、こういう人間がいることは想像できる。「東京さえよければ他の地域はどうなってもいい」という気持ちは、東京に長く住んでいて自己中心的な人間にはあるだろう。恵まれているから、他者を思いやる気持ちをを失っているのだ。
もっとも誰にでも(地方の人にも)、自分を最優先させたい気持ちはある。だがそんな気持ちは弱いからめったに口に出さないし、困っている人を踏みつけていいとは思わない。
・学ばない駄目人間
福島の人達が今放射能で困っているのは、東京電力の幹部が「自分達さえよければいい」と思って津波対策を怠ったからだ。その結果、同社は潰れかかっている。それなのにこの二人は東電の失敗から学ばずに、まだ自己中心的なことを考えているのだ。冗談半分でも電車の中で暴論を交わしたのだ。きっと悶え苦しまないと反省できない連中だ。
他の電力会社もこの程度だ。東電が大失敗をしたのに、九州電力はシンポでヤラセ・メールを指示した。余りに愚かで信じられない。
日本は毎日馬鹿者が増殖している。商店街の至る所に「自転車駐輪禁止」という看板が立っているのに、その前に自転車を止める輩が後を絶たない。歩きタバコ、歩き電話も減らない。無神経で勝手な人間があまりに多い。
財務官僚も自惚れていて、「自分達のために日本はある」と勘違いしているらしい。税金の徴収と予算の配分をしているだけで、そんなに偉い訳はない。
被災地は復興しても、日本全体が繁栄するのは無理だろう。
・引用資料
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2436750/
東北の子供は元気になれ!「ユニセフ祈りのツリー」プロジェクト [東日本大震災とその影響]
【NMN 2011年09月07日】-東日本大震災が起きてからそろそろ半年だ。被災者を励ますために、様々な人達がイベントを催してきた。デザイナーもプロジェクトを行ってきた。
だが「別々にやっていては大きな力にならない」と考えたアート・ディレクターの福島治さんは、デザイナーを2000人集めて被災地の子供にプレゼントしようと思い付いた。
12月になると世間は被災者を忘れかかっているだろうと推測して、クリスマスに照準を合わせた。主催は日本ユニセフ協会が引き受けた。
福島さん達は、クリスマス・ツリーなどを紙で作ったオーナメントを5種類用意した。このプロジェクトに参加したいデザイナーはそこから1種を選び、自由に装飾して同じ形のオーナメントを三つ作る。一つは被災地の子供に届け、もう一つは都内で展示し、もう一つはチャリティーで販売する。
参加を希望するデザイナーや美大生は専用サイトから登録し、10月までにオーナメントを仕上げる。キレイなオーナメントを見て、被災した子供が少しでも元気を取り戻してくれるといい。
・参考資料
http://www.advertimes.com/20110810/article26086/
セシウム汚染の責任は農家にもある [東日本大震災とその影響]
【2011年08月06日】-セシウム汚染は深刻だ。7月下旬に牛肉に始まり腐葉土、お米と広がってきた。セシウムの付いた稲わらを食べた牛は5道県に及び、数千頭もいる。
マス・メディアは牛肉の汚染について農水省の対応を批判したが、畜産農家がもっと注意すべきだったと思う。空から放射線物質が落ちて来ることは分かっていたのだから、稲わらを作っている農家にしっかり管理しているか問いただすべきだった。
稲わら農家も余りに迂闊(うかつ)だった。役所から指導が来なくても、自分で対処すべきだった。率直に言って、農家の人達は頭が悪いのではないか。根本原因は東京電力が作ったが、自分の身は自分で守る姿勢も必要だ。
政府はセシウム汚染に関しても東電に補償を求めると言うが、補償機構には政府も出資するから、最終的には国民が負担することになる。困っている人のために金を出してもいいが、政府は東電に補償させる形にして他の人の責任を誤魔化していると思う。
「セシウムは危険」ということになっているが、「体内に入ってもすぐ排泄するから大丈夫だ」という見方もある。そうなら小売り店の大々的な検査も無駄骨だ。真相はどうなのだろうか。
・参考資料
http://chihiro.nifty.com/chihilog/2011/07/post-5dab.html
佐賀県の古川知事の父親は九州電力に勤めていた [東日本大震災とその影響]
【2011年08月02日】-佐賀県の古川知事は昨日から、玄海原発の説明会に「やらせメール」を送るよう勧めたと非難されているが、日刊ゲンダイの7月11日付の記事に「父親は九電に勤めていて、知事もかつて社宅に住んでいた」とあったので驚いた。
知事は九電の幹部から4年間で42万円の個人献金を受けてきたともある。額は少ないが、以前から縁が深い訳だ。公平な立場で原発再開を判断する訳はない。
九電と以前から繋がりがあることは大事なことだが、これを報じたメディアは少なく、今日グーグル・ニュースで検索した限りでは西日本新聞が昨日付で書いただけだ。ゲンダイには3週間も前に出たのだから、大手メディアの記者は知っているはずだ。
西日本新聞の記事には、「古川知事はこれまで3回の選挙で九電佐賀支社の支援を受けてきた」とも書いてある。大手メディアはこれも知っているのに隠しているのだろう。
・玄海町長も
ゲンダイの記事には、「玄海町の岸本秀雄町長はゼネコンの幹部で九電の工事を17億円も受注してきた」ともある。びっくりだ。これでは中立的な判断は期待できない。町長の弟が建設会社を経営していることは朝日や読売も書いたが、テレビは扱っていないようだ。
電力業界と政治家の癒着も恐ろしいが、メディアの表層報道も問題だ。どっちもどっちだから、メディアに政治家を強く批判する資格はない。
