高校は言葉遣いをしっかり教えよ [*国語]
【2011年12月11日に掲載、12日に訂正】-前回のエントリーでは小学館の『女性セブン』が「いわゆる名門校と言われる学校」と書いたと批判したが、このようなことを言う人は他にもかなりいる。
私は、一人だけの言い間違いは取り上げない。誰でも言葉遣いに癖があるからだ。何度も見た誤用のみ俎上に載せる。
インターネットで検索すると「いわゆる~と言う」も少しヒットするが、「いわゆる~と言われる」「いわゆる~と呼ばれる」はたくさんヒットする。
大衆だけでなく、大学の教師もこんなことを書く。フランス語の学習書を読んでいたら、「いわゆる~と呼ばれる」と書いてあったので驚いた。
「いわゆる」は「言う」に語形が似ているから、辞書を引かなくても重複すると気づきそうなものだが、ただの前置きと思っているのだろう。頭が悪い。
・敬語も駄目
1日付のエントリーでは、「『ご結婚される』はおかしい」と書いたが、この種の誤用も時々見る。企業が広告に「ご利用される方はお早めに」などと書くことがある。「利用される」か「ご利用になる」と言うべきだ。
中小企業が間違えるのならまだ仕方がないが、大企業も書くので驚く。高校や大学で何を学んだのか。
日本なのに、日本語ができない者ばかりだ。学校で誤用だと教えるべきだが、あまり教えない。
「『なります』を『です』の意味で使うのは間違いだ」と書いてあった高校生用の教科書は、大修館の『新編現代文 改訂版』だけだった。
浅はかな店員は「なります」を乱用するが、学習塾や予備校のサイトにも「なります」がある。塾の幹部や教師も、毒に染まっているのだ。教える訳はない。
東大の教員がテレビで「なります」と言うのを1度聞いたが、呆れ返った。
・塾が和製英語を撒き散らす駄目国家
和製英語を名称にした塾や予備校さえある。広告に和製英語を使う塾などは多数ある。付ける薬がない。
塾の経営者は、生徒に英語を身につけて欲しいとは思っていないし、生徒や親も身につける気がないのだ。それで「英語力が低い」と嘆いているのだから、愚かしい。
日本の崩壊は時間の問題だ。
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