外国語学習において辞書を引くのは当たり前 [英語教育]
【2011年12月27日】-大人でも辞書を引かない人がいる。図書館で、30代の男が英文をじっと見つめている所を見たことがある。
複雑な構文を読み解くには考えることが必要だが、その人が見ていたのは会話文で、Would you lend me a pencil? といった文だった。構文は複雑ではない。知らない単語があれば辞書を引くべきだ。lend は知らないかも知れないし、would の使い方も初級者には難しい。
外国語を訳すには、構文を考えながら、知らない単語の意味を辞書で調べる。知っている語も知らない意味で出ているかも知れないから、うまく訳せない場合は調べる。
構文を考えるとは、主語と動詞を押さえて他の修飾関係を見抜くということだ。構文をつかんだら、それをもとにして単語の意味をつなぎ合わせる。そうすれば、訳文ができあがる。
このような手順を踏めば、理論上はどんな文でも意味が取れる。手順を踏まないと誰も訳せない。初歩の段階では、文章を見てパッと意味が取れることはない。
それなのに手順を踏もうともしない人が多い。手順が必要なことさえ知らず、やみくもに訳そうとする。無謀だ。
何十回も手順を踏んで訳しているうちに、考えなくても意味が取れるようになる。英文を読んだだけで、意味が頭に浮かぶようになるのだ。
ともかく外国語を勉強する時には、辞書を引かなくては話しにならない。それなのに辞書を引かない人がかなりいる。
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