SSブログ

アキバ事件初公判(3)~励ましてもらうだけの付き合いは続かない [*事件や事故]

【2010年01月31日】-今回から数回、検察側の冒頭陳述を読んで感じたことを書く。冒頭陳述は検察側が証拠によって証明しようとするストーリーだ。(刑訴296条など)

 1年半前の報道で聞いたことが殆どだが、初めて詳しく知ったこともある。おととしの報道で「彼女ができないから、自暴自棄になった」と何度も聞いたが、冒頭陳述は女の子に振られた経緯を具体的に述べている。

 平成18年8月頃、携帯電話の出会いサイトで女の子と知り合い、電子メールのやり取りをしていた。だが、顔写真を送ったら急に返事が来なくなり、自分の容姿にコンプレックスを抱くようになった。

 仕事も不安定だったので、仕事や容姿に関する悩みを携帯サイトの掲示板に書くようになった。初めのうちは慰めてくれる人がいたが段々少なくなり、20年5月末からは荒らしや「成り済まし」が増えた。

 このため唯一の居場所がなくなり、「自分が殺された」と感じた。被告人は自分以外の者をすべて敵と思うようになり、「みんな死んでしまえ」と考えるようになった。携帯サイトの痛手に加えて、失業しそうになり、怒りを深めた。その結果、犯行を思い立ったという。

・諦めやすい性格
 まず、すぐ諦めてしまう性格のように思った。転職も繰り返した。どうして女の子に1度振られただけで、自信を全く失ってしまうのか。それまでにも振られたのだろうか。

 25歳くらいで恋人がいなくて絶望するのは早すぎる。世の中には、お見合いをして何十回も断れたら人もいる。

 それに加藤君はそんなに不細工だとは思わない。その子は自分の好みに合わないから、連絡を寄越さなくなっただけかも知れない。

 また容姿に自信がないのなら、よくなるように努力はしたのだろうか。努力はしないで、悩んでばかりいても進歩しない。

・一方通行の付き合い
 また励ましてくれる人が段々減ったというが、それは当たり前だ。直接会ったこともない人間を何年も励まし続ける物好きはいない。数回慰めても立ち直らず、いつまでも悩みを書き続けていたら、見放してしまうのは当然だ。そんなことも分からないのは全くどうかしている。

 また自分だけずっと慰めてもらうのも無理だ。友達が困った時には自分が励まさないと、付き合いは続かない。親など目上の人は恩返しをしなくても励まし続けてくれるが、友達は対等だからお礼をしないと助けてくれなくなる。

 冒頭陳述には、「加藤君が掲示板で誰かを励ました」とは全く書いていない。自分がしてもらうことばかり考えていたのだろうか。それでは励ましてもらえなくなるのは仕方がない。

・今こそ詳しく報すべし
 前も書いたが、マスコミは事件が起きた時には大騒ぎをするが、落ち着いて事件を見られるようになった時には、詳しく報じない。メディアは事件を真剣に考える気がない。番組や紙面を作るための材料と思っている節がある。

 次の公判は明日2月1日に開かれ、目撃者や被害者の証人尋問を行う予定だ。

・参考資料
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100129ddm041040144000c.html

ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。