美談には嘘が多い [医療]
【2014年02月23日】-最近、他にも有名人の嘘が明らかになった。佐村河内守という作曲家が「耳が全く聞こえないが、作曲ができる」と言いながら、実際には耳が聞こえていて、作曲を他人に依頼していたことが分かった。
NHKはこの作曲家をドキュメンタリー番組に出していたので、対応に大わらわだ。
同局は数年前、肢体不自由児が詩を作れるという番組も放映したが、これも嘘のようだと分かって追及された。ベッドに横たわった児童が口に棒をくわえ、文字盤を指差して詩を作れるという内容だったが、本当は母親が子供にどの字を指すか誘導していたという疑惑だ。
NHKは大失敗したのに懲りていないのだ。「視聴率を上げられるのなら、嘘をついてもいい」という気持ちがあるに違いない。
きっと昔から、美談には作り話がかなりあるだろう。それが分からずに、美談を簡単に信じてしまう人は愚かだ。
たとえ事実であっても、何か素晴らしいことをする人は口では言えない苦労をしているはずだ。だが、テレビはそれを割愛して結果だけ見せるので、その点でも不当だ。
何でも疑ってはいけないが、偉業を成し遂げる人の苦労も忘れないようにしたい。
STAP細胞が勘違いだったら、理研は赤恥 [医療]
【2014年02月20日】-STAP細胞の発見には驚いた。細胞を酸性の液に数日つけておくと、どんな臓器にも変化する万能細胞が生まれるというのだから大発見だ。
だがこの報道に接した時、余りにすばらしい発見なので本当かと疑念がわいた。
20年くらい前アメリカの科学者などが「常温核融合」を発表したことがある。普通はプルトニウムなどを数百度に熱しないと核融合が起きないのに、20度くらいで起きたという論文を書いたのだ。
「本当にそうなら大発見だ」と世界中の科学者が驚き、同じ条件で核融合を起こそうと実験を繰り返したが、誰も成功しなかった。「常温核融合は勘違いだった」という結論に落ち着いて、その科学者達は恥をかいた。
今回のSTAPについても信憑性を疑う声が出ている。細胞の研究をしている人達が同じ条件で実験しても、STAP細胞ができないというのだ。小保方晴子さんがデータを捏造したとは思わないが、STAPができたというのは勘違いだったのかも知れない。
科学の歴史をひもとくと、誤解や勘違いが数多くある。たとえSTAP細胞が嘘だったとしても、科学や科学者を疑ってはいけない。
・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2014/02/20197292.html?p=2
http://matome.naver.jp/odai/2139241456519183101