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口蹄疫で儲かる人達もいる [政策]

【2010年05月25日】-宮崎県で広がっている口蹄疫は深刻だ。13万頭もの牛が殺処分にされる予定だ。農水省も宮崎県庁も対応が遅れたので、被害が大きくなってしまった。

 宮崎では畜産業だけでなく、経済全体が落ち込むだろう。他地域の牛肉業界も影響を受けているようだ。

 だが、決して損する業界ばかりではないと思う。輸入牛や魚の売れ行きは伸びるだろう。だから得する業界も見るべきだが、マス・メディアは取り上げない。損する業界にばかり目を向ける。

 NHK 総合テレビは平日午後8時45分から、ローカル・ニュースを放映する。関東地方では19日の放送で、東京でも口蹄疫の影響が出ていることを取り上げた。「レストランでは宮崎牛の料理を出せなくなった」「問屋では宮崎牛の在庫が今月一杯でなくなるので、困っている」などと報じた。悪いことばかりだった。

 宮崎では数万頭の牛にワクチンを接種しているから、ワクチンを製造している会社は売れて嬉しいはずだ。また現地では獣医が必要なので、獣医も仕事が増えている。(宮崎に赴いた獣医は忙し過ぎて困っている。)

・多様な視点が必要
 決して困っている人ばかりでなく、口蹄疫によって儲かっている人達も少しだがいるはずだ。それをあまり強調したら不謹慎だが、全く触れないのも駄目だ。全体を正しく伝えていないことになるし、暗い話ばかりでは日本人の心が暗くなる。景気が悪くなる。

 メディアはある現象を様々な角度から伝えるべきだが、あまりしない。一面的な内容の方が作るのが楽なこともあるが、日本人に考える力をつけて欲しくないからだと思う。

 なお産経新聞の「主張」によると、自衛隊員は延べ2400人も派遣され、殺された牛を埋める作業に従事しているそうだ。わざわざ自衛隊の活躍に触れたのは、産経は自衛隊を認めているからだろう。

 だが、全体としては読売新聞の社説の方がすぐれている。

・参考資料
http://mainichi.jp/seibu/news/20100524sog00m040011000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100518-OYT1T00048.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100520/bdy1005200305001-n1.htm

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