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タレント議員に投票する「国民」ばかりではない [政局]

【2010年05月11日】-民主党や自民党がタレント議員候補を発表しているので、「国民を馬鹿にしている」と怒っている人がいる。産経新聞の阿比留さんもそうだ。

 両党の幹部が「有名人なら投票するだろう」と高をくくっているのは間違いないが、一口に「国民」と言ってしまっていいだろうか。

 タレント候補に投票する人もいるが、投票しない人もいる。怒っている人もいる。日本国民には様々なタイプがある。それを考えないで、「国民」という一言で済ましてしまうと、議論や思考が雑になる。

 駄目な日本人もいるが、しっかり考えている日本人もいる。日本人全体を駄目だと思ってはいけない。

・言葉は正確に
 「若者」も雑に使うことのある言葉だ。ごく一部を取り上げて、「今の若者は~だ」と決めつける人が多い。そうでない若者もいるのに。

 今回はいつもより、タレント候補が多いかも知れない。政治が行き詰まっているからだろう。

 自民党は民主党を批判はできても、対抗軸を示せない。民主党は信用を失ってしまったので、政策で勝負できない。そんな状況なので、有名人を担ぎ出すしか手がないのだろう。

 一口にタレント候補と言っても様々なので、一人一人をしっかりと見たいものだ。

・リンク
 阿比留「軽蔑の対象からバカにされている私たち、という構図」:
 
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1597872/

傾奇者「また無能なタレント議員」:
http://air.ap.teacup.com/hijikata/254.html?guid=on

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自民党は仙谷の脅しにおびえるな [政局]

【2010年04月17日】-国家戦略担当大臣の仙谷由人(せんごく・よしと)が16日夜、「鳩山首相が参院選前に退陣した場合、衆参同日選挙を行うかも知れない」と述べたことには、驚いた。参院選は7月の予定だから、同時に行うことにしたら、前の衆院選から11ヶ月しか経っていないからだ。

 この発言は TBS テレビの番組を収録している時に出たが、仙谷が自ら同日選を言い出した訳ではないそうだ。朝日新聞は「仙谷氏は、出演者が首相が辞任した場合は解散して信を問うべきだと指摘したのに対して『永田町ではダブル説が流れている。おっしゃる通りかもしれない』と同調した。」と書いた。

 また時事通信や読売新聞は、民主党は自民党が衆院選を行わずに首相を交代してきたことを批判してきたので、それを踏まえているのだろうと推測した。

・脅しか
 民主党が衆議院を解散して、同日選に持ち込むことは考えにくい。民主党は今306議席も持っている。支持率は去年の夏より低いのだから、また選挙をしたら、きっと議席を減らす。だから1年足らずで解散するとは思えない。

 自民党が首相を追い詰めているから、仙谷は「退陣させたら衆院を解散するぞ」と脅したのではないか。国民に対しても、「あまり追及しないで欲しい」と言いたかったのではないか。

 だが自民党はそんな脅しに屈することなく、鳩山内閣を追及すべきだ。

 仙谷のことを調べてみた。東大在学中に司法試験に合格した秀才で、同じ弁護士事務所で福島瑞穂の先輩だったという。社会党から衆院選に出馬したから、やはり左翼だろう。だが穏健で良心的な左翼は、偏狭な右翼(保守派)よりマシだ。

 政治家は選挙のことばかり考えず、日本をよくすることを優先課題にして活動して欲しい。(敬称略)

・参考資料
http://www.asahi.com/politics/update/0416/TKY201004160441.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010041600929
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100416-OYT1T01179.htm
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010041700232
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E8%B0%B7%E7%94%B1%E4%BA%BA#.E6.94.BF.E7.95.8C.E5.85.A5.E3.82.8A

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舛添要一が首相になって、日本はよくなるか [政局]

【2010年04月15日】-テレビは昨日あたりから「舛添要一議員が新党を結成しそうだ」などと言い立てている。

 今日の『ミヤネ屋』では、初めの30分くらいを舛添氏の動向に当てた。まだ新党を結成するかも知れないという段階なのに、こんなに長く取り上げるのはやり過ぎだ。無責任だ。人気があるから、番組を盛り上げるのに利用したのだろう。

 世論調査では、同氏を首相にしたいと言う人が1割ほどいるが、どうだろうか。2007年8月末に厚生労働大臣に就任したが、活躍したのは1年半くらいで、その後は勢いは衰えていたと思う。だからこれから総理になっても、最盛期のようには活躍してくれないだろう。

 また元々国際政治学者だから外交はうまくできても、首相として経済や金融の采配はどれくらいできるだろうか。

 舛添氏は女にだらしがない。結婚は3度目だ。愛人は2人もいて、隠し子が3人いるそうだ。首相になったらメディアは追及するだろうし、愛人だった者が名乗り出て大騒ぎになるかも知れない。

 テレビは女性問題には全く触れず、期待を持たせることばかり言う。今のところ褒めて首相にしておいて、なったら追及するつもりだろう。日本人の心はメディアに弄ばれている。

 舛添氏には外務大臣にはなって欲しいが、総理大臣には向かないと思う。

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タグ:舛添要一
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夫婦別姓が実現しないのは国民新党のお蔭だ [政局]

【2010年04月14日】-前回は「新党ができても議員を増やせないと10年くらいで解散してしまう」と書いた。

 では議員の少ない政党は、日本の政治に必要ないのだろうか。そんなことはない。必要だ。最近の例では国民新党が夫婦別姓や外国人参政権の法案に反対したので、まだ成立せずに済んでいる。

 同党が反対していなかったら、両法案は衆院では可決しただろう。参院でも可決して、成立したかも知れない。国民新党の果たした役割は大きい。だが、それをはっきり認識している日本人はあまりいないようだ。

・小政党の価値
 詳しく覚えていないが、1994年に解散した民社党(民主社会党)も、国会で時々悪法の成立などを阻止したと思う。それなのに議員が段々減って、解散してしまった。内部の路線対立も原因だったようだ。

 政治をとやかく言う人は多いか、しっかり観察している人はあまりいないと思う。ちゃんと勉強しないで批判ばかりするのは、一種の甘えだ。国民が主権者なのだから、よく勉強して投票をしないと、政治はよくならない。

 今日になったら、メディアは「舛添要一が新党を結成するかも知れない」と報じ出した。マスコミは新党結成の話が出ると、大袈裟に取り上げるが、政治がよくなるかどうかか肝心だ。

 新党ができても、政治がよくならなければ意味がない。新党が増えなくても、政治がよくなれば今のままでいい。本質は新党が増えるかどうかではなく、政治が問題に取り組んで日本をよくするかどうかだ。

 メディアが騒ぐのは、国民の目を本質からそらしたいからだろう。テレビの喧噪に惑わされることなく、本質を見据えていきたい。

・資料
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100126/elc1001261944001-n1.htm

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新党の運命や如何に [政局]

【2010年04月12日】-新党について3回書いた。最近できた新党は今後、政界で大きな力を発揮するだろうか。

 結論を先に言うと、議員を増やして大政党にならなければ、数年で消えると思う。数十年前からの小政党の動向を振り返ってみると、そう考えざるを得ない。

 河野洋平や西岡武夫は自民党に嫌気が差して、1976年新自由クラブを結成した。左翼だからかマスコミは持てはやし、結党直後の衆院選挙では17人も当選したが、10年後には解散した。所属議員は自民党に戻った。

 1983年にはサラリーマン新党ができた。これも初めは脚光を浴びたが、10年弱で消えた。

・小党がなくなる傾向
 新党ができたばかりの頃、有権者は珍しがって投票するが、数年経つと飽きてしまうようで、議席を減らす。だから新党は長続きしない。

 共産党や社民党など歴史のある小政党も、議席を減らしている。社民党は社会党の後継組織だから、歴史があるとも言える。民社党も一時議員がかなりいたのに、完全になくなってしまった。

 自民党や民主党など大政党に目を向ける人ばかりで、小さくても特色のある小政党を評価する有権者が減っているのだ。みんなの党は支持を集めているが、10年もてばいい方ではないか。

 共産党などが議席を減らすのは嬉しいが、主張のはっきりした小政党がなくなると、国会は大政党同士のやり取りになってしまい、議論の質が下がってしまう。なお、共産党や社民党は国政では衰退しているが、地方議会では議席を増やしているので、警戒が必要だ。

・参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%96%B0%E5%85%9A#.E5.85.9A.E5.8B.A2.E8.A1.B0.E9.80.80

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平沼と与謝野は「日本再生党」と名付けるべきだった [政局]

【2010年04月11日】-平沼や与謝野が創った「たちあがれ日本」は評判が悪い。まず党名が駄目だ。前々回「長い」と書いたが、他にも問題がある。

 まず平仮名で書いたのが駄目だ。インパクトがない。「立ち上がれ」と漢字にすべきだった。

 また座りの悪い政党名だ。「たちあがれ日本」という呼びかける文を党名にしたからだ。「党」の前には漢語の名詞を置くことが多い。自由民主党も公明党もそうだ。

 日本を立て直すことが結党の趣旨なのなら、「日本再生党」「日本再建党」「祖国復興党」などにすればよかった。左翼メディアは「祖国」を「古い言葉」と揶揄するだろうが、いい言葉だと思う。左翼は「愛国心」も嫌いだ。世界連邦を創りたいからだ。

 「たちあがれ日本」は石原慎太郎が発案し、他の人が賛成したらしいが、石原はどういうセンスをしているのか。都政が行き詰まっているから、落ち着いて考えられないのだろう。

