野田内閣はもう大揺れ=鉢呂経産相の問題発言 [政治家]
【2011年09月10日】-野田首相は8日から3日続けて、福島原発、紀伊半島、宮城・岩手を視察している。菅と違って行動が素早い。ずっとこのように活躍してくれるといいが、いつまで続くだろうか。
一方、鉢呂経産相は失言と問題行動で物議を醸している。
まず原発周辺地域を「死の街」と言ったことだ。これだけ聞くととんでもないと思うが、前後を引用すると「市街地は人っ子一人いない。まさに死の街という形だった」と言った。
発言全体を聞くと、それほど不穏当とは思わない。失言には違いないが、暴言ではない。「死の街」でなく「ゴースト・タウン」と言えば、同じことを穏当な表現で言い表せた。問題発言だが、認識として間違っている訳ではない。(なおこの男のように「まるで」の意味で「まさに」と言う者が多いが、間違いだ。)
だが問題行動の方はひどい。原発を視察したあと、記者に防護服をなすり付ける仕草をしながら、「放射能つけちゃうぞ」と言ったという。言語道断だ。
ふざけて言ったのだろうが、子供の間ならまだしも、大人同士でこのようなことが通用する訳はない。子供っぽいのだろうが、立場や状況を弁えられない性格と見える。
鉢呂大臣は去年国会対策委員長をしていたが、野党と調整ができず1月には解任された。失策をしないか心配していたが、失言で味噌をつけた。来週中には辞任するのだろう。
・参考資料
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY201109090709.html
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110909-OYT1T00995.htm
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