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今年は稲垣武、小室直樹の両氏が亡くなった [他の評論]

【2010年12月30日】-今年は保守論壇で活躍した論客が二人も亡くなったので、寂しい。

 8月5日、稲垣武氏(1934年生まれ)が他界した。朝日新聞の記者だったが、退社してから朝日など左翼メディアの報道を批判した。朝日 OB にジャーナリストして活躍する人は多いが、左翼報道を批判したのは稲垣さんくらいだ。『朝日新聞血風録』では朝日の陰湿な体質も暴いてくれた。

 月刊『正論』に1996年から連載していたが、2008年でやめていた。具合が悪いのだろうと思っていた。

 9月4日には小室直樹氏(1932年生まれ)が逝去した。小室氏は保守系の雑誌に書くことはあまりなかったが、『日本国民に告ぐ』などで東京裁判史観に反論した。渡部昇一さんと仲がよく、雑誌で何度か対談した。

 東大で丸山眞男、大塚久雄、川島武宜など錚々たる学者に学んだが、3人とも左翼なので、小室先生の書いたものは完全な保守主義ではなかった。

 橋爪大三郎、宮台真司、副島隆彦は小室氏の弟子だ。宮台は悪質左翼で、売春をする女子高生を増やして社会を混乱させ、暴力革命を起こさせようとした。先生の思想が不完全だったことが、弟子に影響したのだろう。

・参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E5%9E%A3%E6%AD%A6

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%AE%A4%E7%9B%B4%E6%A8%B9

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TBS がテレ朝の『TVタックル』をまねる [*マスコミ]

【2010年12月30日】-昨晩はNHKも午後9時のニュースをやめて、大河ドラマの総集編を放送した。東京証券取引所はこの日も取引を行ったのだから無責任だ。

 そこで TBS テレビを見たら、たしか『ビートたけしのガチバトル』と題する討論番組を放映していた。在日している中国人を3人招いて、尖閣諸島について日本人と討論していた。「中国は沖縄も支配下に置きたい」とはっきり言ったので、「いい番組だ」と感心した。

 だが出演者を見て驚いた。司会はビートたけしだし、日本側の討論者は田母神俊雄や青山繁晴だった。3人とも、テレビ朝日系列の『ビートたけしのTVタックル』に出ている。

 そのうち「中国人は北海道の土地を買い漁っている」とも言い出した。『タックル』で見た情報だ。内容まで似通っているので、「テレ朝をまねしたな」と思った。

・死刑についても模倣
 次のテーマは死刑の是非で、反対派の亀井静香、福島みずほ、弁護士と、賛成派の三宅久之、大谷昭宏、勝谷誠彦が討論した。三宅、勝谷も『タックル』の常連だ。

 こんなに類似性の高い番組を放映して、恥ずかしくないのだろうか。放送局は違うが、同じ制作プロダクションが作ったから似ていて当然なのか。

 大谷さんは読売新聞の記者だった人で、左翼だから意外に思った。左翼は大抵死刑に反対だ。政治信条が分かっても、個々の政策までは判断できない訳だ。

 死刑については1時間くらいやったが、堂々巡りのような議論で詰まらなかった。だが永山事件を起こした永山則夫の生い立ちは参考になった。

 42年前、永山は19歳の時4人を射殺して、死刑判決を受けた。獄中で手記を書いて売れたので、獄中作家などと言われた。永山は1997年に刑を執行された。

 生い立ちが悲惨でグレてしまったとは聞いていたが、どんな生い立ちなのか詳しくは知らなかった。だがこの番組では再現ドラマを作ってくれたので、よく分かった。いい番組も少しはあるのだ。

 なお大谷さんは時々的外れなことを言うので、悪く言われることがあるが、鋭い指摘をすることがある。侮れない。田原総一朗も時折物議を醸すが、デジタル教育に反対したことは評価している。(敬称略)

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