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自民党よ、小学校を5年にしたら子供がすくすく育つのか [教育]

【2013年05月05日】-昨日は自民党の教育再生実行本部が去年の11月21日に公表した「中間取りまとめ」の「要点」を見て書いたのだが、「中間とりまとめ」の「本文」を読むと、こっちにも恐ろしことが書いてある。(4月に首相に渡した提言は、まだサイトに載せていない。たるんでいる。)

 「現行6・3・3・4制を抜本的に見直し、区切りを柔軟に体系化することを可能とする。」とある。

 表現が拙いので、真意がはっきりしない。「体系化」の「化」はおかしいし、「区切りを柔軟に体系的にする」と言い替えてもよく分からない。

 きっと、学校の区切りを地方公共団体の判断で変えられるようにするつもりなのだろう。県庁や市役所の判断で小学校を5年にしたり、中学を4年にしてもいい制度を考えているのだと思う。

 このようなことをしたら、不便なことが多数起きるに違いない。ある市の小学6年生が他の市の小学校に転校しようとしたら、そこには小学6年生の通える学校はなくて、中学に入学せざるを得ないということになり兼ねない。

 制度いじりをしても学校教育はよくならない。教師が一生懸命に教えることが必要だ。やる気のある教師が自由にできる環境を作ってやるべきなのに、教師の負担が増えそうなことをしようとする。余りに愚かで、開いた口がふさがらない。

 他の箇所にはいいことも書いてあるが、自民党の文教族は根本から勘違いをしている。

 「幼稚園・保育所・認定こども園を活用して5歳児教育を義務化する。」ともある。

 また「化」を誤用した。言語感覚がおかしい。5歳の子供を幼稚園などに通わせることを義務にするのも唐突だ。こども園を作っても、日本中の子供を受け入れられるか分からない。なぜ5歳児を教育するのか理由がない。

 自民党は、左翼でも思い付かない破壊策を考えている。「愛国心」はあっても、知能がないのだ。「平成の教育大改革を行う」と大見得を切っているが、実際には「平成の大破壊」をしそうな雲行きだ。

・参考資料
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/saisei-008.pdf

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