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アメリカとフランスにはドイツ系の名前がたくさんある [英語学]

【2011年05月21日】-シュワルツネッガーの妻は旧姓がシュライバーなので、ドイツ系でSchreiber と書くのだろうと思った。ドイツ語で「書く」はschreibenと言い、英語のように語幹に-erをつけると「書く人」「筆記者」を表す。

 綴りを見たらShriverなので、オランダ系か北ドイツなのかと思った。オランダ語では「書く」をschrijvenと言うし、北ドイツの方言はオランダ語に似ているからだ。読み方は「シュレイベン」だ。ijを「エイ」と読む。

 だがウィキペディアで、マリア・シュライバーのお父さんのサージェント・シュライバーのページを見たら、「元々はSchreiberだった」とあった。ドイツ語の綴りのままだと読みにくいから、アメリカに移住した人は綴りを変えると聞いたことがあるが、音まで変えるのは初めてだ。bとvは違う音だ。発音が変わったのだろう。

 サージェント・シュライバーはもう亡くなっているが、最近ドイツ語圏から移民したのではなく、祖先は1776年のメリーランド憲法に署名したというから、200年以上前に渡米した訳だ。

 またシュライバー女史は離婚交渉をするために弁護士のローラ・ワッサーを雇ったが、綴りはLaura Wasserだからこれもドイツ系だ。英語のwaterをドイツ語ではWasserという。「バッサー」か「バサー」と読む。

・フランスにもドイツ系
 IMFの専務理事がホテルの従業員に抱き付いて逮捕されたが、この人は「ストロス・カーン」と言う。不思議な名前だと思っていたが、綴りを見たら納得した。Strauss Kahn だ。前半をドイツ語読みすると「シュトラウス」だし、hで長母音を表すのはドイツ語特有の綴りだ。先祖はドイツ系なのだろう。フランス語でもauは英語と同じく「オ」と読む。

 ストロス・カーンは法律と経済を修めた秀才だが、3度も結婚したし以前もセクハラ事件を起こしたので、女好きと思われる。

 以前ラジオ・フランス語講座に、「ワッセルマン」というフランス人がゲストとして出ていた。Wasserman と書くのだろう。フランス語ではerは「エル」と読んで、「ア」とは読まない。これもきっとドイツ系だ。アメリカにもフランスにもドイツ系の人が随分いるようだ。

 ドイツ語の読み方だけでも知っていると、英語を深く理解できる。ぜひ勉強しましょう。

・参考資料
http://en.wikipedia.org/wiki/Maria_Shriver
http://en.wikipedia.org/wiki/Sargent_Shriver

http://en.wikipedia.org/wiki/Dominique_Strauss-Kahn
http://fr.wikipedia.org/wiki/Dominique_Strauss-Kahn

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