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左翼は明治維新を「王政復古のクーデター」と言い替えた [他の評論]

【2009年06月08日に掲載、09日に加筆訂正】-最近、角川ソフィア文庫で『西郷隆盛「南洲翁遺訓」』を読んでいます。西郷隆盛の言葉を集めた本です。

 解説に「王政復古のクーデター」と何度も出てくるので、何のことかと思っていたら、明治維新を指しているようです。

 明治維新を「王政復古のクーデター」と言い替えたのは、猪飼隆明氏だけではありません。他にもいます。

 左翼の歴史学者がこのように改称したのは、皇室が嫌いだからでしょう。王は世襲で特権階級だから、左翼が嫌うのは当然です。また、コミンテルンが1932年に日本の共産主義者に通知した「32年テーゼ」で、「天皇制を廃止せよ」と指令したことも、関係あるはずです。左翼はまだ、戦前の遺制を引きずっているのです。

 「クーデター」という否定的な言葉も、明治維新を評価したくないからでしょう。

 左翼の歴史学者が明治維新を「王政復古のクーデター」と捉えるのは勝手ですが、せめて初めて使う時に「そう言い替える」と断ってほしいものです。

 でも「王政復古のクーデター」は固有名詞として特定の政変を指すことはできないので、無理があります。やはり「明治維新」と言うしかありません。左翼はロクなことをしません。「いいことだ」と勝手に思い込んで、下らないことを一生懸命にします。(保守派の一部の人も、まだ小泉改革や西尾幹二を信じていて、駄目です。)

 なお「天皇制」という言葉は、コミンテルンが32年テーゼにおいて「打倒すべき物」というニュアンスで使い始めた表現なので、皇室を守りたい人は使わないようにしています。

 左翼の改悪改竄は表現にまで及んでいるので、全て跳ね返すのは並大抵のことではありません。

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