・参考資料
http://gendai.net/articles/view/syakai/131463
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/256253
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/252790
マスコミは歪めるな!松本担当相が馬鹿にしたのは被災者でなく知事だ [東日本大震災とその影響]
【2011年07月05日】-松本・復興担当大臣は、9日に辞任することが決まった。暴言を吐いたのだから辞任は当然だが、メディアは情報操作をした。松本担当相が馬鹿にしたのは知事であって、被災者ではない。
松本は岩手と宮城の知事に対して「知恵を出したところは助けるけど、知恵を出さないやつは助けない。そのくらいの気持ちを持って。」「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々何も知らんぞ。」と述べた。「知恵を出さないやつ」とあるが、「やつ」は被災者のことではなく県庁職員のことだろう。
知事や県職員に対して「知恵を出さないのなら助けない」と言った。「被災者は自分で生活を立て直しなさい」などとは言っていない訳だ。それなのにデタラメ・マスコミは「被災者を傷つけた」と歪曲した。
・マスコミこそ被災者を傷つけた
被災者に命令した訳ではないのに勝手に被災者を傷つけたと報じたら、被災者は誤解して怒ることになる。マスコミこそ被災者を傷つけている。自民党の幹部も考える力がないので、同じように誤解して松本を批判した。
今までメディアはこのような歪曲や誤解を頻繁に生み出し、政治を駄目にしてきたはずだが、誰も気づきもしない。これでは復興などしない。もっと衰退するだけだ。
・参考資料
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110704-OYT1T00172.htm
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110704-OYT1T00487.htm
東電の株主総会で活躍したのは、脱原発・東電株主運動の人達 [東日本大震災とその影響]
【2011年06月29日】-昨日は東京電力の株主総会に行った。たまたま株を持っていた。今まで他社の株主総会にも出席したことはない。生まれて初めて株主総会に出た。
人が多く、会場に入るまで30分もかかった。会場に入っても本会場は一杯で、殆ど別室のモニターでやり取りを見ていた。
各メディアは、大荒れで厳しい抗議が出たと伝えている。スポーツ報知は割と詳しくて、株主は役員に対して「人生を絶たれている人がいるんだ」「役員の報酬は全額返還すべきだ」「役員は全資産を売却して償え」「原子炉に飛び込め」「お前らはオウム真理教と同じだ」と抗議したと書いた。
他に「時代が時代なら切腹だ」という非難も出た。
以前から原発に反対している、脱原発・東電株主運動の人達が質問に立つことが多かった。最後に質問したのはテレビにも出る紀藤弁護士だった。
総会が終わってからは、隣の芝公園で開かれた屋外集会に参加し、5時半からは同運動の人達が「三田いきいきプラザ」で行った記者会見に出た。
また詳しく書きたい。写真はメイン会場で質問しようと扇子を掲げる人。
・参考資料
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110629-OHT1T00053.htm
脱原発・東電株主運動
http://todenkabu.blog3.fc2.com/
国会ロビイスト関組長
http://sekigumi.jimdo.com/
http://sekigumi.ti-da.net/e3399355.html
http://melma.com/backnumber_116100_5220539/
(改題)防波堤をあと5メートル高くしておけば、福島原発は無事だった [東日本大震災とその影響]
【2011年06月27日】-東北電力の女川原発は宮城県女川町にあり、17メートルくらいの津波をかぶったが、事故は起きなかった。福島原発とどう違うのか。
女川の防波堤は9メートルのようで、海抜14.8メートルの土地にある。合計すると23.8メートルだ。一方福島の防波堤は5.7メートルで、海抜は10メートルだから、足すと15.7メートルになる。女川の方が8.1メートルも高い。
津波は女川の方が3メートル高かったが、海抜と防波堤を合わせると23.8メートルあったので、助かった。福島との差は5メートルだ。東電が防波堤をあと5メートル高くしていたら、非常用電源が浸水して冷却機能を失うことはなかったのではないか。
・参考資料
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300517.html
福島原発は14メートルの津波にやられた [東日本大震災とその影響]
【2011年06月26日に掲載、27日に訂正】-事情があって、今頃福島原発を襲った津波のことを調べた。東京電力は何メートルの津波を想定して防波堤を作っていたか、地質学者などは今までこの地域に何メートルの津波が起きたと発表していたか、3月11日の津波は何メートルだったのか調べた。
東電は5.1から5.7メートルの津波を想定していた。
専門家は、864年の貞観(じょうがん)地震などによって9メートルの津波が襲ったろうと推測していた。
3月11日、実際に津波が起きた時の高さは14メートルだった。
