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とうとう民主党の1年生議員が小沢一郎を批判 [政治家]

【2010年01月20日に掲載、21日に加筆訂正】-「民主党から小沢一郎に対する批判が殆ど出て来ない」と言われているが、とうとう去年当選したばかりの民主党議員がテレビで小沢を批判した。

 横粂勝仁議員は18日、TBS 系列の『朝ズバッ!』に生出演して、「潔白というなら小沢幹事長は検察の事情聴取に応じるべきだ。秘書が逮捕された以上、一定の責任はある。」などと述べた。

 渡部恒三や前原誠司以外にも、小沢を公の場で批判する民主党議員がやっと現れた。だが田中真紀子も小沢問題には触れない。小沢の権力はよほど強いようだ。

 横粂議員はこんなことを言ったので幹部に目を付けられ、次の選挙の時公認してもらえないかも知れない。反小沢派が党代表なら大丈夫だとしても、小沢派が代表だったら今回テレビで小沢を批判したことを覚えていて、公認しないだろう。

 有権者も覚えていて、「横粂は正論を言うし、勇気がある」と評価して投票すればいいが、有権者の方はきっと忘れている。落選しかねない。

 選挙区は神奈川11区で、小泉進次郎と同じだ。去年は小泉に敗れたが、比例区で復活した。元々民主党の公認をもらっても厳しいから、今回捨て身の作戦に出たのかも知れない。

 政治家が自由に発言できないのは政党が締め付けるからだし、有権者が政治家の勇気ある発言を忘れてしまうからでもある。忘れっぽい有権者が政治家ばかり責めるのは、お門違いだ。

・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2010/01/18058077.html

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マスコミは小沢派の人数と抗議デモを伝えよ [政治家]

【2010年01月18日】-今日、通常国会が開会した。地検は国会が開幕する前に小沢を逮捕するかと思っていたが、それはなかった。小沢が「検察と戦う」などと息巻いたのは、検察を牽制するためだったのかも知れない。

 昨日のエントリーに「小沢が幹事長を辞めないのは、派閥が強大だからだろう」と書いた。今日改めて、大手メディアが小沢派の人数に触れていないか調べたが、どうも全くない。「小沢派」をキーワードにしてグーグル・ニュースで検索したら、ヒットした記事は5件だけで、どの記事も小沢派の人数には触れていないようだ。

 信じられないことだ。小沢派の人数は、今の政治状況を理解するのに一番大切なデータではないか。それを伝えないで、「今国会の最大テーマは政治とカネ」などと言うのはどうかしている。日本テレビや毎日新聞はそう書いた。大騒ぎするが、肝心なことはわざと伝えないのだ。

 「政治資金で追及するより、景気対策を考えてくれ」と思っている一般国民が多いはずだ。自民党などが民主党を追及して支持率を上げても、庶民の生活はよくならない。それなのにマスコミは勝手に「政治資金が最大のテーマ」と決めつける。

 「政治とカネ」という不思議な言い方にも疑問を感じる。「政治資金」と言えばいいのだ。カネのことで政治を混乱させたいのだろう。

・日比谷公園で小沢に抗議デモ
 他にも、どうも大手メディアが意図的に隠したらしいことが分かった。1月16日の民主党大会は日比谷公会堂で開いたのだが、日比谷公園には小沢に抗議するデモ隊が幾つもあったというのだ。

 テレビは全く扱わず、新聞でも産経、サンスポ、スポーツ報知の3紙のみが載せた。日刊スポーツは警察の警備は取り上げたが、デモには全く触れなかった。意図的だろう。

 デモは外国人参政権法案に反対する右翼団体が前から企画していたから、小沢に抗議するために集まった訳ではないが、「教科書をつくる会」のメンバーも参加していたし、「小沢辞めろ」とも叫んだのだから、日本人が今小沢をどう思っているか知らせるために報ずべきだったと思う。

・資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100116/stt1001162028030-n1.htm 
http://www.sanspo.com/shakai/news/100117/sha1001170519003-n1.htm
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100117-OHT1T00057.htm

http://news.livedoor.com/article/detail/4553072/
http://news.livedoor.com/article/detail/4554069/
http://www.janjannews.jp/archives/2330062.html

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小沢一郎が居座るのは、笑顔作戦と巨大派閥のお陰 [政治家]

【2010年01月17日】-小沢一郎が幹事長に居座ることに批判が強まっている。鳩山首相は辞任を促すどころか、「検察と戦って下さい」と言ったそうだから、驚いた。鳩山は数年前「秘書の罪は議員の罪」と言って自民党を追及したのに、小沢のことでも頬被りをするのか。

 表立って辞任を求めた民主党議員は渡部恒三だけで、それも「辞めた方がいいかどうか、小沢君が判断するだろう」といった遠回しな表現だった。また前原誠司は小沢に説明責任を求めた。公の場で小沢を批判した議員は二人だけのようだ。

 だが他の民主党議員が小沢の続投に賛成している訳ではなく、読売新聞の記事(「力と周到な根回し」)が伝えるように不満や不安が渦巻いている。疑惑のある人物が幹事長を続ける不満と、小沢のままで参院選が戦えるかという不安だ。

 鳩山も本音では幹事長を辞めて欲しいと思っているはずだ。だがそれは言えない。記者の前でも小沢に対しても言えない。菅直人も小沢の進退に触れられない。もし辞任を促したら、両大臣ともすぐ引きずり下ろされるだろう。

 亀井静香は国民新党の代表だから民主党の党内事情には関係ないし、首相を見下すほど強気だが、亀井でさえ小沢の進退に言及するのを避けた。残念ながら、小沢の力はそれほど大きいようだ。

・笑顔に騙されてはいけない
 小沢が民主党を牛耳っているのは、大派閥を率いているからだろう。元々大所帯だが、去年8月の衆院選で当選した小沢チルドレンが入ったから、更に大きくなった。

 衆院選で民主党の新人議員は143人当選し、そのうち60人くらいが小沢派に入った。小沢派は衆参併せて150人前後だ。民主党の国会議員は全部で423人だから、小沢派は巨大だ。小沢が君臨するのはある意味で仕方のないことだ。(この程度の数字をマスコミがあげないのは全くおかしい。騒ぐが、大事なことは伝えたくないのだ。)

 新人議員の半分近くが小沢派に入ったのは、小沢のお陰で当選したからだ。小沢はたしか一昨年から全国行脚を始め、有権者と触れ合ってきた。公園などで各地の住民と歓談する様子を何度かテレビで見た。いつも仏頂面をしている小沢が、子供を抱きながらニコニコしていた。

 各地を回って有権者と触れ合うことは、ベテラン政治家でも中々できないはずで、菅も岡田も小沢に敬意を示さざるを得なくなったと思う。

 小沢の全国行脚が奏功して衆院選で大勝したので、小沢は功労者になった。民主党内における地位は不動のものになったろう。いわゆる小沢チルドレンが小沢に付き従うのは当然だ。小沢の力の源泉は、長い経歴や強気の姿勢だけでなく、地道な努力の賜物でもあると思う。

 だから、笑顔の小沢に接して「いい人」と思ってしまい、民主党に投票した有権者には責任がある。候補者の政策や見識をあまり考えず、代表がニコニコ話してくれたからその党に投票するのでは困る。人情でなく政策や志で選ばないと、民主主義は成り立たない。

 去年の8月の状況を思い出すと、自民党が失望ばかりさせるから、民主党に対する期待が高まっていたが、それにしても民主党を勝たせ過ぎた。自分の気持ちだけでなく、他の人がどの党に投票するか考えながら投票先を決める必要もある。(私は大抵そうしている。)

・小沢とチルドレンを批判しよう
 ヤフーの意識調査では17日午後6時半の時点で、「小沢続投が民主党にマイナスだ」と思う人は85%に達している。これから小沢批判が強まれば、民主党の国会議員が危機感を抱き、辞任を求めるようになると思う。声を上げていこう。

 12月下旬『情報ステーション』は、小沢が「自民党を焼け野原にして、更地にする」と更に豪語したと伝えたが、小沢の方が燃え尽きそうだ。

 なお読売新聞によると、逮捕された石川知裕議員(36歳)は早大在学中から小沢の自宅に書生として住み込み、掃除などをしてきた。読売のその記事は面白いので、ぜひご一読いただきたい。参考資料の最初のリンクがその記事だ。(敬称略)

・参考資料
「石川議員」:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100116-014762/news/20100117-OYT1T00323.htm

「力と周到な根回し」 : http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100117-OYT1T00430.htm

