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入試問題を解くために英文法を学ぶのではない [英語教育]

【2011年08月09日】-先週エントリーを書きながら、参考にするために「東大家庭教師友の会」のブログを読んでいたが、2009年4月28日付のエントリーに次のように書いてあったので驚いた。

「文法事項、基礎構文を覚える目的は、
1、文法問題を解けるようにするため 
2、文法を覚えて、英作文が出来るようにするための二つが主です。(長文を読むための文法に関しては、後述します。)」

 英文法は英語全般を理解するために勉強するのであって、文法問題を解くためや英作文をするために勉強するのではない。ましてや長文を読むための文法など存在しない。外国語の勉強を根本から誤解している。

 このエントリーは東大生が書いたのだろうが、東大に受かるほど勉強し、家庭教師の会で英語を担当するほど英語が得意であっても、分かっていないのだ。

・楽して損するパターン
 英文法をこのように捉えるのは、「文法問題のため」「作文のため」と分けて勉強した方が一時的には楽だからだろう。だが分けて勉強すると同じことを何度も学習することになって、全体としては手間がかかるはずだ。楽しようとして逆に損するパターンだ。

 英語をしっかり理解すればどんな問題でも解けるし、学校を出てから仕事でも使える。勉強の仕方や目的を誤解している。勉強を試験に合格するための対策としか考えていない。読解と単語を別々に勉強するのも間違っている。このような人は人生観も歪んでいるだろう。

 東大生がこんなに浅はかなのだから、愚かな日本人が多くても仕方がない。このブログはいいことも書いてあるが、文章は雑だし、他愛のないことの方が多い。この日は「過去型」「現在完了型」と書いた。「過去形」「現在完了形」が正しい。この程度でも、東大生というだけでありがたがる風潮を憂える。

・学習対象は一つ
 英語だけでなく、学校で習うことは全体として一つなのだと思う。英語、国語、歴史など様々な教科を習うが、英語とイギリス史は関係が深いし、国語には英単語が入っている。全く別々のものではない。

 教科に分けないと勉強できないから分けているが、学ぶべきことは人類が有史以来してきたことの中で大事なことだから、ある教科と他の教科が無関係だと思っていてはいけない。

 世界史の教科書では近現代に入ると、「権利の章典」や「アメリカ独立宣言」など大事な語の下に原語の英語が書いてある。両者はBill of Rights, The Declaration of Independence という。

 このような註記は英単語を覚えるのに役立つ。私は高校の世界史の時間、このような単語を覚えていた。政経の先生は「『イギリス議会』はparliamentの訳だ」と教えてくれた。

 世界史と政経も重なっている。別のものと思っては駄目だ。

・引用文献
http://toudai-tomonokai.blog.so-net.ne.jp/2009-04-28

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