whyが他の疑問詞と違う点 [英語学]
【2012年05月20日】-whyの特殊性の話しを続ける。why は他の疑問詞と他の点でも異なる。それは名詞1語とだけ文を作れることだ。例えば(1a)に対する(1b)だ。
(1a)John is studying Korean?(なぜ朝鮮語を勉強するのか)
(1b)Why Korean?(なぜ朝鮮語なんか?)
だがJohnが聞き取れなくて、「誰が朝鮮語を勉強しているのか」と訊こうとして、(2)のように言うことはできない。
(2)*Who Korean?
またWhyは他の疑問詞と違って次のように主語を略して、動詞の不定形を直後に従うこともできる。
(3)Why study Korean?
・要素と節
Why には不思議な特性がある。なぜ違うのか。
他の疑問詞と異なる点は、まずwhat(何)やwho(誰)は文の主語や目的語など文の主要素を訊く点だ。whyは理由を尋ねるので、主要素ではない。動詞との結びつきが低い訳だ。
またwhen(いつ)やwhere(どこで)は時間や場所を尋ねるから主要素ではないが、答えではat six o'clockやin the room などと前置詞句で答える。
理由を答えるのにbecause of ~と前置詞句で答えることもあるはずだが、少ない。英語で理由を答えるにはBecauseを使うのが一番多い。
(4)Because he travels in South Korea next month.(来月、韓国に行くからだ。)
(4)のように答えることが多いし自然だ。理由を言うのに節を使うということは、それだけ他の部分から独立していることになる。
whyは他の部分や主節から独立しているので、名詞1語や動詞の不定形と使えるのではないかと思う。