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(改題)単語集で英単語を覚えるのは邪道 [英語教育]

【2011年08月11日に掲載、13日に訂正】-先週から「単語を覚える時は長文の中で」「英語は総合的に勉強すべし」と書いているが、昨日長文の載っている単語集があることを思い出した。Z会出版の出している『速読英単語』だ。

 1行の例文ならいいが、単語集に十数行の英文を載せるのは不思議で無駄だ。教科書などで文章を読んでいる時に単語を覚えればいいのだ。だが、そうしないでわざわざ単語集を買って覚える。金も紙もエネルギーも無駄にしている。長文を載せるのは、やはり文章の中でないと単語がしっかり覚えられないからだろう。

 単語集はいらないとは思っていない。教科書などで覚えた単語をまとめるのに必要だ。だが長文(といっても十数行だが)を載せるのはおかしい。高校生の勉強の仕方が歪んでいることを示している。

 また単語集は一冊あれば充分だ。『速読英単語』には「入門編」「必修編」「上級編」と3種類も出ている。「必修」は5回改訂しているのでこれが大元で、売れたから他のも出したのだろう。買う方も悪い。参考書をいくら買っても勉強しなければ学力は上がらない。

・他社も3種
 ICPもDuoシリーズで「基礎用」「セレクト」「復習用」を出している。出版社の良識を疑う。これには反意語まで書いてあるので、辞書が必要なくなってしまう。金のために高校生の英語学習を歪めている。

 DUO3.0の5ページを見たら、Equality is guaranteed by the Constitution.という例文が載っていて、「平等は憲法で守られている」と訳してあった。訳文は意味がはっきりしないし、guaranteeは「保証する」の意味だ。語釈にはそう書いてある。この訳文は不正確だ。

 単語集に限らず参考書は細かい所が間違っている。丸暗記するのは危険だ。(英和辞典も、入試には出ない高度な所は不正確だ。)

・学校と予備校で同じことを学ぶのは無駄
 最近は受験参考書が多すぎる。文法を詳しく調べるために文法書は必要だが、進学校では授業で長文を読むから、長文問題集を何冊も買ってやることはない。

 高校生の無駄は参考書だけではない。高校にいる間はあまり勉強しないで、浪人してから予備校で真剣に学ぶ人がいる。金も時間ももったいない。

 無駄は中学から始まっている。学校で英数国を習うのに、塾でも勉強する。学校で一生懸命勉強した上で、高度なことを塾で習うのならいい。また学校の授業に付いて行けないから、塾に通うのもいい。だが学校では不真面目で、塾で真剣に勉強するのは倒錯しているし無駄だ。電気も浪費する。

 大学を出てから仕事で英語が必要だと思って、会話学校に通う会社員もいる。学校でしっかり学んでおけば、会話学校で簡単な会話を習う必要はない。

 学校でちゃんと勉強しておけばいいのに、塾や会話学校で同じことを習う。壮大な無駄だ。こんな悪習が定着しているが、異常と思う人は少ない。日本がおかしくなるのは当然だ。

 菅直人はやっと辞任を表明したが、菅首相のように自分のおかしさに気づかない日本人が多すぎる。

 

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