・問題表現を広める罪
 また「立ち上げる」という流行り言葉は「立ち上がる」の後半だけで無理やり他動詞にした異常表現だから、変わり者が釣られて言い触らさないか心配していたが、保守派を自認する連中が早速乱用した。

 前も言及した「立ち上がれ!日本」ネットワークは4月10日に配信したメール・マガジンで、同党と関係がないと断ってから、異常動詞を2回も書いた。言葉も大切にしないのに、保守派などと言う。

 「立て上げる」なら成り立つが、前半が自動詞で後半だけ他動詞にした特殊表現は認められない。この表現は「パソコンを起動する」「ウェブ・サイトを作る」「政党を結成する」など様々な意味で使う点でも、駄目だ。

 平沼らは「立ち上がれ!日本」ネットワークを知らなかったのか。不勉強だ。

・都知事の意図
 石原が新党に参加したのは不思議だが、ゲンダイは「都知事を放り出して、自分が参院選に出場するつもりだった」「落選している次男の宏高を同党から参院選に出させたい」などと憶測を幾つか書いた。どれが本当か分からない。

 新党に所属する議員は平沼や与謝野など衆議院議員が主で、今夏の参院選に出場するのは中川義雄だけのようだから、この点も不思議だ。これから候補者を擁立するのだろうか。

 政策に関して言うと、改憲と景気対策はいいが、増税には反対だ。与謝野はまだ経済の状況、庶民の暮らしが分かっていないようだ。ここまでひどいと妄想家と言ってもいい。落選して欲しい。(敬称略)

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山田新党には期待できない [政局]

【2010年04月09日】-また新党ブームが始まったようだ。東京の杉並区長の山田宏や横浜市長だった中田宏が、昨日新党を作ると言い出した。

 ここ数年新しい政党ができなかったが、今年に入ってから新党の結成が続いている。今のところ、みんなの党と併せて三つだ。

 山田や中田は去年の10月「よい国つくろう!日本志民会議」という組織を作っていた。志民は「志のある国民」という意味の造語らしい。同会のサイトなどによると、中心メンバーは他に斎藤弘・前山形県知事、上甲晃、中村時広だ。「ひろし」が4人もいる組織だ。

 上甲晃(じょうこう・あきら)は昭和16年の生まれで、松下政経塾の塾頭を務めていた。今は「志ネットワーク」の責任者だ。

   中村時広は昭和35年の生まれで、衆議院議員と松山市長を務めた人物だ。

・山田宏
 「よい国つくろう!日本志民会議」は、知事や市長など首長だった人達が国政に参加して、日本をよくすることを目的にしている。志は立派で賛同できるが、本当に改革できるだろうか。

 この会の中心は山田宏だ。杉並区の財政を立て直すなど評価すべきこともしたが、問題もある。

 8年くらい前、レジ袋を減らすために歌を作ったが、その歌詞に Keep on my bag と入れた。「マイバッグを持ってきて」のつもりだろうが、そんな意味は表さない。on がなければ「私のバッグを持っていて」となる。和製英語を撒き散らす程度の知能だから、信用できない。

 また藤原和博という左翼を和田中学の校長にして、おかしなことをさせた。藤原は「よのなか科」という奇妙な科目を作り、同性愛者を授業に呼んだりした。また夜スペ(夜スペシャル)では進学塾の講師を連れてきて、有料で授業をさせた。左翼だから波乱を起こしたいのだろう。

・中田宏
 一方、中田は去年の7月まで横浜市長だったが、横浜開国博覧会が大赤字を出しそうになったら、さっさと辞任して責任逃れをした。宴会で女子学生に触ったというスキャンダルも持ち上がっている。逃げていることが二つもあるから、追い詰められた表情をしているのだろう。

 市長職を放り出したのに、参院選に立候補するのは無責任だ。横浜市民は中田に投票しないだろう。きっと落選だ。

 二人は産経新聞が出すから、左翼ではないはずだ。月刊『正論』は山田の論文を2度載せた。産経新聞は中田に連載させている。終わった政治家を定期的に出すのだから、産経はどうかしている。

 山田新党の志はよくても、実際には無益なことをしそうな気がする。しっかり見張っていきたい。

 新党が多くなると、民主党の影が薄くなるので、いい面もある。(敬称略)

・リンク
よい国つくろう!日本志民会議:
http://www.yoikuni-shimin.jp/

志ネットワーク:http://www.kokorozashi.net/

山田宏のウェブ・サイト:http://www.yamadahiroshi.com/

中田宏のウェブ・サイト:http://www.nakada.net/

中村時広のウェブ・サイト:http://www.tokihiro.jp/top.html

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平沼新党は自民党の別働隊だから、日本は立ち上がりそうもない [政局]

【2010年04月07日】-5年前の郵政選挙が終わってから、「平沼赳夫がそろそろ新党を作るそうだ」と度々言われていたが、中々実現しなかった。3月末になってようやく動き出した。だが、期待外れに終わりそうだ。

 メディアは平均年齢が70歳くらいなので「お爺さん新党」などとけなすが、年齢は高くてもいいと思う。日本人の寿命は延びているし、参加する5人は皆元気そうだ。藤井孝男・元運輸大臣は顔につやがあるので、とても67歳には見えない。

 だから「お爺さん新党」と形容するのは適当ではない。年齢だけからしたら、ベテラン揃いと見るべきだと思う。

・目的は民主党の躍進阻止か
 だが政策や結党の目的が不明確だ。平沼は目的などをはっきり語っていない。5日記者と立ち話をして「民主党の過半数を阻止したい」などと語った。

 つまり新党は自民党の別働隊なのだろう。自民党は支持率が回復せず議席を減らしそうなので、民主党が過半数を取ることがないように、自民党の幹部が裏で手筈を整えて、平沼や与謝野が新党を作ることにしたのではないか。

 与謝野は6日、参議院のドンである青木幹雄を訪問したので、その疑いは濃厚だ。中曽根康弘・元首相や渡邊恒雄・読売グループ会長も訪れたから、きっと長老が裏で糸を引いているのだ。

 自民党総裁の谷垣も裏事情を知っているのか、深刻そうでない。3月下旬、鳩山邦夫が離党した時には、ショックを受けて涙目になっていたのに、今回は平然としている。4人も離党するのになぜなのか。新党の本当の狙いを知っているから、むしろ嬉しいのだろう。

 政策に関しては与謝野が増税論者だし、平沼もそれにある程度同調しているので、大問題だ。消費税を上げられたら大変だ。

 「たちあがれ日本」という党名もよくない。まず長すぎる。また日本政策センターの別働隊に「立ち上がれ!日本」ネットワークがあるので、私は二番煎じのように感じる。

 参院選が終わって暫くしたら、自民党に合流するつもりだから、党名はどうでもいいのだろう。この政党のおかげで、日本が立ち上がることはなさそうだ。

・平沼の目的は
 平沼には別の目的もあるように思う。自民党に復党することだ。自民党に戻りたいが、ただ復党すると無派閥のため役職に就けない。だから1度新党の党首になってから自民党と連立し、大臣になるつもりではないか。

 政治家は様々な思惑があって動くものだから、やめろと言っても無理だと思う。メディアが真の狙いを暴くべきだが、「会談した」とか「誰が参加しそうだ」とかそんなことで空騒ぎを続けるばかりだ。政策に触れることさえ少ない。

 平沼は拉致問題に関心を示しているので、保守論壇では期待があるが、入閣して北朝鮮から日本人を取り戻してくれるだろうか。

 新党を中々作らなかったのは、メンバーや資金のことなどで都合がつかなかったのだろう。残念ながら、あまり力がないのだと思う。

 渡辺喜美の率いる「みんなの党」が期待を集めているが、ちゃんと官僚と戦ってくれるだろうか。期待が幻想に終わらないように祈る。(敬称略)

・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2010/04/05063803.html
http://www.j-cast.com/tv/2010/04/06063889.html?p=all
 

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小沢疑惑で外国人参政権法案を阻止せよ [政局]

【2010年01月14日】-東京地検特捜部は今月5日から、小沢一郎から事情を聴取したいと望んできたが、それが叶わないので、昨日家宅捜索に踏み切った。あっぱれだ。

 千葉法相が指揮権発動を匂わせたから、地検は小沢に関する捜査をもう控えるかと思っていたが、その心配は無用だった。千葉景子も行動を抑制しているようだ。

 石川知裕議員の秘書だった金沢敬が「去年の3月西松捜査の時、証拠を隠した」と話したのには驚いた。身内に裏切られては、「小沢一郎、万事休す」だ。

 石川は疑惑について記者に訊かれても、涼しい顔で答えていたので、びっくりした。小沢がずうずうしいから、秘書もずうずうしくなるのか。

 鳩山らは昨春「国策捜査」と非難したが、今では政権を取っているのだからそんなことは言えない。民主党政権下でも捜査が続いているのだから、国策でないことがはっきりした。東京地検はしっかり捜査して欲しい。

・国会は大荒れ
 川端文科相にも資金疑惑も出ている。12日付の読売新聞によると、22年間秘書の自宅などを事務所として届け出ていたが、政治資金収支報告書に事務所経費として6672万円を計上していた。1年に3百万円不正をした訳だ。

 18日から通常国会が始まるが、野党が小沢、鳩山、川端の政治資金について厳しく追及することは確実だ。

 政府は夫婦別姓や外国人参政権の法案を提出するつもりだが、政治資金の質疑のため審議が紛糾して、そのような悪法が成立しないよう強く望む。

 だがこの国会では成立しなくも、民主党が政権に就いている限り問題法案を提出し続けるだろう。いつまでも阻止できるだろうか。(敬称略)

