野田首相は消費増税を諦めよ [政局]
【2012年06月03日】-野田首相は今日また小沢一郎と会談して、消費税増税法案に賛成してくれるよう頼んだ。だが、断られた。会談は5月30日に続いて2度目だ。
輿石幹事長も反対しているから、法案が成立する見込みはない。無理をすれば民主党は分裂する。小沢などが離党するのだ。
自民党や公明党には修正協議を呼びかけているが、野田政権を追い詰めて解散に持ち込む作戦だから、協議には応じない。首相は状況が飲み込めていないようだ。消費増税に取り憑かれているように見える。
5月に入ってから、野田政権の幹部は小沢を何度も批判した。首相は1日に「小沢氏は党の決定に従うべきだ」などと述べた。6日には岡田副総理も小沢を批判した。首相らが小沢を2度も公然と指弾したので、驚いた
野田政権は3月末から消費税法案に拘泥しているから、他のことは殆ど進まない。時間の浪費が甚だしい。
首相は「消費増税に政治生命を賭ける」と繰り返してきたから、同法案の成立に失敗したら、退陣するのだろう。10ヶ月ほどの短命内閣で終わってしまいそうだ。