ユッケ中毒の大和屋が営業を再開 [食品]
【2011年12月08日】-6月12日に書いた「板橋区の大和屋商店も廃業か」を見た人が、12月1日には3人もいたので、何かあったのか思っていた、
昨日、大和屋東京営業所の前を通ったら、トラックから肉を運び入れている人が二人もいた。本社も人が出入りしていた。営業を再開したのだ。
アクセスが増えたのは再開のニュースを見た人がいるからだろうと思って、グーグル・ニュースで検索したが、関連するニュースは出て来ない。不思議だ。
野田首相は公務員の給料を引き下げよ [政策]
【2011年12月06日】-1日付のエントリーで野田内閣は国家公務員の給料を7.8%引き下げる予定だと書いたが、これを実現する法案はまだ成立していない。国会が閉会する9日までに成立しないと、引き下げられない。
財務省の研究会が、国家公務員宿舎を25%減らす案を発表したとも書いたが、他の省庁が抵抗しているため、廃止が決まった宿舎は計画の半分以下だ。
民主党は事業仕分けで数兆円の無駄を省く予定だったが、数千億円しか減らせなかった。
野田政権になってから、公務員の福利厚生を引き下げる計画を立てたが、それもうまく行かなかったら、過剰宣伝の嘘つき政党という評価が定着してしまう。
人事院は公務員の給料を0.23%引き下げる勧告をしたが、これも実施できるかどうか分からない。7.8%引き下げる計画を立てながら実行できず、0.23%さえ減らせなかったらメチャクチャだ。
公務員をあまり追い詰めてもいけないが、節約は必要だ。野田首相は国会を延長して、必要な法案を成立させて欲しい。
・参考資料
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111202k0000m010079000c.html
小沢一郎が怖いから、野田首相は一川防衛相を罷免しない [政局]
【2011年12月06日】-先週から一川防衛大臣に辞任を迫る声が強くなっている。野党は問責決議案を提出する構えだ。
普通なら、ここまで非難が強まると首相が罷免するものだが、今回は辞めさせられない理由がある。
まず一川防衛相は小沢派ということだ。罷免すると小沢一郎が怒るので、簡単には辞めさせられない。
また野田政権は9日に国会を閉会するつもりだが、今国会で成立させるべき法案がまだ多く、防衛相を交代させると審議時間が足りなくなるという。(5日放送の『情報ステーション』による。)
一川は一時辞任する気になったが、周囲が押しとどめたという説もある。
野党やマス・メディアは、このような事情が分かっていて辞任を求めているのだろう。自民党などの辞任要求は、野田政権を追い詰めるための芝居だと思う。どっちもどっちだ。
・参考資料
http://www.j-cast.com/2011/12/05115330.html?p=all
皇位継承問題(下)碩学までが勘違い [皇室]
【2011年12月02日に掲載、4日に訂正】-小堀氏には「先生」を付け、敬語を使っているように、私は小堀先生には一目置いている。ふだんは見当外れことは書かない。この文章も引用した箇所以外は立派な内容だ。
小堀先生の文章は落ち着いていて、該博(がいはく)な知識を思わせる。旧仮名遣い(正仮名遣い)で書いているからかも知れないが、風格がある。このような文章を書く論者は他にいない。皇室を崇敬する念も強い。そのような小堀先生が思い込みを書いたので、昨日はショックを受けた。
なぜ「皇位継承権者がお三方いるから大丈夫だ」などと書くのだろうか。どうしても女系天皇を認めたくないから、自分に「安定している」と言い聞かせているのかも知れない。
保守論壇の主流派が皇室の危機から目を背け、女性宮家に反対していたら、皇室典範の改正に着手できず、皇室の危機は深まる。皇族の繁栄を願う者が、衰退に手を貸すのは本末転倒だ。
なお女性天皇と女系天皇は異なる。
・リンク
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111123/imp11112302580000-n1.htm
皇位継承問題(中)男系派の主張は思い込み [皇室]
【2011年12月02日に掲載、4日に訂正】-私は小林氏の漫画は読むが、男系論者の文章は最近読まないので、「『カルト』は言い過ぎだ。せめて『イデオロギーに凝り固まっている』とでも言うべきだ。」と思っていた。
だが昨日のエントリーを書きながら、小堀先生が産経新聞の「正論」欄に11月23日付でお書きになった文章を読んで、小林氏が「カルト」と言いたくなる気持ちが分かった。現実を見ていないのだ。
小堀先生は、宮内庁長官が10月27日「皇位継承に課題がある」と述べたことを取り上げてから、次のようにお書きになっている。
「皇位継承の安定といふ事については、現在、今上天皇の次代以下の世代に皇位継承権者がお三方居(お)られる。その意味で、皇位の将来は実は安定してをり、謂(い)はば問題がない。」
今の皇族にいらっしゃる男子は皇太子殿下、秋篠宮殿下、悠仁親王のたった3人だが、それで安定しているというのだ。とんでもない。