・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2010/01/14057845.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100111-OYT1T01071.htm

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菅直人、予算は見直せても、景気回復は難しい [政局]

【2010年01月08日】-菅直人が後任の財務相に任命されたことについてもテレビは「小沢と良好だ」などと言ったが、野田・副財務相や仙谷・行政刷新担当相が選ばれなかったのは当然だと思う。知名度も実行力も菅の方がずっと上だからだ。

 またテレ朝の三反園などは「鳩山にしては後任選びが早かった」と言った。確かにそうだ。藤井の辞任を了承するのも早かった。長引くとまた「小沢院政か」と言われそうなので、急いだようだ。

 他の番組もワイワイ騒ぐ前に、鳩山のいいところを指摘すべきだ。メディアが騒ぐばかりだから、日本人は政治を公平に見ることができない。

・景気回復は大変
 菅はエイズ薬害で活躍したから期待する向きが多いが、それと財務省の仕事は質が違う。エイズについて官僚が隠していた資料を出させるのは意欲だけでできたと思うが、予算見直しは気力だけではできない。

 財務官僚も無駄を削減したいというが、他省の担当者が協力しなければ一般会計を見直すことはできない。公益法人が抵抗したら、特別会計も見直せない。予算見直しは進むだろうが、エイズの時のようにスパッとは行かないと思う。鳩山政権が退陣となったら、見直しも途中で終わる。

 また景気をよくするのは予算見直しより大変だ。麻生政権などは公共事業などを増やして財政出動をしたが、景気はよくならなかった。

 経済評論家の森永拓郎などは「日銀はデフレを止める気がない。マネタリー・ベースを増やせば景気はよくなるのに、わざと増やさない。」などと批判している。

 財務大臣が要請しても日銀がマネタリー・ベースを増やすとは限らない。デフレの方が日銀には都合がいいからだ。またマネタリー・ベースを増やしても、本当に景気がよくなるかも分からない。

 菅直人は予算見直しはできても、景気回復は難しいと思う。(敬称略)

・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2010/01/07057426.html
http://octhan.blog62.fc2.com/

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藤井・前財務相の辞任は小沢の意向とは無関係 [政局]

【2010年01月08日】-9月6日付のエントリーに、「藤井・前財務相は高齢だし、大蔵官僚だったから心配だ」などと書いたが、不安が的中してしまった。病気を理由におととい辞任した。先月28日からは検査を受けるために入院していた。後任は菅直人だ。

 体調不良は表向きの理由で、「本当は小沢一郎に嫌われたから」などとテレビは言うが、そうは思わない。予算審議は18日に始まるから、直前に辞任したら政権に大打撃を与えてしまう。そんなことは鳩山も小沢も許さないはずだ。

 藤井と小沢は元々仲がよかった。1993年には一緒に自民党を出て、自由党を結成した。

 だが最近はギクシャクしていたようだ。昨春、西松問題に決着を付けるため小沢に辞任を促してから、疎遠になった。また年末予算案を策定している時には、小沢の横槍によってガソリン税暫定税率の維持を強いられた。

 だがこれくらいのことで辞めたくなるほど、藤井は無責任ではないはずだ。

・他の要因
 テレビはあまり言わないが、国会で野党が藤井氏を追及しそうな問題がある。小沢一郎が自由党の党首だった時、藤井氏は同党の幹事長だった。解党したのに政党交付金を国庫に返納しなかったので、通常国会で説明を求める構えだ。

 予算についてだけでなく政治資金についても追及されそうなのだ。77歳だから、気が重くなり体調が悪化しても仕方がない。

 テレビが藤井辞任を小沢に結び付けるのは、小沢の影響が大きいことが知れ渡っているので、こじつけた面が強いと思う。根も葉もないことは言っても信用してもらえないが、日本人がある程度知っていることと結び付ければ信じる人が出る。メディアの歪曲には気をつけたい。(敬称略)

・参考資料
9月6日付のエントリー :
http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/2009-09-06

http://www.j-cast.com/tv/2010/01/06057352.html
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100106-OYT1T01532.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100107/plc1001070318003-n1.htm
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010010702000083.html 
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20100107ddm005070023000c.html

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鳩山政権がここまで駄目とは思わなかった [政局]

【2009年12月26日に掲載、27日に訂正】-最近は予算のニュースが多い。先週から子供手当てや高速道路の料金について閣僚が様々な意見を出していたので、「目玉政策でまとまらないのでは、話しにならない」と思っていた。

 だが、21日には子供手当ての一律支給とガソリン暫定税率の維持を決めた。後者は公約違反だ。25日は予算案を閣議決定した。

 鳩山首相の決断が遅いのは、性格のためらしい。テレ朝の三反園訓は18日、「色々な人に配慮してしまうから、決められない」などと説明した。友愛が信条なくらいだから、人に厳しくできないのだろう。

・沖縄の基地問題は先延ばし
 普天間基地の移転についても、外務大臣と防衛大臣が違うことを言っている。来年の5月までに決めるという。閣僚が色々意見を言って議論するのはいいことだが、そんなに先延ばしするのは、まとまりがないだけだ。

 前政権が決めたことを反故にした上でモタモタしているから、アメリカ政府は怒っているようで、クリントン国務長官が駐米大使を呼び出した。

 5月までに決めるのは小沢一郎の方針なのか、どこかで「小沢は参院選の前まで引き伸ばしたい」と読んだ。決めると周辺の住民は民主党に投票しなくなるからかも知れない。そうなら選挙のために日米関係まで犠牲にする気だ。

 小沢は頭がおかしい。選挙に勝つことばかり考えている。陳情を一手に受けるのも権力を握るためだろう。影響力を高めて金を集めたいのだと思う。財産を殖やすために政治をしているのではないか。とんでもない男だ。

・節約はやっぱり失敗
 事業仕分けは注目を集めたが、削減と決まった予算もかなり復活してしまった。結局節約できるのは、2兆円だけだ。3兆円の目標には届かなかった。鳩山は7月に「9兆円くらい節約したい」と話していたが、大風呂敷だった。

 だが特殊法人などには全く無駄な組織があるはずだから、そういうものを廃止すれば来年度はもっと節約できると思う。だが特殊法人の廃止は事業仕分けのように一般の議員にはできないから、大臣がやらないといけない。

 予算編成などでは菅直人副総理が国家戦略室で大なたを振るうという触れ込みだったが、菅は目立った活躍をしてしていない。これで次期首相になれるのだろうか。

 24日は鳩山首相が偽装献金について記者会見を行った。「すべて秘書に任せていた。知らなかった。」というのは信じられない。1年で2億円近い金額をもらっていたのに、議員が知らずに母親と秘書だけで処理していたとは到底考えられない。鳩山は嘘をついたのだ。

・40点で落第
 民主党政権には期待していなかったが、ここまで駄目だとは思わなかった。点数を付けると40点だ。

 他の日本人も失望を深めているようで、内閣支持率は落ちている。最近は50%前後だ。殆ど成果を上げられないのだから当然だ。

 駄目な割には支持率が高いと思う。鳩山の性格が穏やかだし、言葉遣いが丁寧なことが一因だろう。だからマスコミも強く批判しないので、国民もまだあまり嫌っていないのだと思う。

 麻生のように記者に反論したり言い返したりしたら、メディアもへそを曲げるだろう。メディアの報道ぶりを考慮しない人が多いが、まだ支持率が5割もあるのはテレビや新聞が酷評していないこともあると思う。

 メディアが鳩山を叩かないのは、非自民政権だし民主党は左翼が主体だからでもある。

 24日の記者会見で鳩山は「辞めろという声が大勢となれば尊重したい。首相の座にしがみついている訳ではない」と語ったように、支持率がまだ5割前後あるから首相の座にとどまっている訳だ。来年の通常国会では、偽装献金などで野党の追及を受けそうだ。支持率が3割を切ったら辞任するだろう。

 阿比留さんによると、小沢が首相になる気を示しているが、秘書の裁判が進んでいる最中では無理だと思う。そうなら菅直人なのか。ぜひ安定した政権を作って、問題の解決に取り組んで欲しいものだ。(敬称略)

・資料
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091225-OYT1T01110.htm

http://www.j-cast.com/tv/2009/12/18056460.html

http://www.j-cast.com/tv/2009/12/25056965.html

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鳩山内閣は来年5月までに退陣か [政局]

【2009年12月14日】-中国の習近平・国家副主席は今日来日するが、明日15日天皇陛下と会見すると政府が発表したので、「1ヶ月ルールを破るのか」と批判が巻き起こっている。

 保守派は皇族に関して敏感だから、更に民主党に対する嫌悪感が強まるだろう。

 首相の偽装献金、普天間基地、予算編成の混乱などのため、鳩山内閣の支持率は下がっている。今回の件でもっと落ちるのは確実だ。

 来年の7月に参院選挙がある。支持率が低くては勝てないから、小沢一郎はその前に総理の首をすげ替えるだろう。鳩山内閣は4月か5月には退陣すると思う。次の首相は菅直人という声がある。どんな内閣になるだろうか。(敬称略)

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役人は再就職してはいけないのか~江利川毅の人事官選任について [政局]

【2009年11月05日】-鳩山政権は11月4日、江利川毅(62歳)を人事院の人事官に選んだが、メディアも自民党も天下りだと批判している。役人の再就職をすべて「天下り」と見なして禁止すべきなのなら、役人は退職した後どこにも勤められない。天下りを嫌悪するのは暴論だ。

