メディアの喧騒と野党の建前 [政局]
【2010年06月03日】-鳩山首相が辞任を明らかにしてから、マス・メディアはいつものように大騒ぎをしたので呆れた。昨夜のテレビ・ニュースはそれが中心で、1時間の番組では他のことを殆ど扱わなかった。NHK は今夜も9時のニュースで、25分は民主党の代表選についてやった。
このようにあることばかり報じると、普段なら伝えることを伝えなくなってしまう。名前が出ずに済んで得した人もいるだろうが、視聴者は他のことが分からなくて困る。
また各紙の夕刊は1面に「首相辞任」などと大見出しを打って、1面は辞任だけだったようだ。本文は辞任を表明したというだけで、内容は薄かったろうと思う。
欧米の普通の新聞は大見出しをつけて、本文のスペースを小さくすることはないと思う。日本では普通の新聞までタブロイド紙のように騒ぐ。
このような大袈裟報道では往々にして内容は薄い。まとめたら100字くらいのことを、引き延ばしたり繰り返したりしていることが多い。「大袈裟だと内容が薄い」という傾向がある。だが今回はそれほど薄くない。
・野党
自民党やみんなの党は「首相の辞任が遅かった」と、辞めても非難した。だが、それは建前だと思う。
本音ではいわゆる小鳩体制が続いて欲しかったろう。その方が参院選で、自分たちに有利に働くからだ。政治家の発言を伝えるだけで、真意を分析しないメディアはおかしいと思う。
小沢一郎は最近、元気がない。表情はどんどん暗くなり、肌は荒れている。西松事件で逮捕起訴されるかも知れないから、気が気でないのだろう。
政治がよくならないと怒っている人が多いが、政治家だけが悪いのではない。駄目首相が続くのは日本全体が駄目だからだと思う。メディアは皮相で無責任だし、一般国民は勉強や考察をしない。国民の大多数がそれに気づくまで、政治は悪化し続けるだろう。
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