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基地問題を感情論で語ることなかれ(下) [米軍基地]

【2010年05月06日】-「沖縄の負担を軽減すべし」という言い方にも疑問を感じる。一口に沖縄と言っても地域によって違う。基地の近くに住む住民は騒音や事件に悩まされてきたが、離れていれば被害を受けていないはずだ。それなのに右派の人間も、「沖縄の負担」と雑なことを言う。

 他のテーマでもそうだが、本質を忘れて枝葉のことで言い合っているし、議論が雑だ。

 昨日首相が「県外移設は民主党の選挙公約ではなかった。自分の考えだった。」などと言い訳をしたので、マスコミはまた怒っている。だがメディアは去年の選挙期間中、県外移設の難しさをはっきり指摘したのだろうか。

 もし指摘していれば、首相が県外移設を主張し続けることはなかったろうし、沖縄県民は期待しなかったろう。政治家の発言を伝えるだけで、内容に批判を加えないメディアは無責任だ。テレビや新聞は首相を非難する前に、自らの言動を考え直すべきだ。

・ペンキと中国
 メディアが4月末から余りに鳩山を叩いたからか、誰かが首相の祖父の墓に黄色いペンキを塗った。全体に黄色く塗ったようだ。マスコミが騒ぎすぎたから、また事件が起きた。(珍しい墓で「鳩山一郎 妻~」と書いてある。)

 最近中国軍は沖縄近海に出没している。4月8日と21日には、中国軍のヘリコプターが公海上で自衛隊の護衛艦に接近した。10日には艦艇が沖縄近海を通過したあと、沖ノ鳥島を一周した。5月4日には奄美大島の近くで、中国船が海上保安庁の測量船に接近し、調査の中止を求めてきた。

 中国は日本を虎視眈々と狙っているのではないか。それなのに防衛の重要性を考えず反対ばかりしていては、中国の餌食になり兼ねない。

・資料
産経新聞「沖縄通過の中国艦艇、その後に沖ノ鳥島近海へ 」:
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100420/plc1004200131001-n1.htm

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タグ:米軍基地
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基地問題を感情論で語ることなかれ(上) [米軍基地]

【2010年05月06日】-今日も米軍基地のことを書く。おととい鳩山首相は沖縄を訪れたが、その時住民はポスターに「基地はいらない」などと書いて抗議した。

 米軍基地について首相に幾ら要求しても、あまり変わらない。基地はアメリカ政府が運営しているのだから、アメリカにこそ要求すべきだ。

 住民は、日本政府が米側と交渉して基地を減らして欲しいのだろうが、首相にばかり猛烈な抗議をするのは筋違いだし効果が低い。

 誰でも騒音や被害をもたらす基地は歓迎しないが、役場が交付金をもらってその地域は潤っているのだから、「ともかく出て行け」と言うのは勝手だ。

 またテレビは、移転先候補の辺野古の海岸に行って「綺麗だ。この自然を壊すのはもったいない。」などと言う。確かにもったいないし、自然は破壊しない方がいい。だが軍隊は必要だし、政府間の約束だから実行しない訳には行かない。

・基地の必要性
 住民もメディアも事故や自然保護を理由に普天間基地の移設に反対するが、安保体制やアジア情勢は考えない。

 中国は台湾を狙っているから、沖縄に米軍基地を置く必要がある。九州やグアムでは遠くて、台湾有事の際間に合わない。

 メディアは反対運動はしつこく報じるが、安保条約の意義や基地の必要性は付け足し程度にしか言わない。核心には触れず、反対するばかりだ。全く空疎な報道ごっこだ。

 沖縄の住民が事情を考えずに猛烈な抗議をするのは、左翼だから政府を翻弄したいし、できれば革命を起こしたいからだろう。

 社民党も無責任で、まだ「県外移転」を求めている。元々安保条約に反対だから、日米関係を揺り動かそうとしているのではないか。

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