「亀井静香」 : http://www.j-cast.com/tv/2010/01/15057951.html

ヤフー意識調査 : http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php

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幹事長代行の輿石も、独裁的で疑惑あり [政治家]

【2010年01月16日】-民主党は今日定期党大会を開き、小沢幹事長は「検察と全面的に対決していく」と述べ、辞任を否定した。「戦いに時間を取られるので、幹事長の業務は輿石東・幹事長職務代行に委ねる」などとも言った。

 小沢は一応辞任を否定したが、本当に突っ張るとも限らない。時機を見て辞任するとも考えられる。職務をこれから輿石東(こしいし・あずま)に代行させるのなら、輿石が次の幹事長になるかも知れない。

 輿石という人物はまだ有名でないが、疑惑が多い。元々山梨県の小学教師だが、日教組の組織を使って政治家になった。公務員が政治運動することは、教育公務員特例法などが禁じているのに、教師に選挙運動を手伝わせてきた。

 教師が手伝いを断ると、出世できなかったり僻地に飛ばされたりするので、仕方なく選挙運動を手伝っているそうだ。輿石は小沢に負けないくらい独裁的だ。教職員に政治献金をさせている疑惑もある。

 輿石にはこんな不正があるから、入閣しなかったそうだが、幹事長になったら小沢のように民主党を牛耳るだろう。せっかく小沢が去っても、新幹事長も独裁者だったら本当に困る。

 山梨県の学校では子供のことはそっちのけにして、教員が政治運動を手伝わされているそうだ。県によっては日教組はひどいことをしている。

 輿石の疑惑については産経新聞の阿比留記者がブログによく書いているが、幹事長に就任したら他のメディアも取り上げるだろう。そうやって批判されると、山梨教組も少し反省するだろうから、悪を退治するために輿石が幹事長になるのもいいかも知れない。嘆いてばかりいないで、肯定的に見る必要もあると思う。

 なお共産党も今日、党大会を開いた。国会開幕前だから党大会が多いのか。(敬称略)

・資料
http://www.dpj.or.jp/news/?num=17536
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%BF%E7%9F%B3%E6%9D%B1

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石川知裕の後は小沢一郎が逮捕されるか [政治家]

【2010年01月15日に掲載、16日に訂正】-東京地検は石川知裕議員を逮捕した。地検は国会審議が始まる前に、小沢一郎も捕らえるのではないか。国会開幕直前の逮捕は、民主党にとって最悪の展開だ。

 小沢が議員を辞職すれば野党も追及の手を緩めるだろうが、議席にしがみ付くと猛攻撃をかけるはずだ。

 審議が紛糾して問題法案が成立しないのはいいが、予算案や大事な法案まで成立しないと困る。政権交代しない方がよかったということになる。

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小沢一郎の良し悪しは政策でこそ判断したい [政治家]

【2010年01月15日に掲載、16日に訂正】-小沢一郎は民主党の幹事長を辞めざるを得ないだろう。議員辞職に至るかも知れない。

 小沢が失脚するのはいいことだ。政策には無頓着で、選挙に勝つことばかり考えているからだ。そんな政治家は一人でも減った方がいい。

 だが政策に失敗したからではなく、政治資金の不正処理で辞職しそうなことが気にかかる。今回の強制捜査の容疑は、政治資金収支報告書に土地購入を記入しなかったという形式犯に過ぎない。大きな不正がちょっと顔を出したのだと思うが、大きな不正が問われるかどうか分からない。

 今に始まったことではないが、日本の政治家が政策の失敗を国会やメディアではっきり問われることはあまりない。小泉改革は批判されているが、その責任を取って小泉純一郎は引退した訳ではないと思う。

・政策こそ大事
 政治家は政策によって評価されるべきだ。掲げた政策が正しくて実行できたのなら高い評価を受け、政策が間違っていた場合や実行できなかった時には批判を受けて辞任するのが、本来のあり方だと思う。

 だが日本では不祥事で特に政治資金に関する不祥事で、議員が辞職することばかりだ。多分他の先進国でもそうだから、仕方がない面もあるが、もっと政策で評価するようになるべきだと思う。

 政治家を政策で評価する傾向が弱いから、不正はしないが、政策で勝負しようとする政治家が減ってきたのではないか。

 マス・メディアは政治家が不祥事を起こしたら執拗に攻撃するが、政策の良し悪しや失敗で追及することは少ない。これが大きな要因だ。

 国民の勉強不足も要因だ。勉強しないと、政策の良し悪しを判断することはできない。政治をよくするには国民一人一人が勉強して考えることが必要だ。当たり前のことだが、まだ分かっていない人が多い。

 自分は努力しないでおいて、政治家に「ちゃんとやってくれ」と言っても、ちゃんとやってくれない。国民が主権者なのだから。

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九段議員宿舎の地味な生活 [政治家]

【2009年12月22日】-おとといのエントリーの終わりにウィキペディアのリンクを載せたが、それの末尾に「議員宿舎について - 金子哲夫ウェブサイト」というリンクがあったので、「政治家のサイトだろうが、知らない名だ」と思いながらクリックしてみた。

 本当に政治家のサイトだった。有名でないのは仕方なく、1期だけ2000年から2003年まで衆議院議員を務めた人だった。

 ページの上部に「いのちとうとし」と書いてあって、トップ・ページには「9条」と大書してあるから、左翼かと思ったらやっぱり左翼だった。社民党から出馬していた。

 「9条」は勿論憲法9条のことで、何かにつけて9条を持ち出す人は大抵左翼だ。「いのち」も左翼の好きな言葉だ。命も平和も大事だが、こんな言葉を幾ら発しても行動が伴わないと、命も平和も守れない。

 サイトは2年くらい放ってあるのか、トップ・ページには「9条と年金を壊す安倍内閣に審判を!」と特筆大書してある。安倍内閣は9条の改正は目指したが、年金を壊そうとしただろうか。年金未払い問題を解決しようとしたのではないか。歪曲して叩くのも左翼の特徴かも知れない。金子さんは悪い人には見えないのだが。

・議員宿舎からマイクロバスが出るとは
 肝心の議員宿舎については、面白いことが書いてあった。金子さんは九段議員宿舎に住んでいて、家賃は約5万円。水道代金は毎月の歳費から引き去られる。食堂があり、朝食と夕食は食べられる。議員というと華やかな印象があるが、実際には地味な生活を送っているようだ。

 毎朝、宿舎から議員会館までマイクロバスが出て、8時45分から30分間隔で4便。15分で永田町に着く。夕方には5時に議員会館から宿舎に向けてバスが出る。バスの送迎があるとは意外だった。

 略歴もちょっと面白い。高校を卒業した後、電電公社(今のNTT)に入社し、銀行のオンライン・システムに関わる。労働組合に入り、反核平和運動に出合う。退職し、社会党や原水禁の専従職員として働く。議員秘書を経て、立候補する。

 左翼政党の議員は、労働組合の幹部を経て立候補することが多いようだ。また NTT グループには IT の関連会社が幾つもあるが、40年前からコンピューターに関わっていたのも意外だった。

 だが金子さんの海外渡航歴を見て、げんなりした。旧ソ連、北朝鮮、中国などを何度も訪問した。社民党はそんな国とつながりが深いことは知っていたが、こんなに偏っているとは思わなかった。

 トップ・ページの2007年4月17日付の日記では、国民投票法を批判している。メディアの紋切り型の批判とは違って、生の声が出ている。私は同法に賛成だが、金子さんの意見に反感は感じない。

・引用文献
 
http://kaneko.lilac.cc/contents/report2_03.html

 http://kaneko.lilac.cc/index.html

 http://kaneko.lilac.cc/contents/profile01.html

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国民がケチな気持ちでいたら、政治はよくならない [政治家]

【2009年12月20日に掲載、21日に訂正】-昨日は議員宿舎を擁護した。すっかりメディアに乗せられた人から批判が来るかと思ったが、今のところ来ていない。もう少し議員宿舎について考えてみたい。

 メディアはよく「普通は30万円の物件が、議員宿舎では5万円だ。おかしい。」などと批判する。国会議員の月給は130万円だが、30万円も払って都心に住む人はいないだろう。5万円は安すぎるから、10万円くらいにすべきだが、周囲の物件と同じにしたら入居する議員は大幅に減ると思う。

 議員宿舎を批判する人には、「国会議員は国民のために働くのだから、贅沢をしてはいけない」という気持ちがあると思う。確かにそうだが、議員にしっかり活動をしてもらうには設備を整える必要もある。