 そもそも天下りはなぜ駄目なのか。仕事らしい仕事をせずに高い給与と退職金をもらうからだ。しっかり仕事をして妥当な給料をもらうのなら、役人も再就職していいはずだ。

 また役所がコソコソ斡旋する点でも駄目だ。今回は首相が決定して国会に同意を求めたのだから、コソコソではない。それに人事官は国家公務員だから、特殊法人などに「下る」訳ではない。

 このように分析できない連中が、勝手に怒っている。役人の再就職をすべて「天下り」と捉えて、反対するのは暴論だ。産経新聞の阿比留記者も、ブログで反対した。保守派などと言っても、この程度だ。物事の表面しか見られないのだ。

・天下りの種類
 前も書いたが、天下りは幾つかタイプに分けて考えるべきだ。

①ポストがなくなって、退職せざるを得ない場合。キャリア官僚は大体同時に昇進して行くので、出世するに従ってポストが減る。そのため特殊法人や外郭団体に再就職しなくてはならない。給与と退職金が高くないのなら、問題ない。

②定年まで勤めた役人が特殊法人などの幹部に再就職して、高給をもらう場合。これは問題だ。

③特殊法人などを幾つも渡り歩き、そのたびに高額の退職金をもらう場合。いわゆる渡りだ。これは大問題だから、即刻やめなければならない。やる気になれば、割と簡単にやめられると思う。政治家とマスコミが、転職を繰り返さないよう監視すればいいのだ。

 もし渡りをした元官僚がいたら、メディアは即刻名前を公表し、役所はその団体を指導する。特殊法人などなら役所に監督権限がある。民間企業も指導できる。

 ちなみに江利川は内閣府と厚労省の事務次官を務めて、7月退官した。その後、埼玉医科大学の特任教授だった。

・「江利川でないと公務員改革ができない」
 今回の人事について鳩山首相は「省庁が斡旋する場合が天下りで、今回はそうでないから天下りではない」と答弁したが、形式論だ。本質は法外な報酬を得るかどうかだ。

 人事院の人事官や総裁は国家公務員だから、給料はそんなに高くないだろう。江利川は厚労省を辞めた時に退職金をもらっているから、退職金はもう払わないようにすべきだ。

 平野官房長官の方は国会で「事情を熟知している方が好ましい。天下りでも天上がりでもない。」と述べた。つまり江利川など OB でないと、公務員改革ができないという訳だ。

 毎日新聞と読売新聞は5日付の記事に、今回の人選の理由をもっとはっきり書いた。「マニフェスト(政権公約)に盛り込んだ国家公務員制度改革を遂行するには官僚 OB に頼らざるを得ない」「鳩山政権が批判を覚悟で人事院の新たな人事官に江利川氏の起用を決めたのは、公務員制度改革を成し遂げるには『官僚OB』の協力が不可欠だと判断したためだ。」と書いた。江利川を起用するのは仕方がないのだ。

 新聞記者が知っているのに、予算委員会で江利川について質問した菅義偉(自民党)や渡辺喜美(みんなの党)は知らなかったのだろうか。野党だから、知らない振りをして追及したのではないか。

 民主党は去年、元官僚が日銀の総裁になることに反対したから、それと矛盾することは明白だ。民主党は党利党略から反対したのだ。今回、自民党に批判されても文句は言えない。

・危険な流れ
 昨晩いつものように『ニュース・ウオッチ9』と『情報ステーション』で、野党議員が江利川起用を追及するやり取りを見ていて、危険だと思った。野党は天下りと批判する。テレビ局はそれを是認する。行き着く先はファシズムか暴動だろう。

 J-CAST を見たら、TBS テレビの『朝ズバッ!』でも今日これを取り上げ、みのもんた氏は「国民が民主党に送った風を逆に押し返すつもりなのか」「国民の反発は必至ですよ。脱官僚してくれよという期待を込めていた。」と言ったそうだ。

 野党とテレビが、役人の再就職は絶対駄目という短絡思考だから、一般国民は深く考えないまま政治家と役人を嫌うようになる。新聞が真相を書いても、じっくり読む人は少ない。

 左翼メディアは衆院選前の8月中旬も、天下りと世襲批判で日本を潰そうとした。虚報も1回だけなら被害は少ないが、度重なると危険だ。大多数の日本人が本当に誤解してしまうからだ。

 皮相なないまぜ報道が続く限り、日本は衰退し続ける。最後にはどうなるだろうか。(敬称略)

・参考資料
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091105ddm005010009000c.html

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091105-OYT1T00141.htm

http://www.j-cast.com/tv/2009/11/05053202.html

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日本郵政の社長は郵政省の出身者にすべきだった [政局]

【2009年10月25日】-亀井静香・郵政担当相が大蔵事務次官だった斎藤次郎氏を日本郵政の次期社長に決めたので、メディアも国民も「従来の天下り批判と矛盾する」と反対している。

 「民営化」という言葉も使いたくないが仕方なく使うことにすると、亀井大臣が想定している郵政民営化の見直しは官業に戻すことのはずだ。そうなら、元役人を責任者に据えるのはそれほどおかしくない。天下りには違いないが、役所だから民間人より役人の方が向いているとも考えられる。

 ただそれが大蔵省の元役人であることが問題だと思う。元々郵政省の業務だったのだから、郵政省や総務省の出身者の方がよかった。大蔵省の出身者が社長になると、財務省の権限が強まってしまうだろう。財務省は大蔵省の時代から、郵便貯金も自分たちの管理下に置きたいと思ってきたらしい。この人事の問題点は役人であったことではなく、大蔵省の出身者であることだ。

 それなのにメディアも一般国民も「民主党は今まで天下りを批判してきたから、矛盾だ」と怒っている。マスコミは何かにつけて天下りを槍玉に上げるから、一般国民は天下りを絶対悪のように思っている。

 役人が特殊法人などの幹部にならないと、困ることもあると思う。また手にする報酬が少なければ、天下りはそれほど悪くない。メディアは天下りに対する不満を煽っているが、日本人は冷静に考えた方がいい。

 メディアは役所自体も敵視する。「非効率で無駄が多いから、なるべく民間に任せるべきだ」などと言う。これも偏っている。確かに無駄はあるが、必要なこともする。企業も不正をするから、民間に任せれば万事うまく行く訳でもない。報道が偏っているのは、日本を潰したいからだろう。

・新聞記事
 新聞各紙は10月22日付の社説で斎藤起用を取り上げたが、似たり寄ったりの内容で詰まらない。ただ毎日は、「斎藤氏の経営手腕は不明だし、郵政について発言をして来なかった」と大事な点を指摘した。

 日刊ゲンダイは22日付の記事で、亀井の狙いを推測した。「民主党は財政投融資を復活させ、郵政の資金を国債の購入や中小企業の救済に使うつもりだ。それには財務省に睨みが利く斎藤氏が適任だ。」などと書いた。同紙は民主党に甘いから信じ切れないが、そうかも知れない。

 驚いたことに日経は、21日付の社説で西川善文をかばい、「いじめに近い仕打ちで辞任を迫った」などと書いた。郵政の資産を売って一儲けしようとした者を追い出すのは当然だ。日経もデフレ陰謀の一味で、西川と裏でつながっているか。拝金主義に染まった新聞は潰れて当然だ。(敬称略)

・リンク
 日刊ゲンダイ :
http://news.livedoor.com/article/detail/4414086/

 

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自民党員に言いがかりをつけられた [政局]

【2009年09月22日】-おとといは「自民党も自民党員も目先のことばかり考えていて、独り善がりではないか」と書いた。今日は、このブログに自民党員か支持者と思われる人間が独り善がりなコメントを書いてきたので、それを例にして、自民党員の体質について考えてみたい。

 6月3日付のエントリーとして「党首討論は鳩山の勝ち。民主政権、近づく」を載せた。題が示すように、「党首討論では民主党の鳩山代表が論争に勝った」という内容だ。

 そうしたらこれに「どこかのだれか」と称する人間が、コメントを書いてきた。鳩山を評価して麻生を批判したから、私を勝手に民主党支持者と思い込んで、言いかがりをつけてきたようだ。

 その上私を非難したい意図は分かるが、混乱した書き方なので文意がはっきりしない。要約すると次のようになる。

 「悪意や先入観がなければ『民主党に対する国民の最大の関心事は西松建設』と解釈するのが当たり前だと思います。『麻生が国民の最大の関心事は西松建設だと言った! そんな事ないよ! 間違ってる!』とブログに書いたら、恥ずかしい。」

 こんなこじつけを書く方こそ恥ずかしい。第1の文では「『国民の最大の関


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悲しい哉、自民党は自滅の道を選んだようだ [政局]

【2009年09月19日】-昨日18日、テレ朝系列の『情報ステーション』を見ていて、驚いた。自民党の総裁選挙について、「森喜朗などが裏取り引きをして福田を首相にした。同じやり方で今度は谷垣禎一を総裁にしようとしている。」という趣旨のことを言った。日刊ゲンダイで裏時引きは知っていたし、9月8日付のエントリーにもそう書いたが、テレビが明言したので、びっくりした訳だ。

 今回の自民党の総裁選挙には、谷垣、河野太郎、西村康稔の3人が立候補している。谷垣は64歳で、他の二人は46歳だ。

 『情報ステーション』は主に河野太郎が記者会見で述べたことをつないで、今回も森など長老が談合で谷垣を総裁にしようとしていること、河野が当選しないように西村を立候補させたことを暴露した。

