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小沢一郎氏が代表選に出るのは、起訴を逃れるためではないか [政治家]

【PJニュース 2010年08月27日】小沢一郎元幹事長は、民主党の代表選挙に出馬することを明らかにした。6月上旬、陸山会事件の責任を取って幹事長を辞めたのに、もう代表を目指す。不可解だ。

 小沢氏は鳩山元首相を介して、幹事長などの要職に就けないか菅首相と交渉してきた。鳩山元首相は小沢氏が出馬すると党が分裂しかねないと考え、積極的に仲介してきた。だが菅首相は小沢氏の登用を断ったので、代表選に出ることにしたようだ。

 だがどうして幹事長になりたいのか、よく分からない。3ヶ月前に辞めたばかりだ。小沢氏やその周辺は、「菅首相が脱小沢路線を続けることに我慢できない」などと言うが、自民党政権でも反主流派は冷や飯を食わされたはずだ。他に理由があると思う。

 小沢氏が要職を求めたり代表選に出たりするのは、陸山会事件で起訴されたくないからではないか。

 幹事長になれば、与党の実力者として検察審議会に圧力をかけることができる。首相になれば、当然検察を左右できる。幹事長にしてもらえないのなら、首相になって起訴を阻止しようという目論見ではないのか。

 たとえ代表選で負けても、損はしない。出馬によって自分の大きさを誇示できるし、小沢派の議員を連れて民主党から出て行く口実が作れる。

 離党してから新党を結成して自民党と連立政権を組めば、首相にはなれなくても与党の幹事長にでもなって、検察審議会に睨みを利かせることができる。

 今回小沢氏が出馬を決めたのは、そのように計算して陸山会事件の起訴から逃れることを目的にしているように見える。ただそのようにうまく行く保証はない。

 日経は8月25日付の社説に「憲法75条には、国務大臣は首相の同意がなければ訴追されないという定めがある。民主党内では、小沢氏が出馬する場合の理由を『首相になると起訴されなくなるからだ』と見る向きもある。」と書いた。私の推測を裏付ける情報だ。

 小沢氏の意図が本当にそういうことならば、恐ろしいことだ。悪いことをしても反省せず、権力を使って起訴を握りつぶそうとしている。政治家が決してしてはいけないことだ。

 これ以上自分の都合で政界を引っかき回すのはやめて欲しい。小沢一郎氏は素直に起訴に応じて、政界から引退すべきだ。【了】

・参考資料
毎日新聞「民主代表選:首相『脱小沢』を継続 挙党態勢に難色」:
 
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100826k0000m010106000c.html

日経社説「『小沢首相』に理解を得られるのか」:
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3E1E6E3E4E6E2E2E0E7E2EAE0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D

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