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センター試験は廃止すべきだ [教育]

【2012年01月20日】-前回は「センター試験の社会科で混乱が起きたのは社会科の科目が多すぎるからだ」と主張したが、そもそもセンター試験自体に問題がある。廃止すべきだ。

 国公立大学の1次試験は、以前は共通一次と言っていた。1990年からセンター試験と改称し、内容も少し変わった。

 国公立大の共通テストには、共通一次の頃から批判があった。以前は国立大に一期校と二期校という区別が制度上あって一種の差別になっていたが、共通一次の導入と共に一期・二期という区別をなくした。

 だが区別や差別は増えた。共通一次の点数によって、大学の序列に加え学部や学科の序列も決まってしまった。以前は一期と二期だけだったのに、前より細かくなったのだ。

・受験産業
 また1次試験の点数によって2次試験の合格率が変わるので、受験生は予備校の集計したデータを元にして、2次の受験校を決めるようになった。文部省も受験産業を敵視していたが、予備校の影響を大きくしたのだ。矛盾だ。

 受験生に点数を通知せず、自己採点するのも、おかしい。試験結果を教えると、かわいそうだというのだ。問題用紙にメモしたのと答案用紙にマークした欄が違うこともあるはずで、受験生は本当の点数が分からない。

 共通一次の頃は国公立大だけが1次試験として使っていたが、段々私大も参加するようになった。問題のある制度を広げるのだから、全くおかしい。

 批判はあるが、文科省は改革をずっと拒んでいる。子供のことより自分達の都合の方が大事なのだ。

 私大まで参加できるようにしたのは、参加校を増やして批判が起きないように企んだのかも知れない。教育が悪くなっても、自分達の体面が守れればいいのだろう。

 以前は国立大学の教授も共通テストを公然と批判していたが、10年くらい前から全く聞かなくなった。文科省が許さないのだと思う。メディアも肝心なことは批判しない。

 センター試験には、教育行政の問題や矛盾が凝縮しているように見える。

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