 河野は「何人かの派閥の領袖が私の推薦人に『河野の推薦人には絶対なるな』と電話をかけてきた。まったく懲りてない。こんな体質が自民党の信頼を落として、総選挙で負けたのではないか。」などとも話した。領袖のお陰で総裁になると、領袖の顔色を窺うことになり、思い切ったことができない。

 『情報ステーション』が裏取り引きをはっきり言ったのは、自民党が下野したからだろう。与党の時は真相を明言して怒らせると、取材に応じてくれないが、野党は大した情報を持っていないので取材を拒否されても、あまり支障がない。それで真相を暴露したのだと思う。

・新聞は隠した
 産経新聞は、3人が記者会見で述べたことを2本の記事にまとめたが、森らの暗躍には全く触れなかった。無責任だ。3人の政策論争を詳しく書いた点は評価できる。

 「『国民の目線』の観点なく低調 自民党総裁選」という記事には「総裁選でも派閥領袖級が裏で動いていたとされている」「河野氏の陣営は『町村派が(総裁選に)圧力をかけた』と派閥の介入に不満を隠さない」「河野が森に関して『そろそろ出処進退をお考えになるべき時だ』と語った」などと書いた。これでは森らが話し合いで谷垣の当選を決めたことは分からない。

 毎日新聞はもっと隠した。19日付の「自民総裁選 若手分断で『異端児』つぶし」に「歯に衣着せぬ物言いは河野氏の持ち味だが、妥協を許さない姿勢のため党内で異端児扱いをされてきた。それがベテランの谷垣氏に対抗し、世代交代を求める中堅議員一人にまとまれなかった一因でもある。河野推薦人の山本一太は『党の内部に河野を勝たせちゃいけないというムードがあって、若手を分断する作戦で(西村を)出してきたという見方もある』と語る。」などと書いた。選挙が公正でないことは分かるが、領袖が暗躍したことは全く分からない。若手が二人立ったのは河野のせいでもあるというのだから、悪人をかばった訳だ。

 また記者会見の要旨は簡略だし、『情報ステーション』が引用した重要箇所は省略した。自民党に遠慮したのだ。

 19日付の社説もこの件を扱ったが、「谷垣氏の擁立には派閥トップや長老議員の後押しも指摘される。ただでさえ崩壊寸前の派閥主導と決別する覚悟を示すことが必要だろう。」と、裏取り引きをほのめかしただけだ。真相が書いていないなら、文章として詰まらない。部数が落ちて当然だ。

・自民党の体質
 このような異常な総裁選挙が続くのは、第1に森喜朗ら長老が悪い。実行者だから当然だ。

 次に責任があるのは、自民党員だ。真相を勉強して適切な投票をしなければならないが、勉強していないようだ。

 マスコミにも責任がある。メディアが真相を伝えれば、党員が怒って裏取り引きをやめるよう要求したり、長老が当選させたがっている候補者に入れないようにするはずだ。そうすれば、長老も反省するだろう。だが一部のメディアは真相を伝えても、他はわざと隠したりお茶を濁したりする。

 3者の責任により、また駄目な議員が自民党の総裁になりそうだ。大敗しても反省しないのだから、つける薬がない。次の選挙でもボロ負けして、消えてしまうかも知れない。

・引用記事
http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/archive/20090908

 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090919/stt0909192013010-n1.htm
 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090918/stt0909182001023-n1.htm
 
 
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090919ddm002010121000c.html
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090919ddm005010032000c.html
 http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090919ddm005070007000c.html


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自民党はまた話し合いで総裁を選ぶのか [政局]

【2009年09月08日】-日刊ゲンダイの「末期的 森喜朗・安倍晋三が暗躍とはね…」(9月4日付)によると、自民党の森喜朗、青木幹雄、古賀誠らはまた新総裁を話し合いで決めようとしている。こんなことを繰り返してきたから、リーダーに相応しい議員を総裁にできず、先週の衆院選でも大敗したはずなのに、まだ反省していないと見える。信じられない連中だ。

 結果は決まっていて形だけ整えた総裁選挙では、本当にやる気のある者を選べない。討論を通じて、政策や決意を磨くこともできない。

 民主党政権は2年くらいはもっても、いずれ行き詰まる。その時、自民党が立ち直っていなければ、政権を託せる政党はないことになる。

 衆院選挙をしたら自民党も民主党も過半数が取れず、両党が連立を組むことになるかも知れない。そうしたら、国政は混迷する。自民党の幹部は、そんなことも考えないのか。自分たちが御せる総裁なら、誰でもいいのか。自民党も日本もつぶす気なのか。

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今頃、衆院選の板橋選挙区を振り返る~有田芳生さんは惜しかった [政局]

【2009年09月08日】-7月19日のエントリーで、「幸福実現党の大川きょう子女史は東京ブロックから出馬するのだから、選挙カーが板橋ばかり走っているのは不効率だ」などと書いたら、数日後から大川女史の選挙カーの来る頻度が落ちた。2日に1回くらいになったと思う。このブログを読んで下さったのだろう。恐縮した。

 幸福実現党は8月13日の午後、「全候補者が出馬を取りやめる」と発表したが、夕方には「やっぱり出る」と方針を変えた。大川総裁自身も、出るとか出ないとか二転三転した。新興宗教にはこんなことがよくある。結局、誰も当選できなかった。

 8月28日のエントリーには「大通りの近くに住んでいるので、選挙カーがうるさい。裏通りにも行ったらどうか。」などと書いたら、次の日選挙カーが減ったように思う。他の陣営の人達も読んでくれたのだろうか。

・衆院選の結果
 私の住む東京都板橋区には、主に自民党から下村博文、新党日本から有田芳生の二人が立候補した。有田さんは、オウム事件の時テレビに出ていたジャーナリストだ。

 投票前の予想では下村氏が圧倒的に強く、有田さんが当選する見込みは正直言ってなかった。だが、開票結果は下村が 117,472 票で、有田が 113,998 票だった。有田さんは下村を 3,474 票の僅差まで追い上げた。

 自民党はダラダラしているが、一応保守政党だし、有田さんは護憲派の左翼なので、普通なら下村を応援するところだが、私は下村に騙されたことがあり嫌いなので、有田さんを応援していた。

 大学3年の終わり、下村が経営していた(今もある)進学塾の講師の試験を受け、採用が決まった。研修が終わった時、「次に用がある時は連絡する」と言われたので待っていたが、いつまでも連絡が来ないので、こっちから電話した。そうしたら、「あなたのことは忘れて他の人を雇ったので、あなたは雇えなくなった」と言った。勝手に首にされた訳だ。

 研修手当はくれると言うし、どうしてもアルバイトをしたい訳ではなかったから、一言謝れば済んだ。それなのに、下村はグダグタ言い訳を言ってごまかそうとしたので、嫌いになった。

 もしかしたらダラダラした自民党には、こんなグダグタ言い訳をする女々しい男が多いのだろうか。嘘つきが愛国心とか伝統重視とかと言っても、偽善にしか聞こえない。

 有田さんがあんなに得票するとは思わなかった。新党日本からではなく民主党から立候補していたら、当選しただろう。有田さんのブログを読むと、板橋区内を隈なく歩いて、有権者に訴えかけたのが分かる。地道な活動が支持を広げたのだろう。

 来年の参院選などでは状況がどうなるか分からないが、また板橋区から出馬すれば、今度は当選するのではないか。有田さんは板橋のことを真剣に考えてくれるので、また出馬してくれたら嬉しい。(敬称略)

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民主党圧勝は小選挙区のため死票が増えたから [政局]

【2009年09月03日】-おとといのエントリーの終わりに「民主党が大勝したのは小選挙区のせいで、得票数はそれほど違わない。得票数を調べたが、新聞のサイトにはなかった。」などと書いたが、昨日紙の新聞を見たら、得票率はさすがに載っていた。

 小選挙区と比例区を併せて民主党は 63,320,133 票獲得し、自民党は 46.112.199 票得た。読みやすく書き換えると、民主党は 6,332 万票で、自民党は 4,611 万票だ。民主は自民の1.37倍の票を獲得した。だが議席は 308 対 119 だから、2.59 倍だ。小選挙区だから死票が多く、獲得票数に比べて議席の差は大きくなった。

・小選挙区の仕組み
 死票は、有権者が落選した候補者に入れた票のことだ。有権者がある候補者に投票しても、その候補者が落選した場合、その投票は無意味になるので、死票と言う。

 選挙区に当選者が一人しかいない小選挙区では、死票が多くなる。例えば自民党の候補が10万票、民主党の候補が8万票、公明党の候補が6万票獲得した場合、二人当選する中選挙区では自民と民主の候補が当選する。死票は公明に投票した6万票だけだ。

 だが、当選者が一人の小選挙区では、自民に入った10万票は議員を生むが、他の2党に投じた14万票は議員を生まず,無駄になる。

 今回の衆院選で民主党が獲得した票は自民党の 1.37 倍なのに、議席は 2.59 倍になるのは、このような理由からだ。死票が多くなるから、小選挙区には反対だ。今回のように少し人気が落ちると、議席が急減する。また少数意見が国政に届きにくくなる。

 政権交代ができるように小選挙区制にしたが、独裁を生んだら何にもならない。独裁は一党支配より駄目だ。

 また紙の新聞を読んで、公明党は小選挙区で全滅したことを知った。議席が全く取れなかったのだ。公明党は自民党と対立していたのに、自民が過半数割れを起こした時、与党に入った。与党全体が沈んだから、今回太田代表まで落選して大打撃を受けた。