 そんなことを言う人たちには、国会議員を敬う気持ちがないと思う。議員は特別なのに、一般国民と同じと思おうとしているように見える。議員の主な仕事は法律の制定だが、他にも義務や責任がある。議員はまた地域の代表として国会に行く。

 一般国民とは違うのだから、敬意を払うべきだ。ところがそんな風に思っている一般国民は殆どいない。大抵の人が見下していたり軽蔑したりしている。

 敬えない議員もいるが、だからといって全員を敬わなくていいことにはならない。国民の議員に対する気持ちが、駄目な議員を増やしていないだろうか。国民の態度が議員の劣化をもたらしていないだろうか。

・当選は大変
 特権が多いから、国会議員が羨ましいと思う人が多いだろう。私も羨ましい。だが、選挙に出て議員になるのは大変だ。中々当選しない。厳しい選挙を勝ち抜いて地位を得ただけでも、尊敬に値するかも知れない。

 議員の給料や歳費が多すぎることは確かだが、メディアや国民はケチな気持ちから批判している。「これだけ報酬を与えるからしっかりやってくれ」という大らかな気持ちで政治家を批評する人はまずいない。

 実際問題として、どうしても議員の特権が許せない人は、選挙に出て議員を目指すべきだ。議員になれない人は諦めるしかない。

 だからといって特権を放置していいことにはならないが、議員特権に関する批評はケチな気持ちから言っているから、政治を悪くすることはあっても、よくすることはないと思う。

 他者の役得には厳しいメディアだが、メディア自身多くの役得にあずかっている。企業からは餞別をもらい、記者クラブで使う電話代は役所に払わせている。自分たちのことを棚に上げて他者を追及するのは、大きな矛盾だ。

・資料
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B0%E5%93%A1%E5%AE%BF%E8%88%8E

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自民党を追い出された小沢一郎は、自民党潰しを狙っている [政治家]

【2009年12月16日】-前回に続いて、小沢一郎を取り上げたい。

 小沢は以前から、二大政党の必要性を唱えてきた。日本もアメリカのように政権を担える政党が二つできて、一方が行き詰まったら他方が政権に就けるようにすべきだという主張だ。

 二大政党制を実現するために衆院選に小選挙区を導入し、自らは自民党を飛び出して政党を作り、今では民主党の幹事長として自民党を下野させたという訳だ。

 公式にはそう主張してきたが、二大政党制は小沢の本音だろうか。政治家の言うことを額面通り受け取ってもいいのだろうか。二大政党制は建前で、小沢の本音は自民党を潰して、最高権力者として政界に君臨することではないか。

 以前、小沢が側近などに「2度予算編成をすれば自民党は立ち直れない」と語っていると書いた。小沢は自民党を徹底的に痛めつけて、2度と政権を取れないようにしたいのだ。二大政党制は建前だ。

 テレ朝の『スーパー・モーニング』も12月1日、小沢の真意を伝えた。作家の大下英治は「地方選挙を押さえなければ、もう1度自民党にひっくり返されるかも知れないと、小沢は必死だ。幹事長だけが陳情を受けるようにしたのは、まだ残ってる自民党の根を絶つため」と語った。

 テレ朝解説委員の三反園訓は「来年の参院選と再来年の統一地方選に力を入れている。小沢は自民党を完全に潰そうと思っている」と話した。

・派閥継承に失敗して執念
 小沢が自民党を潰したのは、17年前権力闘争に負けて竹下派を継げず、その後離党を余儀なくされたからだろう。

 1992年、小沢は竹下派会長の座を小渕恵三と争ったが、負けた。そのため竹下派を離れて、羽田孜らと新派閥を作った。自民党の派閥が再編したので、メディアは大騒ぎだった。

 その様子を伝えるニュース番組は、国会の廊下で語る鯨岡兵輔の話を伝えていた。呆れ顔で「マスコミは政界再編と騒いでいるけど、権力闘争だからね」と語った。鯨岡はその後衆議院副議長になった。

 小沢は翌年の6月離党して、新生党を作った。7月の衆院選で自民党は敗北し、新生党や日本新党は躍進した。小沢は日本新党の細川護煕に働きかけて、細川政権を樹立させた。

 小沢はその後、新進党や自由党を作っては壊しし、2002年には民主党に合流した。17年間ずっと、竹下派を継げなかった怨念を晴らすために、自民党潰しを狙ってきたのだと思う。

 小沢は実に危険だ。表向きは二大政党を唱えながら、実際には自民党の破壊を画策している。自民党を潰してしまったら、日本の政治は大混迷に陥る。

 今も昔もテレビは要点のみで、詳しいことまで教えてくれない。新聞は本質を避けたがる。多くの政治家は考えようとしない。日本の展望は開けない。

・資料
 
http://www.j-cast.com/tv/2009/12/01055080.html

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%B8%80%E9%83%8E#.E7.AB.B9.E4.B8.8B.E6.B4.BE.E6.99.82.E4.BB.A3

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小沢一郎の本性が現れた記者会見 [政治家]

【2009年12月15日】-天皇陛下が中国の習副主席と会見なさった件について賛否両論が出ているが、きのう民主党の小沢幹事長が記者会見で話したことには驚いた。まるで独裁者の開き直りだったからだ。

 小沢は「天皇の国事行為は内閣の助言と承認で行われる」と繰り返し述べた。つまり「陛下は内閣の言うままに行動すればよい」と考えている訳だ。

 小沢は与党の幹事長に過ぎないが、最大派閥を率いているからキング・メーカーだ。「自分は最高権力者だから、陛下より偉い」と考えているのだろう。とんでもない思い上がりだ。小沢の尊大な気持ちは、言葉だけでなく表情にも表れていた。

 歴史上、自らを皇族方より上位に置いた愚か者はいたが、いずれも最後は滅んだ。小沢も同じ運命を辿るはずだ。

 「日中関係を深めるために、ぜひ陛下に時間を割いて欲しい」と思っているのなら、「今回は陛下や宮内庁に迷惑を掛けるが、何とか了承して欲しい」とでも弁明したはずだ。だが実際には居直ったのだから、そんな気持ちは更々ない。「皇族は政治家の言う通りに会見すればいい」と思い上がっているはずだ。

・小沢の狙いは訪朝か
 今回天皇陛下が会見に費やした時間は24分だったし、急に駐日大使が本国に帰る場合などは1ヶ月ルールを破る場合もあるそうだ。だから絶対にできない訳ではないが、陛下の体調を考えて作った原則なのだから、政治家の都合で変えるのは許されない。

 だが今回の報道によって、1ヶ月ルールがあることが分かってよかった。私も知らなかった。

 中国側に会見を約束したから、小沢一行が訪中した時中国側はあんんなに歓迎したのだろうと思っていたが、テレ朝解説委員の三反園訓氏は「小沢の狙いは電撃訪朝で、そのために中国の協力が必要だからゴリ押しした」と解説したそうだ。本当に訪朝するか、進展を見守って行きたい。

 記者会見で開き直ったからか、どのワイド・ショーも小沢に批判的だ。極論すると、皇室をお守りする気持ちがない者は政治家になる資格がない。小沢一郎に期待する向きがまだあるが、ぜひ小沢の本性を知って考え直して欲しい。

・資料
記者会見の模様 :
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091214-OYT1T00888.htm

三反園の発言 : http://www.j-cast.com/tv/2009/12/14056076.html

産経 : http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/091212/imp0912122004004-n2.htm

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1368542/

http://www.j-cast.com/tv/2009/12/14056071.html

http://www.j-cast.com/tv/2009/12/15056178.html

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自転車好きの谷垣禎一は、渋々政治家になったらしい [政治家]

【2009年11月17日】-もう2週間も前になるが、自民党の谷垣禎一総裁は11月3日、大阪から全国行脚を始めた。午前中は自転車に乗って、大阪の街を走った。日本サイクリング協会の会長をしているくらいだから、自転車が好きらしい。午後は読売テレビの『ミヤネ屋』に出演した。司会者が宮根誠司なので、このような番組名だ。

 谷垣は同番組で、経歴について面白いことを話したので書くことにした。

 1945年に生まれ、麻布高校から東大法学部に進んだ。正確に言うと、文Ⅰに入学して法学部に進学したはずだ。

 72年に卒業したから、東大に8年もいた訳だ。経歴は見たことがあるが、何年在籍したのか計算はしなかった。

 宮根に「どうして8年もいたのか」と尋ねられて、谷垣は照れ臭そうに「山登りばかりしていて」と答えた。登山が好きでも、4年で卒業できたはずだ。家計に余裕があるから、のんびりしていたのだろう。

