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党首討論は鳩山の勝ち。民主政権、近づく [政局]

【2009年06月03日】-もう1週間も経ってしまったが、5月27日の党首討論について論評してみたい。

 討論の映像を全部見られればよかったが、テレ朝の『情報ステーション』で一部だけ見た。だから、公平で正確な批評ができるかどうか分からない。同番組は露骨に左翼路線を出すことが多いので、自民党に不利になるように編集しただろう。このエントリーを書く前に毎日新聞の記事で討論全体を読んだが、テレ朝の編集ははやり偏っていたと感じた。

・両党首の話し方
 私の結論は鳩山代表の勝ちだ。数字を上げながら政府を批判したし、話し方が誠実だった。言葉を選びながら、慎重に話した。

 一方、麻生は言葉遣いが雑で、敬語の使い方もいい加減だった。言い訳が多くて、民主党を馬鹿にしたようなことも言った。また、いつものように感情を表に出した。鳩山のように無表情で話し続けるのはちょっと不気味だが、麻生のように感情を露骨に表すのは不愉快だ。

 内容だけでなく、話し方によって聞く人の受け止め方はかなり変わる。たとえ真剣に話していても、無愛想だと評価が下がる。麻生は国民がどう受け止めるか計算していない。支持率が落ちて当然だ。

・麻生は民主を見下して、自滅
 麻生はまた「我々の内どちらが内閣総理大臣にふさわしいか、どちらの政党に政権担当能力があるか、こういった党首討論によって明らかにしていきたい」などと述べた。「民主党には政権が担えないだろう」と言いたい訳だ。民主党の方が支持率は高いのに、こんなことを言うのだから、どうかしている。自民支持率はもっと落ちてしまう。現実が分かっていない。

 麻生は言葉だけでなく、顔つきでも民主党を見下していた。「民主党に与党が務まるか」といった顔をした。テレ朝がこんな場面を放映したのは、自民党が嫌いで、民主政権を望んでいるからだろう。

 麻生は最後に揚げ足を取った。鳩山が「麻生の答弁が長い」などと言ったら、「これは討論であって答弁ではありません」と屁理屈をこねた。鳩山が問いかけて、それに答えたのだから、「答弁」と言っても差し支えない。いつも追及されてばかりいるから、言い返したくなるのかも知れないが、責任感が薄い表れだろう。

 麻生は「西松問題が国民の最大の関心事だ」と鳩山を追及したが、経済の向上を望む国民が一番多いだろう。行政改革も大事だ。国民が望むことを実行すれば、支持率は上がり、選挙にも勝つ。それが分かっていないのなら、下野せざるを得ない。今回の党首討論によって、民主党の政権奪取は更に確実になった。

・内容は具体的だ
 メディアは大抵「内容が抽象的だった」と批判したが、そうは思わない。議論が噛み合わなかった場面もあるが、討論としては上出来ではないか。

 鳩山がどんなことを考えているのか、かなり分かった。「4500の天下り団体に、2万5000人の役人が天下り、そこに国の予算が12兆1000億円も流れている。そのうち半分が随意契約だ。官僚の利権を擁護する政治家が天下り天国を作った。」「補正予算は問題が多い。アニメの殿堂は無駄。エコカーや地デジ対応のテレビをまず役所に入れるのもおかしい。役所や独立行政法人の施設整備費に2兆8000億円も割り当てた。」と述べた。(景気対策という名目で、役所にかなり金を回す。役人主導の政治だ。)

 メディアは「友愛社会は分かりにくい」と何度も槍玉に挙げたが、鳩山は「官僚主導の政治を打破したい。地方分権を推進したい。ボランティアを増やしたい。」などとも言った。メディアの要約の仕方は実に問題だ。今回も大事なことを知らせたくない習性が現れた。

 地方分権はいいようで、悪い。地方は勝手なことをするだろう。日教組は好き勝手に教育を改悪しそうだ。ボランティアは左翼が好きだし、あまり浸透するとわざとらしくなる。

 テレビは党首討論だと騒ぐが、普段の国会の審議で重要なことが出ても、あまり取り上げない。また、景気をよくするためにどうしたらいいかなども、提案しない。

 起きたことや政治家の言ったことを取り上げて、ケチを付けることが多い。政治家を批判するが、実際には頼っているのだ。なぜ自ら問題を探り出し、提言をしないのか。日本を衰退させて、革命を起こしたいからか。(敬称略)

 関心のある方は、毎日新聞で党首討論全体を読んでみるといいでしょう。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090527mog00m010019000c.html

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