中津川事件の真因は母親に対する恨み [*事件や事故]
【2010年02月12日】-5年前、岐阜県中津川市で老人保険施設事務長をしていた原平被告人(当時52歳)が家族5人を殺し、自殺を図った事件があった。
当時マス・メディアは「どうしてベテランの公務員がこんな事件を起こしたのか。幸せそうな一家で何があったのか。」としつこいほど不思議がった。
5ヶ月後には1審が岐阜地裁で始まり、原被告人は「小さい頃から母親に虐げられてきたから、恨みを晴らした。他の家族を殺したのは、殺人者の子供と言われるとかわいそうだからだ。」などと述べたらしい。私はこの報道を聞いた覚えがない。先月26日の控訴審の報道で、初めてこのような動機を知った。
だがこれでも不充分だ。母親に虐げられたとは、どんなことなのか分からない。
・騒ぐだけ
何度か書いたことだが、マス・メディアは事件が起きた直後は大騒ぎをするが、裁判が始まって犯人が真相を語り出した時には、扱いがとても小さい。全くどうかしている。
テレビや新聞にはこういうことはやめるように直接何度も言ったのだが、一向に改めない。必要なことを報じる気がないのだ。
視聴者や読者にも責任がある。私以外の人もメディアにそのような抗議をすれば、メディアも反省するだろう。たくさん来る批判を無視すれば業績が落ちると思って、真剣に受け止めるからだ。だが、そのような批判をする人はきっと他に一人もいない。
メディアに抗議しないから、一般の日本人は単なる被害者ではない。
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