 谷垣は大学を卒業してから、弁護士を目指して司法試験を受け始めた。79年に合格したから、7年かかった。その後、司法修習所に2年通って、82年に修了した。(修了したのが3年後なのは、合格発表は11月で、翌年の4月から修習所に通うからだろう。)司法修習を終えた時は、37歳になっていたはずだ。この年まで常勤で働いたことはなかったのだろう。

・懇願されて政治家に
 父親は83年6月27日に急死したので、出馬を要請され、8月7日の補選で当選した。弁護士をしていたのは1年数ヶ月だろう。いわゆる世襲議員だが、それについて谷垣は次のように話した。

 「政治家にはなりたくないが、仕方なくなった。オヤジは『政治家は世襲するものじゃない』と言っていたし、私も弁護士を続けるつもりだった。だがオヤジが急死したので、補選に誰か立てなくちゃいけない。後援会長が『父親を尊敬していないのか』と言うから『してますよ』と答えた。『そうなら出馬してくれ』と口説かれちゃった。」

 出演していたジャーナリストの高野孟は話を合わせて、「後援会が親族を出馬させることが多いんですよ」などと言った。

 つまり谷垣は渋々政治家になった訳だ。この番組ではそう話したが、本当にそうだとは限らない。

・意欲を示せ
 元々政治家になりたくなかったからか、この番組で谷垣は自民党の総裁としてどう党を立て直したいか、どうやって政権を奪還するのか、ひいては日本をどう作り替えたいのか、意欲や見通しは殆ど語らなかった。谷垣は森喜朗が野党時代の繋ぎとして選んだから、やる気がないのか。

 ここまで書いておいたら、谷垣は11月15日東京都昭島市で自転車に乗っている時転倒し、数針縫うケガをした。16日は山形県で党員集会などに参加する予定だったが、キャンセルした。偉い人は自動車も運転しない方がいい。

 15日は、野党に転落してから初の結党記念日だというから、自民党は運が悪い。

 谷垣は身長176センチで、体重は80キロだから大柄なのだが、「テレビでは小柄に見える」と宮根と話していた。普段の報道は政治家の趣味などは取り上げないので、スポーツマンだとは分からない。データはウィキペディアの「谷垣禎一」の項目からも補った。(敬称略)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%9E%A3%E7%A6%8E%E4%B8%80#.E7.95.A5.E6.AD.B4

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みんなで立派な政治家を育てよう [政治家]

【2009年10月24日】-前回のエントリーでは、首相を育てる必要性を説いた。今回は政治家の育成についてもう少し考えてみたい。

 民主党の小沢幹事長は、新人議員を集めて研修に当たっている。自民党では派閥が新人の教育をすると聞いていたが、その様子を見るのは初めてなので、ちょっと驚いた。議員が研修を受けることを意外に思った人が多かったのではないか。

 メディアや一般の国民に、議員を養成するという発想はない。だから議員や大臣が失態を犯した時、メディアも「辞任しろ。辞めろ。」と責めるが、「考え直してから出直せ」とは言わない。直し様がないほど駄目な議員は辞めるべきだが、若い議員が口を滑らしたくらいなら大目に見るべきだと思う。

・独りよがりな支持者が政治家を駄目にする
 国民やメディアに議員を育てるという気持ちがないと、立派な議員や大臣は増えないと思う。

 特に支持者の態度が重要だ。支持者が自分のことだけ考えて議員に頼み事をしていれば、議員は支持者の希望を叶えることばかりに気が向いて、日本全体のことは考えなくなる。考える余裕がなくなる。

 就職口の世話くらいなら大した問題ではないが、特定の業界の保護ばかり頼まれていると業界の手先のようになってしまい、議員は視野が狭くなってしまうと思う。

 国会議員はどうしても落選したくないから、自分が駄目になっていくのを自覚しながらも、支持者の依頼をなるべく叶えようとするだろう。自民党が駄目になってしまったのは、医師会や建設業界など支持母体が自らの利益を追求しすぎたことが一因ではないか。

 10年くらい前、米を輸入するよう外国に求められていた時、農協の幹部が集会で強硬に反対している様子を見て、驚いた。日本全体のことは眼中になくて、「自分たちさえよければいい」という姿勢が余りにもはっきり出ていた。大人があんなに独りよがりでは、日本全体が衰退しても仕方がない。

・政治家は出世しても初志を忘れるな
 世襲議員は仕方なく出馬する場合もあるが、他の候補者は大抵「日本をこうしたい」「この問題をこう解決したい」という意欲があって政治家を目指すはずだ。テレビで見た候補者は皆、「国家改造が出馬の理由だ」と語っていた。利権が目的で出馬する候補者は殆どいないだろう。

 私が自民党の議員を大雑把に観察したところでは、初めて入閣する頃まではその気持ちが持続しているが、政界で地位が安定して入閣が当たり前になると、出世や保身の方が大事になるようだ。

 それは仕方がない面もあるが、政策は段々どうでもよくなって、「次はどんな大臣になれるか。総理になれるか。」とばかり考えるのは困ったことだ。

 この前自民党の総裁になった谷垣氏も9年前、金融再生委員会委員長になった時には、「金融をどう立て直すか」という気持ちが強かったのに、今では政策には関心がなくなって、出世と保身ばかり考えているように見える。

 一般の有権者にも責任があるが、政治家に直接働きかける人たちは特に自分たちの損得だけで行動せずに、日本全体のことや政治家の将来も考えてもらいたい。

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前原国交省は首相を目指しているのか [政治家]

【2009年10月22日】-前原誠司・国交大臣が活躍している。9月中旬に就任してから、八ッ場ダムや成田空港の問題で奔走してきた。

  沖縄北方担当大臣としては10月4日沖縄に赴き、17日には北方領土を視察した。昨日21日の午前中は、エレベーター事故で亡くなった高校生の両親と面会した。

  ダム工事の中止は民主党の公約にあった。成田と羽田の役割見直しは就任する前から考えていたようだ。だか北方領土やエレベーターはどちらでもないだろう。なぜこんなに動き回るのか。

  首相を目指しているからではないのか。「自分には物を見る目があって、行動力がある」と国民にアピールしているのではないだろうか。4年前の9月17日民主党の代表になったが、翌年の4月7日いわゆる永田メール事件で辞任した。野心はあるのだ。

  日本をよくするために首相になりたいのなら応援するが、私利私欲のために首相を目指すのなら支援しない。前者であることを望む。まだ47歳だから、時間は充分にある。

 必要な批判は加えなければならないが、メディアも国民も些末なことで揚げ足を取らず、我が国を代表する首相を育てるという大きな気構えも大事だと思う。

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中川昭一は酒と女に負けたのか [政治家]

【2009年10月06日】-中川さんが亡くなったのは、私の推測だが飲酒の後に睡眠薬を飲んだからではないか。睡眠薬が多すぎたのかも知れない。自殺にも使えるのだから、多すぎたら死ぬ。朦朧会見の原因は風邪薬を飲んだ後にワインを飲んだことだが、それを反省しなかったとも考えられる。まだ健康管理ができなかったという訳だ。

 昨日のエントリーを書きながらインターネットを見ていたら、2月の朦朧会見の前、一緒に食事をした読売新聞の記者は越前屋知子と言い、食事の後ロイターの記者に「面白い会見になるわよ」と話していたことが分かった。

 だから「読売の記者が酒を飲ませて、会見できなくなるように罠にはめたのだろう」と勘ぐる人もいるが、そこまではしないだろう。有力政治家に嫌われたら、後で大変だ。記者の方は中川さんの酒に付き合わされるのを嫌がっていて、「記者会見で醜態をさらせばいい」と突き放しただけではないか。

 「同じくその場にいた玉木林太郎財務官も、中川さんを陥れたに違いない」と書いている人もいるが、高校の同級生というから余計に陥れるとは考えにくい。そんな憶測を否定する証拠もないが、あまり勘ぐらない方がいいと思う。

 外遊で昼間から酒を飲むのも駄目だが、女性記者を付き合わせるのは公私混同だ。女好きでもいいが、それを仕事に持ち込んではいけない。

 鈴木宗男さん(61歳)は、テレビ・カメラの前で泣いていた。父中川一郎氏の秘書をしていて、「昭一さんとは長い付き合いだ」と話していた。秘書を辞めた後同じ選挙区から出馬したので、因縁の対決になってしまい、昭一さんに特別な感情を抱いていたのだろう。鈴木さんは冤罪で逮捕もされたし、波瀾万丈の人生だ。

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中川昭一さんの死を悼む [政治家]