 理念をかなぐり捨てて、影響力を行使しようとしたからだろう。長期的な戦略を間違えた。母体の創価学会もどうかなりそうだし、公明党は数年後に消えてしまうかも知れない。

 また9月1日発売の『週刊朝日』と『サンデー毎日』は、「民主党革命」などという見出しをつけた。民主党に共産革命を起こして欲しいのだろう。政治団体から,本性を隠さない。

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大物議員が次々落選し、自民党は世代交代進む [政局]

【2009年08月31日】-衆院選の開票結果が出た。民主党は308議席も獲得し、自民党は119議席にまで減った。民主が320に達するという予測もあったが、308は実に多い。

 自民党は議席を減らしただけでなく、大物議員が次々に落選した。そんな予測もあったが、現実になってみるとやはり驚く。読売新聞の記事によると、大臣をしたことのある有力議員が25人も落選した。戦後では初めてのことだろう。

 海部俊樹・元首相、堀内光雄、久間章生、中川昭一、柳沢伯夫、船田元、島村宜伸、深谷隆司、山崎拓らが落ちた。小池百合子、野田聖子、与謝野馨、町村信孝、武部勤らは小選挙区で落選したが、比例区で復活した。公明党の幹部も落選した。太田昭宏代表、北側一雄、冬柴鉄三らだ。

 民主党ではこのブログでも取り上げた青木愛、三宅雪子が当選した。青木さんは太田代表によく勝ったと思う。三宅は比例区で復活した。

 ・小沢が陰の首相か
 今回、民主党から出馬した新人議員は、小沢一郎の世話になって当選したようだから、小沢派に入ることになるだろう。小泉チルドレンをもじって、もう「小沢チルドレン」と言う人もいる。小沢の率いる派閥は急に勢力を大きくし、小沢が陰の首相として君臨しそうだ。政策よりも権力や権益を重視する男だから、問題だ。

 今回は民主党ブームが起きたので、実力がないのに当選した議員もかなりいると思う。小泉チルドレンが8割落選したように、民主党の「ブーム派」は次の選挙では厳しいはずだだ。20年前、旧社会党にマドンナ・ブームが起き、女性議員が多数誕生したが、ブームが去った後は殆ど落選した。ブームに乗っただけで実力がない者は、長続きしない。マドンナ・ブームからちょうど20年後だから、不思議だ。歴史は繰り返したのか。自民党の獲得議席は119で、同時多発テロの起きた9月11日を並べ替えた数字で、気味が悪い。

 投票率は7割ほどで、高かった。去年の金融危機以降、景気が更に悪化したので、困っている人達が民主党に期待して投票所に向かったのではないかと思う。

 31日の午前、株式相場は値上がりし、為替相場でも円高になった。市場も民主政権に期待しているのだろうが、どうなるか。

 今回落選した大物議員の数割は、冬柴さんが明言したように政界を引退するだろう。次の選挙に臨むのは、倅など後継者ということになり、自民党の議員が若返ることになる。老人がいつまでも現役でいることにも問題があった。

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民主政権をどうするか [政局]

【2009年08月30日】-衆議院選挙の投票は午後8時に終わったが、もう大勢が判明した。やはり民主党が圧勝するようだ。

 これから民主政権をどうするか考えなくてはならない。選択肢はいくつかある。

 1.鳩山代表など幹部のスキャンダルを暴いて、一刻も早く下野させる。

 2.公務員改革などは応援するが、左翼政策には断固として反対し阻止する。

 3.特に働きかけないで、情勢を見守る。

 2 が理想だが、左翼政策を阻止するのは難しい。鳩山代表は今月13日には早くも、「戦没者を慰霊するために、宗教色のない追悼施設を作りたい」などと語った。政権を取る前から、靖国神社を否定することを語った。腹立たしい。

 連立政権を組む予定の社民党は10日発表した政権公約に、「非核三原則を法律で決めたい」と書いた。だが28日に福島党首は「法定しなくてもいい」と述べた。民主党が反対だからのようだ。左翼はまだ「核兵器を持たない、作らない、持ち込ませない」という非核三原則に固執するのだから、呆れる。

 民主党の政権下では、日教組も暗躍するだろうから、恐ろしい。日本は暗黒時代に突入したのだろうか。

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民主党を大勝させると、財政赤字が増えそうだ [政局]

【2009年08月28日】-18日に選挙戦が始まったが、大通りの近くに住んでいるので、選挙カーの音がうるさい。毎日同じ所で名前を連呼しても効果が薄いと思う。裏通りには行かないようだから、そっちも走った方がいい。

 その選挙の情勢は世論調査によると、民主党が大躍進するようだ。「320議席を超える」という調査もある。衆議院の議席(定数)は480だから、過半数は優に超えて3分の2だ。これだけ議席が多ければ、どんな法案でも成立させられる。社民党などと連立を組む予定だし、参議院でも第一党だ。独裁体制とまでは言えないが、民主党が好きなようにできることになる。恐ろしい。

 日本人は全体を考えることができないのか。幾ら自民党が不甲斐ないとしても、民主党をこんなに勝たせたら、後で困ると思わないのだろうか。前回の2005年9月の郵政選挙では自公の与党が大勝して、327議席も獲得した。民主党は113議席だった。

 与党が大勝したから、野党が反対しても与党は強行採決ができた。今度は民主党が大勝利を収めたら、正論を押し切って強行採決をするだろう。民主党に1度やらせてみたいとしても、大勝させたら危険だと思わないのだろうか。日本人の3割くらいは、結果を考えずに自分の好みを押し通す愚か者なのか。

 前回の衆院選で与党が野党の3倍の議席を獲得したといっても、以前のエントリーに書いたように、与党に投票した人が民主党に投票した人の3番いた訳ではない。今回も民主党に投票するつもりの人は、そんなに多くないのだろうが、小選挙区では死票が多くなるから、大勝してしまいそうだ。

・民主政権で財政破綻か
 選挙公報で民主党の公約を読んだら、驚いた。いわゆるバラマキだらけなのだ。(「バラマキ」という言葉は、左翼マスコミがけなす時に乱用するから嫌いだが、仕方なく使う。)

 民主党の公約には、子供手当、高校授業料の無料制、大学奨学金の拡充、月7万円の最低保障年金、農家の所得補償、高速道路の無料制、中小企業の法人税率の引き下げ、月10万円の求職者手当と、国民にお金を渡すことを羅列した。知っていたことが多いが、法人税の減税は初めて聞いた。

 予算を見直して無駄をなくしても、以上の政策をまかなえるほど捻出できるだろうか。役人は不祥事をリークしたりして、削減に抵抗するだろう。確たることは言えないが、厳しいと思う。

 民主党はどうしても政権を取りたいから、有権者の機嫌を取ろうとして、補償や手当を並べたのだと思う。だから、すべて実行する気はないだろう。役人が抵抗してできない政策もあるだろう。うまく節約できなくて、断念する施策もあるに違いない。

 だが節約した分は全て補償などに使ってしまえば、財政赤字の額はそのままだ。節約できるだろうと思って金を出したが、後でできないことになれば、国債を発行することになる。せっかく無駄遣いやめても、財政赤字は増えるかも知れない。自民党はだらしがないが、民主党を大勝させてはならない。バランスを考えるべきだ。

・他の政党の公約
 一方、自民党は選挙公報に、やる気のみなぎる文章を書いたが、具体策は一切ない。ウェブ・サイトでは1ページ目に「安易な政権交代は危険です」などと書き、3ページ目でやっと具体策を載せた。政策はあまり言いたくないようだ。やる気がないからだろう。

 余談だが、国民新党は「祭りの復活で地域再生」などと書いた。代表の綿貫さんは神主の資格を持っているから、祭りを持ち出したのだろう。神主だから、祭りが果たしてきた役割を熟知しているのだろう。この人がいつも泰然としているのは神を信じているからかも知れない。(秋祭りは元々、収穫を神に感謝するために行うから、都市部では意味を失った。)

 10年くらい前、月刊『文藝春秋』が当時の小渕首相に関する論文を載せ、「若い頃は文学が好きで、まだ太宰治の初版本を集めている」と書いてあったので、意外に思った。メディアは失言や不祥事はしつこく取り上げるが、政治家の経歴や人となりはめったに取り上げない。

 本題に戻ると、30日の投票で民主党を大勝させるのは危険な賭だ。左翼政策も駄目だが、補償や手当で財政赤字を増やし兼ねない。民主党に投票するつもりの人は、ぜひ考え直してほしい。自民党を下野させることが必要だとしても、民主党に大勝利を与えることは危険だ。日本の将来に禍根を残すと思う。

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小細工をしても、与党は勝てそうにない [政局]

【2009年08月18日に掲載、19日に加筆訂正】-とうとう衆議院選挙が始まった。投票日が決まってから1ヶ月以上経ったので、ちょっと白けた感じがする。

 麻生首相が8月30日を投票日にしたのは、8月中は支持政党のない人達(いわゆる無党派層)は投票に行きにくいと思ったからだろう。

 子供が夏休みだと、出掛ける人もいる。支持政党のない人は野党に投票する傾向が強いから、夏休み中は自民党に有利になる訳だ。こんな小細工をしたが、自民党は議席を減らして、下野するだろう。

