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ドイツ語史も英語史と同じ区分 [英語学]

【2011年05月28日】-英語史もオランダ語史も1150年と1500年を境目にすると書いたが、ドイツ語史も同じ年代で分けるようだ。

Old High German(古高ドイツ語)(800年から1150年)
Middle High German(中高ドイツ語)(1150年から1500年)
New High German(新高ドイツ語)(1500年から現在)

 High German(高地ドイツ語)はドイツ南部やオーストリアの方言のことだ。標準ドイツ語は南部の方言を元にして成立したので、Old High Germanは現代ドイツ語の祖先ということになる。Highというのは単に標高が高いからだと思う。

 北部は標高が低いので、北部方言は低地ドイツ語(Low German)言う。北部と南部では語形がかなり違うので、分けて考えるのが普通だ。

 英語、ドイツ語、オランダ語の三ヶ国語がどれも1150年と1500年を境に変わるというのは面白いことだ。だが欧米の学問も縦割りで言語ごとに研究するので、どうして三ヶ国語が同じ時期に変わるのか考究していないようだ。

 なお「古英語」や「中英語」はこなれない言い方だ。「古代英語」「中世英語」を訳していたこともあるが、ヨーロッパ史で古代は紀元5世紀までだし中世は5世紀から15世紀なので、Old Englishを「古代英語」と訳すと時期がずれてしまう。

 また「古代の」「中世の」を英語で言うと、ancient, medievalだ。そこで仕方なく「古英語」「中英語」「古高ドイツ語」などと言っている。

・参考資料
http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_german#High_German

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