【2009年10月05日に掲載、06日に訂正】-財務大臣だった中川昭一さんが亡くなった。びっくりした。

 中川さんは、保守主義を理解している数少ない政治家だった。歴史教科書の左翼偏向(唯物史観)を追及し、拉致問題の解決も訴えていた。非核三原則の見直しを提唱して、議論を巻き起こしたこともあった。

 農水大臣の時、記者会見場に日の丸を持って来たら、記者が抵抗したことがあった。これを聞いた時、「骨のある政治家がいる」と一目置いた。惜しい人をなくした。

 人は皆死ぬ運命だが、56歳は早すぎる。父の中川一郎氏は57歳で自殺したから、不思議だ。

 テレビは2月朦朧(もうろう)会見で散々叩いたのに、急死したので悼んでいる。亡くなると突然「将来ある大物議員だった。残念だ。」と言うのは無責任だ。テレビが同じ映像を何度も流して、中川さんの将来を駄目にしたのだ。

 メディアが朦朧会見で攻撃したのは、保守派の大物議員だからだろう。この人が活躍し続けると赤化運動がしにくいから、「潰してやろう」と思ったはずだ。

 国旗を否定するのは、多分世界で日本の左翼だけだ。核兵器について議論もしないから、北朝鮮になめられる。保守派の政治家が当たり前のことをすると、左翼マスコミは「タカ派」と言って攻撃する。

 ただ6年くらい前、年金未納が世を賑わしていた時、中川さんも国民年金の保険料を払っていないことが分かった。愛国心を説くのなら、義務は果たさなくてはならない。

・酒と薬が原因か
 中川さんは元々体が弱かったのではないか。何年も前から、顔に力が入っていなかった。仲のいい議員は今日テレビで「腰痛の薬をたくさん飲んでいた。幻覚症状が出たこともあった。」と話していた。幻覚が出るほど飲んでいたのなら、体調を崩してしまう。

 最近は眠れないことが多く、土曜の夜は睡眠薬を飲んでから床に就いたようだ。解剖したらアルコール成分を検出し、心臓につながる冠状動脈が細いことなど循環器系にも異状が見つかったという。

 酒飲みであることは皆知っている。朝から酒の臭いを漂わせることもあった。監察医の上野正彦氏はテレビで「若い頃から酒をたくさん飲む人は心臓が弱くなり、50代で亡くなることがある」などと話していた。きっと根本的は理由は酒で、副次的な原因は朦朧会見の前にように薬を飲んだことだろう。

 8月30日の選挙で落選したためか、9月8日の会合ではげっそりしていた。テレビのワイド・ショーが何度も朦朧会見の様子を流して評判を落としたから、心労が重なって死期を早めたのではないか。体が弱っていたのなら、叩かれなくても亡くなるのは時間の問題だったかも知れない。

・娘が後継者か
 中川さんを失った損失は大きい。だが朦朧会見で信頼を失ったから首相にはなれなかったろうし、体調が余りに悪くては閣僚も務められない。それでも一議員として活動して欲しかった。 

 後継者は25歳の娘さんだろう。フジテレビの報道局に勤めているそうだ。

 麻生前首相や安倍元首相は「中川さんは保守再生のために頑張ってくれると思っていた」などと話していたが、「保守主義の再生」か「保守主義によって日本を再生させる」という意味だと思う。

 言葉遣いが曖昧なくらいだから、両人とも頼りない。麻生さんは保守主義をどれくらい理解しているか疑問だし、安倍さんは保守主義だけで経済が分かっていない。日本の保守主義はまだ反共が中心で、底が浅い。


鈴木宗男や田中真紀子を衆院委員長にして大丈夫か [政治家]

【2009年09月24日】-もう1週間近く経つが、9月18日衆議院の委員長が決まった。委員長は委員会で司会をする。テレビには、高い壇に座っているところがよく映る。

 衆院選の前、委員長は自公両党の議員が多かったが、民主党が過半数を取ったので、大半の委員長が与党の議員に代わった。与党とは民主党と新党大地のことだ。両党は統一会派を組んでいる。違う政党だが、国会内では同じ団体として活動するのを統一会派という。

 衆議院には今、常任委員会と特別委員会が併せて25あり、今回そのうち21の委員会で与党の議員が委員長になった。自公は4つだけだ。落ちぶれた。委員長の意向が審議の行方を左右するから、民主党の政策が通りやすくなる。

・鈴木宗男
 外務委員長に就任したのは鈴木宗男だ。7年前に収賄容疑で逮捕され、1審と2審で有罪判決を受けたが、現在最高裁に上告している。このことを捉えて自民党は「刑事被告人が委員長になったことはない」と反対した。与党に揺さぶりをかけたのだ。

 最高裁でも有罪になったら、刑務所に収監されることになるだろう。その時は委員長を選び直さなくてはならない。よくない。

 また7年前、鈴木が追及されていた頃、外務省は鈴木を陥れる情報を流したようなので、外務省に復讐するのではないか。鈴木は4年前議員に返り咲いてから、国会の内外で外務省の不正を暴いてきた。そんな人間が委員長になったら、審議は偏るだろう。

・田中真紀子
 田中真紀子が文部科学委員長になったのにも、驚いた。外務大臣の時失態を繰り返したし、失言も多いから、もう要職に就けてはいけないと思ってきた。

 12年くらい前には、小中学校の教員免許状を取る者は学校で教育実習をした上に、福祉施設や特殊教育学校でも7日間実習をするよう、文部省に法律を変えさせた。

 教員志望者が聾学校などで実習をするのはいいが、老人ホームに行くのはおかしい。医学や介護を勉強していないから、老人の世話などはできないはずだ。全くどうかしている制度だ。

 文部省もメディアも無責任なので、田中の暴挙にさしたる反対はしなかった。話しは痛快で面白いが、考えていることはとんでもない女だ。

 鈴木や田中まで委員長に任命したのは、民主党には当選4回以上の議員が少ないからという。前回は議席を減らしたが、今回は大幅に増えたから、歪んだことになった。小選挙区はやはりよくない。二人が波乱を起こさないか心配だ。(敬称略)

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国会で「座れ」「帰れ」と暴言を吐いた千葉景子に入閣する資格なし [政治家]

【2009年09月17日に掲載、2010年07月12 日改訂】-鳩山内閣は9月16日発足して、昨日のうちに大臣は決まった。今日になってからは、衆議院の委員長が決まった。

 メディアは鳩山政権に対しておおむね好意的だ。自民党が嫌いだし、民主党に左翼政策を実行してほしいからだろう。

 岡田外務大臣については以前書いたから、今日は千葉景子法務大臣を取り上げる。メディアは「死刑執行に慎重だ」と述べたことは報じたが、大事なことは言っていないようだ。

 千葉女史は元々弁護士で、旧社会党では副書記長をしていたそうだ。自分のウェブ・サイトでは、社会党にいたことを隠している。

 明らかに左翼だ。慰安婦補償法案に賛成し、国旗国歌法に反対した。去年の2月には、北朝鮮との国交樹立を目指す「朝鮮半島問題研究会」という議員連盟に参加した。国交樹立を優先させる議員は、拉致された人達を取り戻す気がないはずだ。

 また同じく去年の12月5日、参議院の法務委員会で国籍法の改正案を審議していた時、自民党の丸山和也議員に向かって「座れ」「もう帰れ」と命令した。理事会で決まったことなのに質問しようとした丸山議員にも問題があるが、国会でこんなことを言うとはどういう性格なのか。その時の映像と音声は以下のリンクのどれでも見られる。

http://blog.goo.ne.jp/yoshikazu53toyoshima/e/825cb419b226e5ca765bcf66cfa687ca
http://www.youtube.com/watch?v=vUDGd2bkTls
http://www.youtube.com/watch?v=Bmj49mrqEV8&NR=1

・指揮権発動
 千葉は昨日「指揮権発動は制度として認められている」などと言った。発動する気なのだ。その気がないなら、「発動しない」と言うものだ。

 最悪の場合、小沢の秘書に対する起訴を取り下げさせるはずだ。鳩山の故人献金疑惑に関する捜査を妨害するかも知れない。そこまでしなくても、自民党の二階に対する捜査を再開させるだろう。

 以上のことは主に、グーグルで検索して分かった。悪い議員として名を見たことがあるので検索したら、1行目に「他のキーワード」として「千葉景子 売国奴」「千葉景子 座れ」などと出た。千葉の暴言はインターネットでは有名なのだ。

