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文系私大に理数科目を強いるのは見当外れ [教育]

【2013年04月30日】-自民党は、私大の文系学部も入試で理数科目を必ず課すよう制度を変えるつもりだった。反対されてやめたが、自民党の文教族が大学入試の実情を全く知らないことを物語っている。

 私大は文系の学部で、3教科出題することが多い。英語、国語、社会が殆どだが、経済学部などでは社会の代わりに数学を受けてもいい大学がある。

 だが程度の低い私大は15年くらい前から、英国社のうち2科目か1科目だけ出題するようになった。少しでも受験生を増やして、受験料を稼ぎたいからだ。子供が減ったので、一つの大学を受ける学生が減り、大学の収入は落ちている。

 だからこのような程度の低い大学に、理数科目を強制するのは見当外れだ。現在英語など1教科だけで入学できるのに、国語や社会は受けなくてもいいままで、理数科目を必須にするのは奇妙だ。(受験科目が1教科か2教科では学生はあまり勉強しないので、3科目に戻させるべきだ。)

 文系私大に理数科目を強制しようとしたのは、理数教育を充実させて日本の技術力を高めたいからだが、文系に理数をやらせてもあまり効果はない。

 理系の学生に頑張ってもらわないと、技術力は向上しない。この点でも自民党の提言は的外れだ。

 教育の実情を知らない素人が、思いつきを並べた提言のように思える。

・参考資料
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130409-OYT8T00672.htm

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