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小沢一郎を道連れにした鳩山由紀夫 [政局]

【2010年06月03日】-昨日、鳩山由紀夫と小沢一郎が辞意を表明した。これでやっと不評のコンビが表舞台から姿を消すことになる。ずっと両氏は参院選挙の前にやめると思っていたが、5月末にはそんな素振りは見せていなかったので、ちょっと驚いた。参院選は7月11日のようだから、6月初旬がちょうどいいのか。

 鳩山、小沢、輿石東の3人は5月31日から2回くらい会談をした。鳩山が退陣するかどうか話し合っていたはずだ。2日の朝、鳩山は「会談で結論はまだ出ていない。また話し合う。結論が出るまでは、それぞれが考え方を貫く。」などと語った。意見が対立していた訳だ。だが午前10時の両院議員総会では辞意を述べた。

 3人の会談で、誰が辞めると言い出して誰に辞任を迫ったのか、はっきりしない。諸説ある。

 鳩山は両院議員総会で「『私も引きますが、幹事長も恐縮ですが、幹事長の職を引いていただきたい』と述べたら、小沢氏は『わかった』と答えた。」などと語った。

 あるテレビ番組は同じ見方をしたが、別の番組では「小沢が鳩山に辞任を迫った。」と反対のことを言った。

 読売新聞は、「小沢と輿石が鳩山に辞任を求めた」と書いた。小沢は社民党を切ったことに怒り、輿石は参院選の情勢が厳しいので危機感を深めたという。

 朝日新聞は、「小沢と輿石が党の苦境を訴えたら鳩山は辞意を固めたが、小沢に辞任を促した。小沢氏を道連れにした。」と書いた。この見方が一番妥当だと思う。

 メディアの関心はもう新代表に向かっているが、辞任の経緯を知っておく必要もある。毎日の記事も参考になる。

 鳩山も最後にはいいことをしたという訳だ。(敬称略)

・参考資料
読売:
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100602-OYT1T01213.htm

朝日: http://www.asahi.com/politics/update/0603/TKY201006020577.html

毎日: http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100602dde001010005000c.html

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