 千葉は、人権擁護法案や外国人参政権法案を成立させようとするだろう。これは強敵だ。昨日からテレビにはニコニコして映っているが、表面に惑わされてはいけない。

・保守派の新聞はしっかりせよ
 千葉の暴言などは、産経や世界日報など右派の新聞でさえ取り上げていないようだ。

 産経の社説は、鳩山政権に関して対米関係を心配した。外交は次の政権で修正できるが、悪法が成立してしまうと廃止するのは大変だ。内政の方が重要だ。保守派もどこか視点がずれている。

 保守派は民主党全体の政策を心配してきたが、誰が大臣になるかによって政策は大きく変わる。私はこの点に2週間くらい前に気がついた。

 ちなみに千葉は、前の法相の森英介と学芸大附属高校で同級生だったそうだ。不思議なものだ。(敬称略)

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村山談話を肯定する岡田克也を外務大臣にするな [政治家]

【2009年09月06日】-マスコミは3日頃から鳩山政権の人事で大騒ぎだ。誰か何になるかということばかりで、その政治家がどんな人物なのかは殆ど言わない。また騒ぐが、伝えない報道もどきだ。

 民主党幹事長には小沢一郎がなることに、メディアは「権力の二重構造にならないか」と批判している。あまりそう思わない。小沢は元々政策にはあまり関心がないようだから、法案などには口出ししないだろう。

 きっと小沢はまた選挙担当なのだ。地方を回って今回の衆院選では新人を多数当選させた。来年7月の参院選でも小沢が中心になって、選挙運動をするつもりに違いない。

 だが来年7月まで民主党に対する期待が続くとは思わないから、議席を増やすのは難しいだろう。

・内閣人事
 官房長官には平野博文を充てるようだ。民主党が記者会見を開く時に司会をしてきたので、マスコミを相手にするのには慣れている。適任のように思う。

 国家戦略局担当大臣は菅直人で、副総理と党政調会長を兼任するようだ。菅は強大な力を持つことになる。国家戦略局では予算を編成するので、官僚と戦うことになり重責だ。役人の抵抗を排して無駄遣いを減らせれば民主政権は続くだろうが、失敗したら短命で終わり、また自民党が政権に就くのだろう。

 外務大臣には岡田克也を充てるようだ。反対だ。9月5日共同通信が配信した記事によると、中国も韓国も岡田外相を歓迎した。靖国神社参拝に反対し、外国人参政権に賛成しているからだという。岡田は「村山談話を受け継ぐ」という趣旨の発言をしたこともある。

 共産革命は志向していないはずだが、マスコミに洗脳されたようで、左翼がかったことを言う。いわゆる土下座外交をしそうだから、岡田を外相にすることには反対だ。

 財務大臣には藤井裕久を起用する。旧大蔵省の役人だったし、大蔵大臣をしたこともあるから、政策には詳しいが、思考法が役人的でないか心配だ。年齢が高いから、その点も不安だ。

 年金問題に詳しい長妻昭は、年金担当大臣になりそうだ。厚労省や社会保険庁の役人とやり合うだろうが、年金問題はかなり解決するだろう。

 参院議員会長の輿石東は留任で、入閣しない。よかった。元々小学校の先生で山梨県教組のボスだから、文部科学大臣にでもなったら日教組がしたい放題にして、大変なことになった。それを心配していた。日教組のことで自民党に追及されそうだから、輿石は入閣させなかったそうだ。

 岡田だけでなく、鳩山由紀夫も「歴史問題をしっかり見つめる政権を作りたい」と言った。鳩山も岡田も真性の左翼ではないが、リベラルなので、謝ればいいと思っているようだ。中国や韓国に頭を下げて見下され、譲歩をさせられるだろう。

 来日している李登輝はそんなことを踏まえて、「中国と節度ある交流をしてほしい」と述べたはずが、単細胞のリベラルには通じないと思う。

 鳩山や岡田が軽はずみなことをして日本の対外関係を更に歪めることのないよう、しっかり見張っていく必要がある。(敬称略)

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麻生首相はまた漢字を読み間違えた [政治家]

【2009年08月10日に掲載、11日に訂正】-麻生太郎首相がまた漢字を読み間違えた。昨日9日、「傷跡」を「きずあと」でなく「しょうせき」と読んだ。メディアは特に取り上げなかったが、7月21日の両院議員懇談会では「(自民党はずっと)一致結束して戦ってきた」などと言った。「一致団結」が普通だから、間違えたのだろう。翌22日には「一致団結」と言った。誰かが教えたのだと思う。

 誰でも漢字の読み方を間違えて覚えてしまうことはあるが、この人の場合は余りに多い。難しい漢語の読み方に関してはずっといい加減できたのだろう。会社に入ってからは社長の倅だから特別扱いされて言い間違えても誰も直さず、社長になったらもっと注意してもらえなくなったのはないか。それでも政界に入った時は新人だから、先輩が注意することもあったろうに、反省しなかったのだろうか。

誤読は大雑把な性格の表れか
 麻生首相は大雑把な性格に違いない。それでは緻密な思考を積み重ねて、役人と渡り合ったり、野党議員を説得することはできない。基礎学力がないだけでも失格だが、大雑把な性格で首相を務めるのは無理だ。

 麻生首相の漢字力にも呆れたが、こんな者を首相に選んだ自民党にも驚いた。人気があれば、学力が低くても首相にするのか。

 漢字の読み間違いで批判されたのは、メディアを怒らせたからではないかと思う。「詳細」を「ようさい」と読んだのは9月30日の記者会見だが、それを報じたのは11月上旬のようだ。首相はマスコミが嫌いだからか、記者の質問に答える時愛想が悪い。初めは記者も我慢していたが、段々耐えられなくなって、細かいことで叩くようになったのではないかと思う。

 メディアが首相の読み間違いを何度も取り上げたので、漢字に興味の出た人が増えたようで、難読漢字の読み方を説明する本が売れたそうだ。意外なところで、出版界に貢献した。

 最近は演説原稿に振り仮名を振っているそうだが、それでも間違えてしまうのだから、困ったものだ。日本人の心には、漫画が好きで漢字の読めない首相として残りそうだ。歴代の首相とは根本的に違うことがあるはずだが、メディアは取り上げないので、分からない。

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東京地検特捜部はなぜ二階経産相側を検挙しないのか [政治家]

【2009年07月31日】-小沢一郎氏の秘書は政治資金規正法違反の容疑で逮捕されたが、同じように西松建設から資金を受け取っていた二階経産相に対して東京地検特捜部は何もしていない。

 検察審査会は不起訴不当の議決を2度も出したが、起訴しないのは不自然だ。与党だから、特別扱いをしているのかも知れない。そうなら国策捜査ではなく、「国策不捜査」だ。

 もし首相官邸の指示で二階側を逮捕しないのなら、民主党が政権を取ったら、二階検挙に動くだろう。

 民主党は小沢の秘書はどうするのだろうか。国策捜査と非難しているのだから、起訴を取り下げさせるのか。そうしたら、重大な司法介入だ。民主党は信用を失って、支持率は落ちるだろう。

 政治は司法に介入せず、司法は政治に屈せず、公正にやってもらいたい。


麻生はまた失言、メディアはまた攻撃 [政治家]

【2009年07月25日】-我が国の総理大臣である麻生太郎首相が、また不適切なことを言った。25日午前、日本青年会議所の会合で「高齢者は働くことしか才能がない」などと語った。左翼メディアは早速記事にして、また麻生を叩いた。麻生は中々進歩しないが、マスコミも中々よくならない。

 時事通信が前後の発言を詳しく載せたので、転載する。これでも要旨らしい。

 「どう考えても日本は高齢者、いわゆる65歳以上の人たちが元気だ。全人口の約20%が65歳以上、その65歳以上の人たちは元気に働ける。いわゆる介護を必要としない人たちは実に8割を超えている。8割は元気なんだ。

 その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください。働くということに絶対の能力はある。80(歳)過ぎて遊びを覚えても遅い。遊びを覚えるなら、青年会議所の間くらいだ。そのころから訓練しておかないと、60過ぎて80過ぎて手習いなんて遅い。

 だから、働ける才能をもっと使って、その人たちが働けるようになれば納税者になる。税金を受け取る方ではない、納税者になる。日本の社会保障はまったく変わったものになる。どうしてそういう発想にならないのか。暗く貧しい高齢化社会は違う。明るい高齢化社会、活力ある高齢化社会、これが日本の目指す方向だ。もし、高齢化社会の創造に日本が成功したら、世界中、日本を見習う。」