 だが政治部の記者などは盆休みが取れなくなったようだ。また選挙管理委員会や町内会の人も、暑い時期にすることが増えた。麻生は全く勝手だ。

 なお「無党派層」という表現は、左翼メディアが政党支持者を減らそうとして使い始めたようなので、やめた方がいい。以前は「浮動票の行方」などと言った。表現まで歪曲するので、注意が必要だ。


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マニフェスト論争は画期的だが、無料で国民に阿るのは頂けない [政局]

【2009年08月02日】-民主党が7月27日にいわゆるマニフェストを発表し、自民党は31日に公表したので、両党は選挙公約について論争をしている。マスコミやブログでも議論が起きている。

 今までこんなことはなかった。選挙前に政策について、与野党が批判し合ったり有権者が意見を言ったりするのは、20年くらい前から振り返ると初めてだと思う。

 政権交代が起きそうだから、論争が起きているのだろう。55年体制が成立してからは、皆「次も自民党政権」と思っていたから、野党が政権を取ることを前提にして、選挙運動をすることはなかったはずだ。

 細川内閣が成立してから自民党は下野したが、選挙期間中は誰も下野を予想していなかったはずから、政策論争はしなかったと思う。だから選挙前の論争は画期的なはずだが、それを指摘する人はいないようだ。

 大きな変化は指摘せずに、メディアは公約の中身を批判している。自民党と民主党が批判し合うのは当然だが、テレビや新聞まで批判ばかりしていていいのだろうか。よくなったところは褒めないと、一般の日本人は政治を公平に見ることができない。

 マスコミは政治に関して悪口ばかり言うから、国民は公平に判断することができず、不満を募らせてしまう。メディアは中立的な批評を心掛けるべきだ。

 与野党が政策について論争すること自体は素晴らしいが、論争の程度は高くない。自民党は対抗心をむき出しにしているし、民主党は自民党や公務員を責めるばかりだ。

・無料で有権者の歓心を買おうとするのか
 今回の選挙公約で目立つのは、「無料」「無償」という文字だ。民主党が先に「高速道路を無料にし、公立高校の授業料を無償にする。月に2万6千円の子供手当を支給する。」と言ったので、自民党もまねをして「幼児教育を無償にし、低所得家庭では授業料を免除する。返済義務のない奨学金制度を始める。」と発表した。

 両党とも「タダにするから、我が党に投票して下さい」と国民に阿った訳で、選挙公約としては最低の部類だと思う。困っている人を助けるのは必要だが、「負担を軽くするから当選させて下さい」という意図が見え見えだ。毎日新聞は31日付の記事に「生活支援を競い合う形となった」と書いたが、阿るのを競い合っているのだから、「生活支援」とは言えない。

 また私は政治家にも「『化』を2字以上の漢語に付けるのは避けるべきだ」と何度も注文してきたのに、「無料」「無償」に付けて、問題表現を増やした。「高校を実質無償化する」でなく「無償にする」と言えばいいのだ。それに「子ども」でなく「子供」と書くべきだ。「子供」と書いても、子供を大人のお供とは見なしていない。

 民主党が天下りの根絶などを公約に入れたのはいいことだが、自民党は入れなかった。まだ役人に頼りながら、政権党のうま味を吸うことを考えているのだ。公務員改革は大事なのに、メディアの関心も低いと思う。

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民主党の女刺客は、与党幹部を倒すか [政局]

【2009年07月28日】-民主党の小沢代表代行は選挙区を東京12区に変えて、公明党の太田昭宏代表(63歳)と対決するのではないかと言われていた。だが小沢は国替えをやめて、同区から青木愛(43歳)を擁立すると24日発表した。

 青木さんのことを調べたら参議院議員だと分かったので、てっきり元々12区(北区と足立区の一部)の選出だろうと思ったが、千葉県の木更津市や南房総市が地盤だった。

 青木さんは2003年から2年ほど衆議院議員でもあったので、政治家の経験はそれなりにあるが、12区で知っている人はわずかだろう。知名度は太田代表に全く敵わない。若めの女性候補を出すのなら、この地区の都議や区議を出馬させた方が選挙民に馴染みがあって、有利だったはずだ。

 小沢代行はなぜこの人を連れて来たのか。無理をして擁立したのではないか。青木さんは24日の記者会見で、困った風だった。落選したら、無職になってしまう。まだ小沢の秘書になるのか。

 議員になる前、シンガー・ソング・ライターや保育園の先生をしていたから、経歴は異色だ。

 新聞は参院議員とは書いたが、地盤が千葉であることには触れないので、選挙区を変えて出馬することが分からない。また、騒ぐが伝えない傾向が出た。

 青木さんのウェブ・サイトには写真が何枚も載っている。グレーのスーツなどを着ていて、服装が地味だ。もっと派手な服を着た方がいい。地味では太田代表に勝てないだろう。

 青木さんは比例区で当選したので、辞職した後は広野ただし元参議院議員が繰り上げ当選になる。選挙をやり直す必要はなくて、よかった。

・民主党は群馬でも女刺客を立てて、福田元首相を狙う
 一方、民主党は群馬4区には、フジテレビの記者だった三宅雪子(44歳)を擁立する。ここは福田康夫元首相の地盤だ。

 三宅の父は外交官だった故三宅和助で、祖父は労相や運輸相などを歴任した故石田博英だ。フジでは政治部で小沢の担当もしていた。

 民主党は4区からは元々、議員秘書の中島政希(55歳)を擁立するつもりだったが、保守派なので連合群馬などが難色を示し、比例区に回すことにしたそうだ。決して福田を追い詰めるためだけに、三宅を出馬させる訳ではない。

 ザクザクの7月25日付の記事によると、民主党は他にも9人も若めの女性候補を自公幹部の選挙区に擁立する。どうして対決しようとするのか。当選しやすければ、政策はどうでもいいのか。

 朝日や毎日は三宅の写真を載せていないが、日刊スポーツの27日付の記事にはある。

 また新党日本代表の田中康夫(53歳)も参議院から鞍替えして、兵庫8区で冬柴鉄三を狙い撃ちする。民主党が応援するが、田中の評判は尼崎市でも芳しくない。冬柴を落選させられればいいが、自分が落ちたらどうするのか。与党をやり込める前に、参議院議員としてできることを考えるべきだ。(敬称略)

 青木愛オフィシャル・サイト:http://www.aoki-ai.com/

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とうとう衆院選挙、民主政権はどうなるか [政局]

【2009年07月21日】-麻生首相は今日とうとう衆議院を解散した。午前中の両院議員懇談会にはテレビ・カメラを入れない予定だったが、自民党執行部は批判を浴びて、取材を許可した。首相は目を潤ませながら、一致団結を訴えた。

 特別なことがない限り、次の衆院選では民主党が議席を大幅に増やし、政権を取るはずだ。民主政権で、日本はどう変わるのか。

・左翼政策を諦め始める
 保守派の人達は、民主党の左翼政策を恐れている。だが最近リベラル路線を捨てつつある。7月12日付の共同通信の記事によると、海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動を続けることにした。今までは「戦争に参加することになり、違憲だ」と反対していた。

 また15日付の朝日新聞の記事によると、夫婦別姓をマニフェストから削除した。党内の保守系議員が反対したからだ。(この記事は、トラックバックを送ってくれた rekcah さんに教わった。)

 保守系のメディアの批判が、功を奏したのだろう。日本政策研究センターは『それでも民主党ですか』と題する小冊子を発行したし、月刊誌の『ウィル』は今書店に並んでいる8月号で、「民主政権 100の不安」という論文を掲載した。こんな保守派の言論も、左翼路線を諦めさせたのだろう。

 だが、外国人参政権や人権擁護法案はまだ取り下げない。東京裁判史観も維持しているはずだ。まだ全く油断できない。

 八木秀次氏によると、自社さ連立政権の法改正がまだ地方教育を歪めている。これからも保守派は、民主党の左翼政策を批判していくべきだ。

 また、ひょっとすると検察に介入して西松事件の捜査や裁判を小沢側に有利な方に誘導するかも知れない。「国策捜査」ができるのなら、捜査を停止させることもできるはずだ。そんな不正にも目を光らせる必要がある。

・期待できること
 民主党に期待できることもある。天下りの禁止、特殊法人の廃止、無駄遣いの削減など、公務員改革を唱えている。郵政民営化も見直すと予定だ。

 また記者会見の制限をなくすのもいい。今までは日本新聞協会に属する新聞やテレビ局の記者しか、会見場に入れなかったが、雑誌や外国メディアも入れるようにすると鳩山氏は話している。(新聞協会なのに、テレビ局も属している。新聞社の子会社だから、入会できたのだろう。)

 まだ制度上は自公政権が続いているが、民主党に権力が移りつつある。鳩山代表は6月30日、「今年度の補正予算には無駄があるので、政権を取ったら一部執行を停止する」などと語った。7月19日には、「沖縄の普天間基地を県外に移設するため米政府と協議する」と述べた。

 鳩山代表がこのようなことを語り、メディアがそれをニュースにするのは、民主党に政治権力が移行しつつあるからだと思う。このような流れができてしまうと、自民党が盛り返すのは容易ではない。よほど腰を据えて選挙運動に取り組まないと、驚くほどの大敗をするかも知れない。

・鳩山政権は短命で、すぐ菅政権か
 「自民党の政権が54年も続いた」などと言う人が多いが、全く間違いだ。1993年8月から94年4月までは日本新党が中心になって連立政権を組み、細川護煕が首相を務めた。94年6月から96年1月までは自社さ連立政権が成立し、旧社会党党首の村山富市が首相だった。