2006年には国会で共産党の吉井英勝議員が、地震対策の不備を指摘していた。翌年にはIAEAの会合で「福島原発は津波対策が不充分だ」と指摘され、東電は改善を約束したが、実行しなかった。
確かに東電の言うように、津波の大きさは想定以上だった。だが専門家の意見を聞き入れて9メートルの防波堤を作っておけば、被害はここまで大きくならなかったはずだ。電源をすべて失うことはなかっただろう。東電の責任は重い。天災に人災が重なった。
津波のために非常用発電機が水浸しになり、原子炉を冷やせなくなりメルトダウンに至った。
・参考資料
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032101000743.html
http://www.j-cast.com/2011/04/23093925.html?p=all
生き残ったことを苦にして自殺する人達 [東日本大震災とその影響]
【2011年06月21日】-先週17日、気仙沼市で被災した老夫婦が自殺したという報道があって「痛ましい」と思ったが、2ヶ月も前と聞いたら報道の遅さに驚いた。
今日は毎日新聞が「被災地では4月から自殺が急増している」と報じたので、また心を痛めると同時に報道の遅さに呆れた。
あんなに被災地から情報を送っておいて、自殺者が増えたことさえ、警察庁の発表がなければ把握できないのだから、信じられない。テレビや新聞の連中は玄人でなく素人だ。
・生き残って苦しむとは
家を失い暮らしが不自由なので自殺するのならまだ分かるが、相談に乗っている精神衛生学会によると、被災地から電話をかけてくる人達は「生きていても仕方ない」「自分だけ助かって後悔している」と言うそうだ。
テレビには家族を失い自分だけ助かった人が出てくるが、大抵「家族の分まで生きたい」と言う。意欲のない人はテレビに出ないだろうが、報道は一面的だ。
一人暮らしになってしまって、死にたくなる場合もあるだろう。体調を崩して生きる望みを失った人を助けるのは大変だが、心理的要因なのなら相談に乗れば自殺願望はなくなるはずだ。関係する機関はぜひ相談態勢を充実させて欲しい。
・参考資料
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110617dde041040044000c.html
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110621dde001040005000c.html
汚染水処理はたった5時間で中止 [東日本大震災とその影響]
【2011年06月18日】-昨日汚染水の処理がやっと始まって一安心していたら、5時間処理しただけで終わってしまった。放射性物質を吸い取る鉱物の線量が基準値以上になったので、停止したという。
その鉱物のゼオライトをすぐ取り替えればいいのに、いつ再開できるか分からないという。ゼオライトがないのだろう。処理施設には、ゼオライトが入ったベッセルという装置が4本入っており、東電は4本が1ヶ月持つと思っていたという。だが実際には5時間だけ。余りにお粗末だ。
「近くの配管の線量が影響したか、高線量の汚泥が詰まった可能性がある」と言うが、やる気があるのだろうか。1ヶ月持つと思っても、ベッセルをもう1台用意しておくべきではなかったか。
この程度の連中に原発をしっかり運営するのは無理だ。事故は起こるべくして起こったのだ。原発を作ったことが間違っていたのだ。
・参考資料
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110618dde001040027000c.html
昨日は日本各地で原発反対デモ [東日本大震災とその影響]
【2011年06月12日】-日本でもようやく原発反対デモが起きてきた。4月25日頃、自然エネルギー転換を求めるデモがあったが、規模は小さかった。
だが昨日6月11日は事故から3ヶ月なので、東京都千代田区、新宿、代々木、福島県郡山市、新潟県、岐阜市、広島市、福岡市でデモがあった。やっと一般国民が意志を示すようになった。組織したのは左翼で、参加したのも左翼が多かったのだろうが。
・外国では死者
日本より外国の方がデモが早く起きたし、また暴力的だった。3月31日には、スイス原子力利用協会のビルで小包が爆発し、女性従業員が二人怪我をした。ビルの周辺では、30人ほどが原発廃止を訴えてデモをしていた。
インドでは4月18日、原発に反対する住民が警察署を襲撃した。警察が銃撃して、住民一人が死んだ。大騒ぎをするのはインドの国民性だろう。フランスで4月26日頃、台湾でも4月30日に反原発デモが起きた。
アメリカのデモはテレビでもやっていたが、他国のデモは扱いが小さかった。
大手メディアは取り上げないが、東京電力本社前では事故直後から抗議をしている人達がいるそうだ。
被害を直接受けた日本人より外国人の方が怒っているのだから、不思議だ。日本人は大人しいというより、諦めているのだと思う。
・参考資料
http://news24.jp/articles/2011/04/01/10179884.html
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110420-OYT1T00702.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110611-OYT1T00718.htm
http://www.asahi.com/national/update/0611/TKY201106110405.html