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英語ではどういう時に受動態を使うか [英語学]

【2011年07月20日】-英語教育では、能動態の文を書き換えて受動態を教えるが、それでは受動態の必要性は分からないと書いた。もっと詳しく、どのような場合に受動態を使うか列挙してみる。

1. 動作主が分からない場合。
His father was killed in the second world war.(彼のお父さんは第2次世界大戦で死んだ。)

2.動作主は明白で、言う必要がない場合。
He was elected Member of Parliament last year.(彼は去年国会議員に選ばれた。)

3.話者が動作主に関心を示さない場合。
The doctor was sent for.(医者が呼ばれた。)

4.話題の中心が動作主でなく、動作を受ける側にある場合。
His son was run over by a car.(彼の息子は車に轢かれた。)

5.科学論文などで、動作主が自分に言及したくない場合。客観的な印象を与えることができる。

If oxygen and hydrogen is mixed, water is produced.(酸素と水素を混ぜると水ができる。)

6.話しの進め方から、動作を受ける側を主語にした方がいい場合。
When he was walking along the street, he fell down and was taken to the hospital.(彼は町を歩いている時、倒れて病院に運ばれた。)

 イェスペルセンは「7割以上の受け身にby ~はない」と書いている。動作主のない場合が殆どなのだ。

・参考資料
Otto Jespersen(1933)Essentials of English Grammar
Quirk, Greenbaum(1997)A Student's Grammar of The English Language

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