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英語ではなぜ*why to do と言えないのか [英語学]

【2012年05月17日】-英語にはwhat to do(何をすべきか)のような言い方がある。疑問詞のあとにto不定詞を置いて、やるべきことを示す言い方だ。

 what 以外の疑問詞も大抵この構文が取れる。whom to meet, when to start, where to go, how to do などと言える、

 だが、*why to do とは言えない。あとにto不定詞を置くことはできないのだ。(*は間違っていることを示す。)これは英文法研究では謎だ。

 なぜ*why to do と言えないのか考えるために、what to~を書きかえてみる。

(1) He didn't know what to do.

(2) He didn't know what he should do,

 (1)と(2)は殆ど同じ意味だ。what 以外の疑問詞でも、このように言い替えられる。

 一方whyでは(3)は言えるが、(4)は駄目だ。

(3) He didn't know why he should study.
(4) *He didn't know why to study.

 他の疑問詞と同じように、to不定詞を従えてもよさそうだが、言わない。私などでも不自然な感じがする。

・和訳の違い
 和訳してみると、what などとwhy の違いが分かる。(1)も(2)も普通「彼は何をすべきか分からなかった」と訳すが、「何をしたらいいのか分からなかった」とも訳せる。

 (3)も当然「彼はなぜ勉強すべきか分からなかった」と「べき」を使って訳せるが、「いいのか」を使って*「なぜ勉強したらいいのか分からなかった」と訳すと日本語として不自然だ。「なぜ勉強した方がいいのか」と「した方がいい」を使って訳すことはできる。

 だがwhy以外の疑問詞を「した方がいい」を使って*「何をした方がいいか」と訳すと不自然だ。

 why とそれ以外の疑問詞には意味の違いがあるから、使い方に差が出るのかも知れない。他にもwhy は他の疑問詞と違う点がある。

 他の英語に置き換えても違いは出ないが、和訳すると違いが分かる。
 

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タグ:why 疑問詞
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