・内容こそ問題
 麻生の言いたいことは「高齢者に働いてもらって、日本を活力のある社会にしよう」ということだろう。それは一応まともだが、「働くことしか才能がない」という表現は確かに無礼だ。

 「才能」の使い方も間違っている。「才能」は「生まれつきの優れた能力」といった意味だ。「高齢者は働くことしかできない」「働くしか能がない」と言いたかったのだろう。「高齢者をいかに使うか」も失礼な言い方だ。

 無礼な上に、内容が間違っている。80歳のお年寄りでも遊びをしたり、趣味に没頭したりしている。「介護が必要のない高齢者が8割いて、働ける」とも言ったが、それくらい元気でも働けるとは限らない。失業率が高まっていて、中年でも職探しに苦労する。高齢者が仕事を見つけるのは大変だ。「高齢者にも頑張って欲しい」という考えはいいが、現実を踏まえるべきだ。

 表現が無礼なことより、内容が間違っていることの方が重大だ。だが、左翼メディアは言葉尻を捉えることが多い。読売、毎日、日経、共同もこの件を記事にしたが、内容は批判していない。報道というより、揚げ足取りだ。

 自民党が嫌いだから、表現が不適切だと攻撃する。内容について政治家に誤解を解かせる方が大事なのに、言葉遣いを槍玉に挙げる。日本を悪くしたいからだろう。こんな報道は前より減ったが、まだする。いつまで続けるのか。

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辞める政治家と盗む秘書 [政治家]

【2009年07月21日】-おととい自民党の津島雄二代議士が、引退を表明した。派閥の会長だから、度々テレビにも映った。

 病院の待合室でたまたまスポーツ新聞を手に取ったら、「津島氏は太宰治の娘婿」と書いてあったので、驚いた。どうして日刊紙やテレビはこういうことを言わないのか。家系のことをあまりあげつらっても行けないが、そんな人ならそう知っておきたかった。

 一方、福岡県では山本幸三代議士の秘書を勤めていた男が、強盗を働いて捕まった。去年の12月に雇ったが、無断欠勤が多いので今月11日に解雇したという。勤めている時から不良だった訳だ。


小池百合子さんがエジプトに留学した理由 [政治家]

【2009年07月20日】-昨日のエントリーで小池百合子さんに触れたので、今日も小池さんのことを書く。

 小池さんの略歴を見ると、「昭和46年9月、関西学院大学 社会学部中退、昭和51年10月、カイロ大学 文学部社会学科卒業」などと書いてあって、ずっと不思議に思っていた。なぜ日本の大学を中退して、エジプトに留学したのか分からないからだ。

 たまたま女史のウェブ・サイトを見たら、その理由が書いてあった。『日経ウーマン』に執筆したものを転載して、「高校の時は英語が得意で将来生かしたいと思っていたが、アポロ中継の同時通訳を見て自信を失った。英語を極めるか、他の外国語をやるか考えた。フランス語やドイツ語は勉強する人が多いから、全く別の言語を探した。自宅にあった『中東・北アフリカ年鑑』にアラビア語のことが載っていたので、アラビア語にした。」などと書いてあった。

 お母さんは留学に反対するどころか「卒業するまで帰ってくるな」と応援したそうだから、びっくりだ。アメリカやフランスに留学するのならまだしも、40年近く前エジプトに留学するのは大胆だ。関西学院に入る前からアラビア語を勉強するつもりだったから、1年の途中で退学した訳だ。

 だが日本でもアラビア語は勉強できる。その頃はまだ大阪外語大にアラビア語学科はなかったのだろうか。学科はなくても、選択科目としては勉強できたと思う。

 お父さんは子供に国際情勢をよく話していたという。ご両親の育て方が大胆だから、小池さんも豪胆な人柄になったのだろう。

 他の点でもおもしろ文章なので、興味のある方は次のリンクでその文章をご覧になるといい。

http://www.yuriko.or.jp/column/column2008/col08nikkeiwoman1.shtml

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東国原の自信過剰と橋下の空回り [政治家]

【2009年07月12日】-最近、知事や市長がメディアに出ることが増えている。石原慎太郎氏も都知事になってから注目を集めたが、東国原と橋下の両知事はまた違う役割を果たしている。

 東国原知事は宮崎の特産物を宣伝したので、売り上げを伸ばした。一方、橋下知事は直轄事業負担金の是正など政府に要望することが多い。前者は芸人だったから宣伝が上手いのも頷けるし、後者は弁護士とテレビ・コメンテーターをしていたので、政策に一家言あって当然だ。前歴が、知事になってからの活躍ぶりをある程度物語っている。

 最近、両知事は国政を巡って動き回っているが、脱線気味だと思う。

・自信過剰の東国原
 東国原知事はどうしたのだろう。自民党に対して、「全国知事会の地方分権政策を衆院選のマニフェストに入れてほしい」「自分を総裁候補にしてほしい」と求めている。前者はいいが、後者はうぬぼれだ。

 戦後、国会議員でない者が党首になったことはないだろうから、難しい。自民党の総裁選挙に出るには推薦人を20名集める必要があるから、「幹部に候補にしてくれ」と言っただけでは不充分だ。

 東国原知事は、自民党の総裁になることが目的ではなく、総理大臣になりたいはずだが、次の衆院選では民主党が勝つ情勢だ。自民党の総裁になっても総理になれない。だが同知事は7月1日の講演で「自分が自民党から出馬すると、自民党は負けない」と述べた。ここまで過信していると、病的だ。

 自民党は総裁が駄目だから、支持率を落としている訳ではない。党全体が信用をなくしている。それを自分の人気だけで跳ね返せると思うのは、信じられないうぬぼれだ。

 前からお調子者だと思っていたが、ここまで調子に乗るとは予想もできなかった。この人が知事になった時、妙に謙虚で頑張るから「いつまで続くか。いつまで県民が支持するか。」と思っていたが、たった2年半で馬脚をあらわしてしまった。残念ながら、芸人の域を出られなかったのだ。

 「総裁候補にしてくれ」などと言わなければ、宮崎県知事を2期くらい務めてから、国政に転じ、大臣を経て、首相になれたかも知れないのに、事を急いだために信用を失ってしまった。

・知事会が支持政党を決めるのも無理
 橋下知事の方は、全国知事会が各政党のマニフェストに点数を付け、支持政党を明らかにするよう求めているが、いいとは思わない。府県によって事情が異なるはずだから、簡単には決められない。また、支持する政党を決めてしまうと、政策ごとに是々非々で対応することが難しくなる。

 それに、支持しなかった政党とは、しこりが残る。橋下知事は7月8日、民主党や公明党の幹部と会談したが、どの党も支持してもらおうと、おべっかを使っていた。

 東京の石原知事、三重の野呂知事、福岡の麻生知事(知事会会長)も、政党支持には反対している。橋下知事は「地方分権を進めるには、支持政党を決める必要がある」と言うが、そうだろうか。民主党は地方分権を進める考えだから、政権を取ったら地方分権だけは進むはずだ。

 この他、横浜の中田市長も様々な会合に出席しているが、週刊現代が女性スキャンダルを暴いたためか、元気がない。雑誌は国全体のことも考えるべきだ。

 このエントリーを書きながらインターネットで東国原知事のことを調べていたら、以下のサイトを見つけた。宮崎県の中学教師が授業で、知事について話した時の記録だ。面白いので、興味のある方はどうぞ。

https://www.manabinoba.com/index.cfm/4,8945,261,html?CalendarDate=2008/06/01

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古賀誠は元々東国原に自分の応援を頼みたかった? [政治家]

【2009年06月26日】-さっき日刊ゲンダイを読んだら、古賀誠が東国原知事を訪ねた本来の目的は、自分の選挙の応援を頼むためだったと書いてあった。

 福岡7区では民主党の候補に勢いがあるので、応援演説をしてほしかったが、話があらぬ方向に行ってしまったそうだ。

 本当だろうか。


静岡知事選に出る川勝平太氏は保守派 [政治家]

【2009年06月19日に掲載、20日に改訂】-民主党の推薦を受けて静岡知事選挙に立候補した川勝平太氏は、保守派の歴史学者です。

 学校で日の丸を掲揚し、君が代を斉唱するよう指導すると思います。

 前から道州制を提唱しているので、地方分権を求めるでしょう。京都生まれ早大出身ですが、静岡文化芸術大学学長をしていました。

 でも保守派だから、ちゃんとやるとは限りません。五輪誘致にうつつを抜かす石原さんのように、余計なこともするかも知れません。


女遊びがまたバレて、鴻池副長官はとうとう辞任 [政治家]