 日本新党が政権に就いていた時、自民党は野党に転落していたので、細川首相をスキャンダルで執拗に攻撃した。それが余りに激しかったこともあり、細川氏は9月ほどで辞任した。

 野党に転落した自民党は、また民主党を攻撃するだろう。既にその兆候はある。いわゆる故人献金を巡って鳩山代表を追及している。下野したら、容赦なく攻撃するはずだ。

 阿比留ブログの7月17日付エントリーによると、鳩山氏には他にも政治資金の疑惑がある。だから首相でいられる期間は短いだろう。小沢一郎は「鳩山の次は菅直人」と言っているそうだ。やはり小沢院政なのだ。

 民主党の左翼政策が禍根を残すことのないよう、しっかり監視していかなければならない。

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政治と教育に進出する「幸福の科学」に驚く [政局]

【2009年07月19日】-宗教団体の「幸福の科学」が政党を作って、政界進出を狙っている。政党の名は幸福実現党だ。12日の都議会選挙には10人が立候補したが、全員落選した。衆議院選挙にも出る。比例代表に44人、小選挙区に300人も擁立する。

 政党名が露骨でびっくりしたが、「幸福の科学が作ったのだ」と思ったら納得した。政界に進出するのはいいとしても、衆院選に344人も擁立するのはどうだろうか。

 今回が初めてなのだから、そんなに頑張らなくてもいいと思う。東京や大阪など大都市に併せて20人くらい擁立して、そこに集中した方が当選しやすいはずだ。

 幸福実現党が都議選に出馬したことは数日前に知ったのだが、衆院選に出馬することは1ヶ月くらい前から知っている。党首の大川きょう子女史が家の近くで選挙カーを走らせ、マイクで名を連呼しているからだ。

 大川党首は比例区の東京ブロックから出馬するが、板橋区に来ているのは初めは東京10区(豊島区と練馬区の一部)から出馬する予定で、この辺に事務所があるからだろう。だが板橋区ばかりで活動するのは不効率だ。

 駅の近くには事務所も設置して、党首のポスターをベタベタ貼っている。ここから出馬する人(前田こういち氏)もいるのに、その人のポスターはない。

 大川党首にはなぜかよく出会って、池袋の駅前で演説しているのを見た。新宿中央公園の近くを歩いていたら、そこでも選挙カーを走らせていた。

 ちなみに東京10区は、あの小池百合子さんの地盤だ。元々小林興起の選挙区だったが、郵政民営化に反対したので、刺客を送り込まれた。小池さんに戦いを挑もうとしたが、勝つ見込みは薄いのでやめたのだろうか。

 同党のサイトによると主要政策は「大減税による消費景気で、日本を元気にします。北朝鮮のミサイルから国民の安全を守ります。」などだ。ここまでは普通だが、「2030年に3億人国家と GDP 世界一を実現します」には笑ってしまった。20年で人口を3番にするのは大変だ。

・党首は総裁の妻
 党首の大川女史は、「幸福の科学」の総裁の大川隆法の奥さんだ。隆法総裁は党の創立者らしい。(ジャスト・システムの ATOK では「隆法」と変換できなかった。有名人なのだから、登録しておくべきだ。めったに使わない難しい漢語より必要だ。)

 衆院選でも当選は厳しいだろう。幸福の科学は資金が潤沢だと思っていたが、ここまであるとは思わなかった。お金を使ってくれると景気が幾らかよくなるから、大量出馬はいいことかも知れない。

 衆院選には UFO 党など不思議な政党がまた出馬するだろう。マスコミは他のことのように、どうしてこんな政党があるのか、落選するのが分かっているのにどうして出馬するのか説明してくれない。

 このエントリーを書くためにインターネットで調べていたら、幸福の科学は栃木県那須に中学と高校を作っていることを知った。来年の4月に開校する予定だ。ウェブ・サイトには、建設の途中経過を航空写真で取って載せている。熱意はある。敷地は10万平方メートルだから、広大だ。山を切り開いて作るから、自然環境は抜群だ。

 そう言えば大川夫妻のお子さんは公立学校に通っていて、いじめに遭ったそうだ。お父さんが有名人だから、いじめられたのだろう。かわいそうだ。

 幸福の科学が政治と教育に進出するのは、日本全体にとってどうなのだろうか。

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「麻生降ろし」に失敗して、自民党はきっと大敗(下) [政局]

【2009年07月18日】

・麻生派も反麻生派も損した
 自民党の議員が総裁を替えたいと思うのは当然だ。麻生は人心を失ってしまった。首相自身の責任もあるが、マスコミが漢字の誤読やバー通いなどで揚げ足を取ったのも原因だ。

 選挙の直前に総裁を替えるのは姑息と言えば姑息だが、人気のない総裁のもとで選挙を戦って勝てる訳はないから、総裁選を前倒しして、新総裁を選びたいと思うのは当然だと思う。

 だが麻生派も反麻生派も、今回の騒動では見込みを誤って損した。首相が13日に解散と投票の日程を発表したのは「麻生降ろし」が起きないように先手を打ったのだが、実際には逆に倒閣運動を引き起こして、国民に混乱を見せつけた。

 反麻生派は、支持率を上げるために両院議員総会を求めたのだが、失敗したので悪いイメージを振りまいてしまった。日経は18日付の記事に「反麻生派は、森喜朗元首相が麻生に引導を渡してくれないか」と期待していたと書いたが、それも実現しなかった。

 また読売の記事のよると、署名したのは選挙地盤の弱い議員が多いという。落選しかねないから総裁の交代を求めたが、運動を起こしたために執行部に睨まれ、選挙では余計に不利になったようだ。

 麻生派も反麻生派も損をしたということは、自民党全体が損をしたということだ。衆院選では大敗するだろう。麻生は早めに、辞任か解散総選挙を決断すべきだったのだ。

・マスコミの騒ぎが政治を悪くする
 マスコミは今回の署名騒動も自民党の混乱と描いて、評判を落とそうとした面があるのではないか。執行部に異議を唱えるのは、党内がバラバラなのではなく、活力があると見なすべきだ。下層部が上層部の言いなりになる組織は、平穏だが活力がない。上が間違えると、崩壊する。

 執行部が公認を盾に取って署名撤回を求めたのは大事なことだが、テレビでは1回しか見なかった。表面的な出来事は大袈裟に扱って騒ぐが、大事なことは言わない。無責任だ。

 『情報ステーション』は7月17日も、字幕に「自民分裂 マニフェスト乱立」と書き続けて、自民党を叩いた。派閥やグループが政策を考え、党執行部に提案するのは当然だ。議員が政策を考えなければ批判し、考えればケチを付ける。いつでも批判するのだ。

 自民党の今の不評は、マスコミが長く叩いてきた結果でもある。支持率が低いことだけでなく、自民党が課題に取り組めなくなってしまったのは、メディアが本質を踏まえず、表面的な批判を繰り返してきたからではないか。

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「麻生降ろし」に失敗して、自民党はきっと大敗(上) [政局]

【2009年07月17日に掲載、18日に大幅改訂】-7月15日のエントリーには「麻生首相は近々辞任するだろう」と書いた。『情報ステーション』が、「麻生降ろしの勢いが強い」と伝えたので、そう思った。

 だが17日になったら、署名が足りなくなって両院議員総会は開けなくなった。同番組は反麻生の勢いを誇張したのかも知れない。偏向メディアを批判しながら、惑わされては面目が立たない。

 反麻生派は135人の署名を集めたが、党執行部が圧力を掛けて署名を撤回させ、総会を求めるのに必要な128人を下回ってしまった。議員に対して「選挙で公認しない」と脅したようだから、露骨だ。(『情ステ』、ゲンダイ、毎日による。)

 若林正俊・両院議員総会長はテレビ・カメラの前で「本人の意志を確認したところ、『署名していない』と言う議員がいた」などと発表したが、これは建前だ。派閥も締め付けたらしい。

 公認を取り消すと圧力を掛けるのは、ずるい。自由民主党と名乗りながら、民主的でない。組織はそんなものだが、なぜここまで麻生に固執するのか分からない。執行部は麻生に選んでもらったから、あくまでも忠誠を誓うのか。

 両院議員総会の代わりに、議決権のない両院議員懇談会を開催することになった。反麻生をなだめるためのガス抜きと言われている。21日には麻生総裁のままで衆議院を解散し、選挙に突入する訳だ。13日から反麻生派は、何とか総裁を代えようと活動してきたが、失敗した。

 麻生首相がどうして辞任を頑なに拒むのかは、産経新聞の15日付の記事が説明している。首相は「混乱した中で総裁選を行えば、党内対立があらわになり、衆院選のあと党が崩壊しかねない」などと心配しているという。だが辞任を拒否してきたからこそ、自民党内の対立が表に出てしまったのだ。産経の記事が本当なら、首相は全く誤解している。

 テレビは与謝野と石破が、両院議員総会を求める文書に署名したことは何度も言ったが、副大臣も7人、政務官も4人が署名した。また反麻生派としてテレビに映った政治家は、中川秀直、加藤紘一、武部勤、塩崎恭久、世耕弘成、佐藤ゆかりなどだ。幹事長をした人が3人もいる。(世耕は参議院だから、自分の選挙には関係がない。)

 現閣僚や自民党の幹部だった人達がこれだけ麻生退陣を求めているのは、選挙で負けそうだという危機感が強いからだろう。郵政選挙の時も自民党は、民営化の問題点を認識していた綿貫民輔、亀井静香など大物議員を排除した。目の利く人達の意見を取り入れるべきなのに、排除してしまう集団は衰退しても仕方がない。


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