皇太子殿下の世代は秋篠宮殿下もいらっしゃるから大丈夫だが、その次の世代の男子は悠仁親王お一人だ。何かあったら、天皇陛下がいない事態になる。結婚しても、世継ぎが生まれないかも知れない。
極めて不安定だ。それなのに「安定している」と言うのだから、妄想に近い。
なお、この小堀先生の小論が産経に載ったのは11月23日付だから、宮内庁長官が女性宮家の創設を内閣に要請する前のことだ。
皇位継承問題(上)保守論壇を分裂させる危機 [皇室]
【2011年12月02日に掲載、4日に訂正】-殆どの日本人は知らないが、保守論壇では女系天皇を認めるかどうかで、侃々諤々の論争をしている。
男系天皇を主張する人達の方が多く、八木秀次、新田均、小堀桂一郎、渡部昇一、西尾幹二、水島総などの各氏だ。
一方女系を容認するのは、小林よしのり、田中卓、高森明勅などの各氏だ。
一時は保守派の殆どが「男系にすべし」と思っていたが、小林よしのり氏が漫画で何度も「女系に問題なし」と描いてから、女系を認める人が増えてきた。
・分裂の危機
この論争は女系を認めるかということだけでなく、保守派を分裂させる兆しを見せている。小林氏が男系を主張する人達を「まるでカルトの信者だ」と、強い言葉で非難しているからだ。
旧皇族の子孫は誰も「内親王と結婚してもいい」と名乗り出ていないから、八木さんの計画は頓挫するのではないかと小林氏が問い詰めても、男系派は「女系天皇は断じて認めない」と頑ななので、小林氏は「カルト」と難詰しているのだ。
そのため男系論者は怒って、保守派は分裂しかかっている。
「カルト」は狭い意味では、金を巻き上げる宗教団体を指すから、男系論者を「カルト信者」と表現するのは、まず言葉の使い方が間違っている。
男系継承を維持するためにも、女性宮家は必要だ [皇室]
【2011年12月01日】-宮内庁が女性宮家の創設を政府に提案してから、保守派は女系天皇の誕生を警戒して、反対論を唱えている。日本政策研究センターも、11月29日付のメール・マガジンで反対している。
だが男系を維持するためにも、女性宮家を創設すべきだ。
男系継承の重要性を言い出した八木秀次さんは、男系を維持するための方策として、内親王のもとに旧宮家の男子が婿入りすることを提案していた。
終戦直後GHQの方針によって宮家は減ったが、その時民間に下った家から皇室に婿入りすると、皇統を男系で引き継ぐことができるという訳だ。
今の制度では内親王は成人すると、民間人と結婚して皇籍を離れることになっている。だから女性宮家を作っておかないと、旧皇族の子孫が婿入りする相手がいなくなってしまう。女性宮家は、男系継承を守るためにも必要だ。
・旧宮家の復帰
旧宮家を皇族に復活させる案もあるが、それは難しいと思う。皇族には制約が多いから、全員が皇族復帰を承知する家族はないだろう。
また小林よしのり先生が強調していることだが、今のところ皇族復帰を表明した旧宮家の人は現れていない。
女性宮家を作っておかなければ、皇族は悠仁親王のご一家だけになってしまう。皇室の安泰を願う者が衰退を招いたら、本末転倒だ。
・敬語のできない自称保守
なお日本政策研究センターは「現在の皇位継承者が皇位にお即きになられた際」「女性皇族が皇統につながる男系の子孫とご結婚されて」と書いた。
「なられる」は二重敬語だから、「お即きになる」と言うべきだ。
動詞の前に「ご」をつけたら、後には「になる」を置くのが普通だ。「ご利用になる」のように言う。だが「ご結婚になる」とは言えない。「結婚なさる」が適当だと思う。
敬語もできないのに「愛国心」を触れ回っているのだから、哀れな保守派だ。残念ながらこの程度なのだ。
産経も偽保守なので、「皇太子殿下」でなく「皇太子さま」と書いた。
右も左も愚かだ。日本の衰退は当然の帰結だ。
・リンク
http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=788
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111125/plc11112511290009-n1.htm
http://whisper-voice.tracisum.com/?eid=336
公務員をいじめ過ぎてはいけない [政策]
【2011年12月01日】-財務省が国家公務員宿舎の建設を25%減らし、家賃も上げると発表した。国家公務員については、給料を7%ほど引き下げることも決まっている。
公務員はマジメに仕事をしないし財政は厳しいから、家賃の引き上げや給料の引き下げは当然だが、急に可処分所得を減らして大丈夫だろうか。
国家公務員は今よりやる気をなくして怠けるのではないか。無駄遣いはなくすべきだが、もう少し徐々にやった方がいいと思う。
悪いから懲らしめればいいというものではない。元々駄目な連中だからこそ、更に怠けないように配慮すべきだ。
野田政権には、そのような配慮が足りないと思う。野田は財務省の傀儡だから、節約ばかり考えているのかも知れない。
なお財務省が家賃を上げることにしたのは、きっとマス・メディアが「公務員宿舎は近くの民間住宅より家賃が安い」と喧伝したからだ。
確かに役所に問題はあるが、メディアは敵を作り出して商売に利用している嫌いがある。一般国民はメディアの喧伝に乗せられないようにすべきだ。