【2009年05月13日】-鴻池祥肇がやっと辞任した。愛人を議員宿舎に連れ込み、放言も繰り返したとんでもない政治家が、やっと官房副長官を辞めた。

 きっかけはまた週刊新潮の記事で、また愛人のことだ。連休の間、愛人と静岡県のホテルに泊まり、ゴルフをしたそうだ。去年宿舎に連れ込んだのと同じ愛人のようだ。1度表沙汰になったのに、別れていなかったのか。JR の無料パスは公務にだけ使えるのに、私用で使ったので、その点もいけない。

 鴻池氏は今までに何度も問題を起こしたのだから、麻生首相が早めに辞めさせておくべきだった。その愛人とまだ付き合っているのなら、それだけで解任しておくべきだった。不祥事が発覚した直後に辞めさせると、その責任を取ったことになるなら、ほとぼりが冷めてから辞任させると、世間体はいい。

 鴻池氏は辞表を秘書官に提出させ、自分は入院してしまった。不祥事を起こしたから体調が悪くなっても仕方がないが、逃げたのだろう。ずるい。この男は何を考えているのか。

 鴻池は早稲田大学の教育学部を卒業した。麻生総理と同じように、日本青年会議所の出身だ。保守派は女好きが多いから、ちょっと困る。

 選挙区は神戸らしいので、神戸の人は次の参議院選挙で落選させてほしい。

 この件に関して、朝日、毎日、産経の記事を読み比べた。朝日の記事が一番詳しいが、「衆議院選に悪い影響がある」と何度もしつこく書いた。自民党が嫌いだから、少しでも悪い影響を与えようとしたのだろう。こっちもずるい。

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タグ:鴻池 神戸

小沢は2ヶ月前から辞任するつもりだった。皮相報道に呆れる。 [政治家]

【2009年05月11日】-民主党の小沢一郎代表は5月11日、代表(党首)を辞任すると表明した。3月3日に秘書が逮捕されてから、「どうして辞めないのか」「いつ辞めるのか」と散々言われてきたが、やっと辞任する訳だ。これで政治状況が一歩進むことになる。

 だがこれの報道には呆れた。テレビは11日の午後3時過ぎ、小沢が民主党の幹部数人に辞意を伝え、午後5時から記者会見に応じると速報した。「小沢は続投を表明していたが、最近辞任を求める声が強くなってきたので、辞めることにした」などと言った。NHK ではわざわざ記者がスタジオに来たが、同じようなことしか言わなかった。

 小沢は秘書が起訴されてから、「選挙の直前に辞めると、民主党の人気を一番高められ、勝利につながるだろう」と辞任の時機を見計らってきたそうだ。日刊ゲンダイなどはそう書いていた。NHK の記者も知っているはずだ。だが表面的なことしか言わない。テレビ局は日本人にわざと真相を知らせないように企んでいるはずだ。

・新聞も駄目
 午後5時過ぎインターネットで新聞を見たら、新聞記事も皮相なので驚いた。産経や毎日は「次期衆院選を控え、代表にとどまれば、選挙戦に悪影響を与えると判断したものとみられる。」と書いただけで、選挙の直前を狙った策略には触れなかった。

 朝日は「小沢は幹部に電話して、『政権交代できる体制を作る必要がある。これは投げ出すのではなく戦うための選択だ』と辞意を伝えた。」と書いて、詳しいが不充分だ。

 読売や東京は「選挙の顔であった同氏の辞任は民主党にとって大きな打撃になる」などと書いた。反対だ。小沢が辞めたら、新しい代表を選んで支持率を上げられるのだ。不勉強で無責任だから、全く正反対のことを書いた。

・解散総選挙が近いか
 毎日新聞の11日付の記事によると、菅直人は10日テレビ番組で、「代表は選挙の1ヶ月半前までには、進退を決める必要がある」と述べたが、菅や小沢は「2ヶ月以内に衆院解散がある」と読んでいるのではないか。

 7月の都議会選挙の前後に衆院選を行うと、創価学会が対応できないので公明党は反対しているが、麻生首相は最近、「7月に解散するかも知れない」などと語ったので、民主党の幹部は7月の解散を見込んでいるのだろう。

 上に引用したニュースからは、党の内外で批判が高まってきたから小沢は辞任するとしか理解できない。最近、小沢の進退に関する報道は特になかったから、こんな報道に接すると狐につままれたような気持ちになる。

 本当のことを隠しているから、やもやした感情が残る。マスコミは日本人に本当のことを知らせずに馬鹿を増やそうとしているし、ストレスも与えて暴動を起こさせたいのだろう。

 深夜のテレビや明日の新聞では、深いことが出るかも知れないので、次回はそれを論評したい。

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鴻池は「テポドンが見えたら面白い」とまた放言 [政治家]

【2009年03月31日】-前回のエントリーで鴻池・官房副長官が問題発言をしたことを取り上げたが、鴻池はまた北朝鮮のミサイルについて勝手なことを言ったようだ。

 朝日新聞によると同副長官は3月30日、「(ミサイルが飛ぶのは)高すぎてそもそも見えないから、国民からすると何が起きているか分からない。見えたら面白いけどな。(ミサイルをゴルフボールに例えて)そっち行ったら『ファー』(コースからそれて飛んでいくボールに注意するように呼びかける掛け声)っていう感じだ」とも述べた。

 ミサイルやブースターが日本の住宅地に落ちたら、甚大な被害が出るはずだから、政府高官はこんなおちゃらけたことを言っても考えても行けない。この男は1週間前にも問題発言をしたが、反省していないようだ。

 前回の「迎撃は無理だ」という発言は、政府高官が言ったから立場上問題になったが、迎撃の可否を論じること自体は悪くない。だが今回は「見えたら面白い」などと言って、不謹慎だ。身の危険を感じている秋田県や岩手県の人が聞いたら、怒るだろう。鴻池は解任すべきだ。

 例によって、大手のテレビや新聞は鴻池の名を伏せたが、「23日に問題発言をした政府高官」などと書いて、同一人物だと分かるようにはした。オフレコという約束を守る必要もあるが、知っていることははっきり書いてほしいものだ。(敬称略)

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「テポドン迎撃は無理」と言った政府高官は、鴻池官房副長官のようだ [政治家]

【2009年03月26日、31日に改正】-ある政府高官が3月5日、「西松建設がらみの捜査は自民党議員に及ばない」と言って非難を浴びたが、あとでそれは漆間・官房副長官だと分かった。

 23日にも政府高官が、「北朝鮮が打ち上げたミサイルを迎撃するのは無理だ」と述べたので、防衛大臣などは躍起になって否定している。

 24日付の朝日新聞から発言を詳しく引用すると、「鉄砲をバーンと撃った時にこっちからも鉄砲でバーンと撃って(弾と弾が)当たるか。当たらないと思う。口開けて見ているしかない。実験したときは成功したと言うが、それは『はいこれから撃ちますよ。はい、どーん』と撃ったやつだった。いきなりドーンと撃ってきたら、なかなか当たらない」と述べた。

 この政府高官は鴻池・官房副長官のようだ。日刊ゲンダイがそう書いた。大手メディアの記者も知っているが、オフレコだから書けないのだろう。ゲンダイは記者クラブに入っていない(というより入れてもらえない)ので、制約を受けないのだと思う。

 ゲンダイは下品な記事も載せるから、あまり引用したくないが、このように真相を書くので、私は携帯電話で読んでいる。携帯サイトには下品な記事は殆ど出ない。

 また26日の国会では、その鴻池官房副長官が社民党の福島党首に問い詰められて、最後には「ピストルの弾同士が当たるのは、なかなか難しい」と答弁した。

 そのことを毎日新聞は26日付の「鴻池氏:『弾同士当たるの困難』北朝鮮ミサイル迎撃」という記事で、「MDを巡っては政府高官が23日、『鉄砲を撃ってきたのを鉄砲で撃っても当たらない。(ミサイルを)撃ってきたら当たるわけがない』と発言しており、鴻池氏も同様の認識を示した形だ。」と書いた。

 同一人物の発言だから、同じで当たり前だ。これを書いた記者も分かっているのだろうが、知らない振りをしたのだろう。政治もダメで滑稽だが、報道もダメで滑稽だ。こんななのに、大手メディアは「国民の知る権利に応えたい」などと言う。建前で偽善だ。

 ちなみに鴻池氏は1月、愛人を議員宿舎に入れていたことが分かって、辞めさせられそうになった人物だ。官房副長官は3人いるが、そのうち二人がこんな体たらくだ。首相が問題発言を続ける内閣だから、副長官もだらけている。

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